天むすの地雷也 名古屋市北区に新工場 27年4月完成目指す
名古屋市北区萩野通で計画する新工場は市内2カ所目の製造拠点となる。工場は3階建てで、延べ床面積は約730平方メートルを計画する。現在は平日で1日1500~2千食、繁忙日は2500食超の天むすを生産している。新工場では数百~数千食規模の注文にも対応できる体制を整える。百貨店や駅の売店、空港向け卸、会議弁当など取引先のインバウンド(訪日客)需要が増えていることから、販路拡大につなげる考えだ。
冷凍天むすの生産を開始し、通販やふるさと納税を通じた全国展開を進める。未開拓エリアへの販路拡大も狙う。
炊飯設備の大型化や自動フライヤーの導入など、調理の効率化を推進する。包装工程も一部機械化し、製造能力の向上と品質維持の両立を図る。
地雷也の菅川圭子専務は「取引先からの増産要請に応えながら、冷凍商品を通じて全国のお客さまに地雷也の味を届けたい。手作業の良さは守りつつ、生産性向上にも取り組む」と話している。
地雷也は、1985年創業。86年に東京・銀座4丁目へ出店し、名古屋名物「天むす」の全国展開を進めてきた。ジェイアール名古屋高島屋、名古屋三越などに店舗を展開しているほか、名神高速道路養老サービスエリアや名古屋駅の売店、空港向け卸、会議弁当など、幅広い販路を持つ。24年度の売上高は約14億6700万円。従業員数は116人(25年6月1日時点)。
記者の目/「手仕事」武器に全国展開へ
地雷也は、名古屋名物「天むす」の草分け的存在として知られる。コンビニエンスストアなど大量生産型の商品が広がる中でも、あえて手作業による成形を守り続けている点が特徴だ。食感や見た目の微妙な違いにこだわることで、他社との差別化を図ってきた。
新工場計画では、揚げものの工程などは機械化しながらも、おにぎりの成形は人の手で残す方針を打ち出した。単なる省人化ではなく、「手仕事」の価値をブランド力として磨き上げる。
冷凍天むすの参入も注目される。日配中心だった商品の販路を全国へ広げる予定だ。冷凍食品市場は全国的に拡大傾向にあり、「名古屋名物」を全国へ届ける動きが加速しそうだ。
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