機嫌悪いな
元気ないって言ってたけど
ちょっと怒ってないか?
やっぱり具合悪いのか?
様子見に来ただけだし
辛そうなら帰る。
指を噛んで
我慢する癖
ほんと変わってない。
昔 俺がヨンボガを
イラつかせすぎて
デリカシーがなかったんだよ俺。
女の子ってわかんなかったし。
泣かせすぎた。
我慢して唇を噛み締めるヨンボガ。
ついには
唇を噛み切り痛そうにしてた。
その対策そして学んだんだろうな。
唇でなく
指を噛んで我慢するようになった。
指は唇より強いから。
でも歯形はよくついてた。
俺 泣かそうとしてないんだけど
この癖を作った原因が
俺
ってのが 余計思い出させる。
だから
わかる
泣く予兆。
もう!噛んでた指を布団に叩きつけた
来てくれた嬉しさはどっかに消えて
ちょっと苛立ちを覚える。
全く鈍感。
女の子の部屋に躊躇なく入ってくるチャニも
なんでこんな気持ちになってるか
わからないチャニも
まあわからないよね
私が勝手にイラついて
悶々としてるだけ
なんだ 今度は怒った!
わからない!
なんなんだ?!
眉を下げて困った顔をすると
ずるいよ!何その顔!
急に幼くて
昔の幼馴染の
優しくて可愛いチャニになる。
かっこいいチャニも大好きだけど
私がよく知ってる
暖かいチャニ。
気持ちが緩んで
??と ハの字眉毛になってる
彼にポツリとこぼす。
チャニが
渡り廊下で
女の子と
キスしてる ところ
は? なんだ それ
覚えが
!!
あれか!
女の子!クラスメイトと話した時
確かに近かった
あの子とほんの少し話したときだ。
顔が近かった
遠くから見たら
そう思われても仕方ない
ん あれをヨンボガ見てたのか??
よく見えたな
恥ずかしい
他の誰かにも見られてたのかな。
そう思われてたら
俺明日学校行けないよ。
ヨンボガ話広めるなよ!中等部で
やめてくれ!
慌てて 誤解を解く
キスしてただなんて
あり得ない。
しかもそんな仲良くない女子に
話したこともそんなにないのに。
必死に話すと
ヨンボガは落ち着いて話を聞いてくれた。
首を傾げて確認する
チャニの慌てようは
子どもみたい
手振り身振りで説明し
真剣だ。
どうやら信じてもいいかも。
可愛い
天使に笑顔が戻る
誤解は 溶けたようだ
うん と頷き笑ってる
よかった。
俺の学校生活も守られる。
慌てたチャニが可愛かったし。
女の人もなんでもなかったって思ったら
なんか
安心した。
立ち上がり
ヨンボガの頭をポンポンと髪を撫で叩いて
部屋を出ようとする
ヨンボガは
やめて!
子ども扱いしないで!もう!と手を払う
咄嗟に
チャニの手を掴む。
そういえば
思い出す
ヨンボガに握られた手
覚えてる
この温もりを
この
動悸を
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!