同志社国際高校が沖縄県名護市辺野古沖で実施していた平和学習について、文部科学省は教育基本法違反と認定した。最近の松本洋平文科相の記者会見では、主に左派系インターネットメディアの記者を中心に文科省の判断の妥当性を追及する質問が相次いでいる。
その中では、政治的中立性を文科省が判断することの是非や恣意性だけでなく、「教育現場が萎縮しかねない」との指摘も多い。元NHK職員で「社会起業家」のたかまつななさんらも6月1日に文科省で記者会見を開き、平和学習そのものに「現場の先生から萎縮の声が聞こえてくる」と訴えた。
これに対し、松本氏は「学習指導要領にも沖縄戦などの記載があり、平和学習は萎縮せずに進めてほしい」と強調する。
沖縄戦では朝鮮人軍夫と朝鮮人慰安婦
確かに、高校学習指導要領の解説には「とりわけアジア諸国の人々に対して多大な損害を与えたこと、我が国においても各地への空襲、沖縄戦、広島・長崎への原子爆弾の投下をはじめ空前の戦禍を被ったことに着目させ、平和で民主的な国際社会の実現に努めることの重要性を自覚させる」とある。
これに基づいて記述されるのが教科書である。では、高校では実際にどんな授業が展開されているのか。主に高校1年生が学ぶ歴史の教科書の記述から、その様子を探ってみたい。