目が覚める
柔らかいベットの上で
目をゆっくりと開くと
優しい顔で私を見てる。
よかった
気がついた。
奥で保健師さんが気付き
様子を見に来てくれる。
そうだ頭を打って チャニに運ばれて
そんなに時間は経ってないけど
もう昼休み。
リノおばさんには連絡したよ。
ヨンボガは一応病院に行くんじゃないかな?
起きあがろうとするけど
たんこぶできたかな。
ズキズキする顔を顰めると
まだ寝てなってチャニが優しくまたベットに寝かせる。
保健師さんも電話をしに行った。
遠くで話し声が聞こえる。
チャニはそれを見送ったあとまた私の顔を見落とす。
優しく慈しむように
頬を 頭を
優しく
撫でる。
まだ痛むのか?
へへっと誤魔化しながら答える。
だってあまりに
チャニの顔が
真剣で
悲しそうで
何よりも
慈しみが溢れてて
愛情を感じる
そんな表情私に向けてたら
勘違いしちゃうよ
私。
痛いの誤魔化すなよ。
ちゃんと言わなきゃダメだ。
これから医者にも行くのに。
少し怒り気味に伝える
そんな
こっちだって
怒りたいよ。
苛立ち。
あてもない嫉妬。
何が。
強めに言い放つヨンボガの声に問いかけた。
もう 泣きそう
物理的な痛さもあるけど
頬にある
チャニの手をゆっくりと
掴んだ。
やっぱり痛みがあるんじゃないか
頭か?体か?崩れ落ちてたもんな。
俺の手を辿々しく掴んだヨンボガを覗き込む。
どこだよ!
掴んだ手を
掴み合ったチャニの手を
ゆっくりと自分の胸に当てる。
目を瞑り
押し当た
伝わる?
心臓。
鼓動が悲鳴を上げてる。
心が
痛いよ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!