兄「まずはここまで本当にお疲れ様。あなたの下の名前がデビュー目前まで来たことを誇りに思ってる」
🐧「まだわからないよ。代表にも言われたからね、もっと体鍛えないと容赦なく落とすって」
兄「でも、ここ数日だけでも変わっただろ。それに、俺はお前が落ちるなんて思ってないぞ。……全員でデビューするんだろ?」
🐧「うん……悔しいけど、決断できたのは兄さんのお陰でもあるよ」
兄「背中を押しただけで、決めたのはお前だ。だが、だな。『ナムジャ』としてデビューするってどういうことだ!?流石にその単語の意味は俺にもわかるぞ!?」
🐧「ㅎㅎㅎ その顔見たかったんだよね。でも……『好きな道を選べ』って言ったのは兄さんだよ。お陰で私は後悔しない道を選べた。あの8人とずっと一緒にいる未来が見えたから。もう絶対諦めはしない」
兄「……それ聞いて安心した。あなたの下の名前が満足しているならそれでいい。俺も安心してアメリカに帰れる」
🐧「え!?今、なんて言った?」
兄「デビューを見届けたらアメリカに帰ろうと思って。宿舎に入るなら俺がここで暮らす意味なんてないし、活動拠点のあるニューヨークに帰る」
🐧「突然決めたの?」
兄「ずっと考えてたよ。でもまあ、こんなに可愛い妹が近くにいないなんて淋しいから、また家族で遊びに来るけどな」
🐧「……裏切り者め」
兄「無事にデビューしたら、お前のグループにブランドのアンバサダーを頼むから。そしたらもっと頻繁に会えるし、俺だってあなたの下の名前たちのことさらに自慢できる」
🐧「luna llenaの!?……わかった、それならもっともっと頑張る。だから約束してよ」
兄「あぁ。Love you, sis」
🐧「Same here, bro」
突然の兄からの帰国宣言も、私があのグループでのデビューを確実にできそうだからだと考えれば、少しだけ淋しさも和らいでくる。
寧ろあの兄は、わざわざ韓国に来て、どんなときでも味方でいてくれた。
そのことに感謝しかない。
それでも宿舎に入ってほっと一息つくと、なんとなく悲しくなってくる。
🐧「それでもやっぱり淋しいのは、5年以上ずっと厳しい練習後にいつも優しく迎えてくれたからかな……」
🦊「ヒョン、なんの話?」
🐧「兄だよ。僕たちがデビューするときに帰国するって」
🐥「あ、あのイケメンのお兄さん!」
🐧「やっぱり客観視したらかっこいいの?」
🐥「う〜ん、まああなたの下の名前ヒョンには負けるけどね?」
🐧「お、やった!あとで自慢しておく」
🐺「え、ヒョン帰っちゃうの?また暫く会えないなら挨拶に行かないと。お世話になりましたって」
🐧「お世話になったのはチャニヒョンじゃなくて、寧ろ僕と兄だよ」
🐰「あなたの下の名前の兄って、luna llenaの創設者だよね?」
🐧「ああ、うん。デビューしたらアンバサダーになってもらうって言質を取ったよ」
👑「え、凄い!そのブランドめちゃめちゃ人気なんだよ?」
🐶「それじゃあ僕たち、全員でちゃんとデビューしないとね」
🐖🐇「できるよ、絶対」
🐿「僕たちは9人じゃないと」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!