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消えない色/Novel by 春風

消えない色

3,807 character(s)7 mins

更新頻度落ちてごめんな!
Twitterでは言ったんだけど、お母さんの弟がお父さんに借金押し付けて逃げるという暴挙に出たせいで、家がやばかったんだ!
でも、この時のスバルくんに比べたら辛くないから何とかなりそうな気がする!

⬇️発言なしメンバーについて
ガーフィール▶︎腕痛そう……なんで大将ばっかりこんな目に、と世界を恨む。泣きたい。
フレデリカ▶︎内心ショックがえぐい。でもガーフィールが泣きそうになっている手前自分が泣くのは嫌なので我慢している。
フェリス▶︎何が何だか、と思っている。
ユリウス▶︎ちょっとSAN値がまずいかも。
ヴィルヘルム▶︎メィリィが死んだことに対してなんとも言えない気持ちを抱えている。スバル殿がこれ以上傷つかないようにと思っている。
クルシュ▶︎スバル様がメィリィさんを殺すわけが無いと思っている。
賢一さん▶︎しんどくなってる。

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『――っ、あ、きらめるのはまだ、早い』
『────』
『め、メィリィ……おい、メィリィ!』

『……ぴったり、だ』

『何があった、何があった?思い出せ。思い出せ思い出せ思い出せ……っ昨日の、夜がどうとか……なんて言ってた……夜、夜のことを聞かれた。それは間違いない。俺が起きる前の、寝る前の?とにかくどっちかのことを、聞かれて……それで?死んだ。それも、俺が首を絞めて……?なんで俺が、そんな……』

​───────​───────​─────

スバルの腕に、痛ましい傷があった。
その傷は文字として刻まれており、その、文字は──
「──?何、なんて書いてるの?」
エミリアが眉をひそめて首を傾げる。
その後ろから、
「ナツキ・スバル参上……って書いてるわ」
菜穂子が怪訝そうな顔のまま口にする。
「誰が、何のためにこんなことを……?」

​───────​───────​─────

『――俺の、意識が途切れた間、『ナツキ・スバル』が戻ってきてる?自分の体があるのに、なんで、俺を……いや、俺は、なんなんだ?お前は、何のつもりなんだ?誰なんだよ、お前は……』
『――お前は、誰なんだ』

​───────​───────​─────

「──自分の死体を見るなんて、すごく嫌な気分だわあ。それに……」
泣きそうな顔でスクリーンを見るベアトリスに目を向ける。
「……覚えてない……やってないことなのに、お兄さんの中で私は自分を殺した人間なのよねえ」
メィリィは居心地の悪さをどうにか飲み込み、静かに目を伏せる。

​───────​───────​─────

『とにかく、ここに長居はできねぇ……』

『次、メィリィと会えたら……お前だけは、容疑者じゃない』

​───────​───────​─────

「スバル……」
ラインハルトが不安げな顔でスクリーンを見つめる。
「腕の内側の傷……それに、疑心暗鬼になるのは悲しいことだね」
ラインハルトがいたなら、自体は好転していただろうか。
「──僕にできることなんてそこまでないから、無理だったかもしれないな」

​───────​───────​─────

『――あ、スバル!よかった、ここにいたのね』
『──っ!?』
『ごめんね、驚かせちゃった?』
『――。お、どろいた。驚いたけど、それは、まぁ、なんだ、あれだ。いきなりだったからってだけで、全然平気。エミリアちゃんは、どしたの?』
『――?私は、お昼までの間、何かできることないかなって塔の中を歩き回ってたの。それより、スバル』
『うん?』
『今の、また何かの悪ふざけ?』

​───────​───────​─────

「今回は誰に殺されてしまうんやろうね……」
アナスタシアがため息を吐く。
「影は間違いなく嫉妬の魔女やとしても、突き落としたんはエミリアさんたちの雰囲気的にあのメィリィちゃんって子……あー、記憶に影を落とされとるんが厄介やね。これだけ何とかならんかなあ」
一人で永遠に話す。
話さなければ、空気が暗く澱んでいくのがわかるからだ。
「──いつも明るい人っていうのは、必要なもんやね」

​───────​───────​─────

『スバル、大丈夫?やっぱり、まだ調子が戻ってないんじゃない?』
『――っ、だ、大丈夫。ちょっと考え込んでただけ』
『ホントに?でも、顔色が悪いと思うの』
『……よく見てるね』
『ん、そうよ、よく見てるの。なんだか、最近、気付くとスバルを目で追ってることが多くて……なんでかよくわからないんだけど、不思議ね』
『――そうだね、不思議だね』

​───────​───────​─────

「──そういうこと、この時のスバルは言われても困っちゃうわよね。ちゃんと、落ち着いてから……」
思い出そうとする。
監視塔を出たあと、スバルとレムは帝国に飛ばされて、再会できたあとも──
「──うーん……あとちょっとで思い出せそうな気がするのに。なんだかすごーく大変なことと嫌なこととびっくりすることがあった気がする」

​───────​───────​─────

『――そういえば、メィリィのことなんだけど』
『──っ』
『気が早いって怒るかしら。この塔から無事に戻ったら、メィリィのことをどうしたらいいかなって、相談するの。もちろん、あの子が一年前にしたことは悪いことだし、簡単に信じちゃいけないってオットーくんの言い分もわかるんだけど……砂丘を越えられたのはメィリィのおかげだし、まだ悪さするつもりなら、塔にくる前に色々できたと思う』
『恩赦、ってヤツか』
『自由にしてあげるって言っても、それはみんなに反対されちゃうと思うわ。でも、もっと別の、それこそ座敷牢の外で暮らすくらいは、ね?もちろん、メィリィ本人と話してみて、あの子がそれを望んだらって条件付き。私が勝手に先走って、あの子に嫌われちゃったら大変だもの』

​───────​───────​─────

「──恩赦……エミリア様らしいですね」
疑り深いオットーからすると、エミリアの意見は少し優しすぎると言えなくもない。
ただ、疑ってばかりでは分からないこともあるだろうから、エミリアの純粋な意見はこれからも大切にしていきたい。
それでなにかおかしなことになるとするなら、オットーが何とかすればいいことなのだから。
「……席、この人数にしては少し多いですよね。フレデリカさんやアナスタシア様のように、また人が増えるんですかね」

​───────​───────​─────

『……馬鹿馬鹿しい』
『え?』
『くだらねぇって、そう言ったんだよ。自分でもわかってたはずだろ。気が早い?その通りだよ。こんな……こんな状況で、先の展望の話なんか、できるもんかよ』
『スバル!急にどうしたの。機嫌が悪くても、そんな言い方したらダメじゃない。不貞腐れて、辛い気持ちならちゃんと話すの!私でも、ベアトリスでもいいわ。スバルが困ってるなら、私だって一緒に困ってあげる。でも、一人で抱え込んで、一人でむしゃくしゃして、一人で終わりにしちゃうのはやめて。そんなの、悪かった頃のロズワールみたいじゃない。真似しちゃダメよ。わかってくれる?私の心臓、全然怒ってないから。幻滅もしないから、話して』

​───────​───────​─────

「悪かった頃の……反面教師にされているということかーぁな」
「言っておくけど、この時のスバルでさえお前と比べたら随分と優しく綺麗な心根なのよ。スバルと同じくらいだなんて思い上がるのはやめるかしら」
「手厳しいねーぇ」
「当たり前かしら。そもそも、ロズワールが悪くなかった時なんてそんなにないのよ」
「ベアトリス様……」
ラムがあまりの言い様に思わず割って入る。
ベアトリスも半ば八つ当たりなので、大人しく引き下がるが。
「いやーぁ、面白いねーぇ」
「お前のそういうところが嫌かしら」

​───────​───────​─────

『――エミリア様!バルス!』
『どうしたの?今、スバルとすごーく大事な話をしてて……』
『それは、見ればラムにもわかりますが……中断してください。火急の、用件です』

『すぐに三層の、書庫へお越しください。ベアトリス様が、大変なものを』
『ベアトリスが?』
『アナスタシア様……いえ、エキドナでしょうか。とにかく、あの方と、ユリウスを探すわ。バルス、エミリア様とご一緒して』

『――急ぎましょう。ラムがあんなに真剣だった。何か、大変なことがあったのよ。……スバル、さっきの話、忘れてないから』
『……うん』

​───────​───────​─────

「……スバルは、ペナルティで死に戻りのことは話せないから……どっちにしろ、話を聞くのは難しかったのよね。仕方ないかもしれないけど、どうしてペナルティなんてつけたのかしら。ちょっと意地悪すぎると思うわ」
でも、スバルがそれを好きに話せていたなら、それを悪用しようとする人もいたのだろうか。
エミリアはスバルに傷ついて欲しくないから、どうにか死なずに済むように頑張るけれど、みんながみんなそうなわけじゃない。
「……悲しいわ」

​───────​───────​─────

『──きたかしら』

『ベティーは朝から、このタイゲタの書庫を調べていたのよ。スバルが倒れていたのもそうだし、仕組みとして禁書庫と近くて遠い、この部屋を解析しようとしてたかしら』

『上から三段目、一番右にある本なのよ』
『――三番目の』
『一番右』
『嘘……』
『――メィリィ・ポートルート』

​───────​───────​─────

「……死者の書」
メィリィがそう口にしたあと、不快感を隠しきれず顔を顰める。
「今まで通りなら……お兄さんがわたしの死者の書を読めば、わたしの過去がそのまま映し出されちゃうのよねえ?……ちょっと……すごく、嫌な気持ちだわあ」
「メィリィ……」
エミリアが悲しそうに押し黙る。
メィリィを殺したのはスバルじゃない。
でも、この周回の自分がスバルを追い詰めるようなことを言っていないかが不安で。
「お願い。私、嫌なこと言ったりしないでね」

Comments

  • あくた
    May 2nd
  • レイラ
    Apr 3rd
  • 振りかけシスコーン

    ちなみに春風さんのTwitterってどこで見れます

    July 7, 2025
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