食事の用意は進んでいく。
料理がそろって
みんなテーブルにつく。
そういうと
少し嫌な顔をしながらも
飲み物の入ったボトルを渡してくる。
グラスは?
スンミナ グラス。
それ多分アルコールだけど呑めるんだっけ?
隣に座ったスンミナにグラスを渡す。
そしてボトルから注いであげた。
人並みにとは彼はいうけど、
ハナは弱いから加減がわからないわ。
あ、でも義母様は強いわね。
義姉さん ありがとう
ちょっとしたことでリノは素直じゃないんだから。
ヒョンジナはシンプルで優しい。
優しく微笑み阻止でくれる彼女は
グラスを眺めてる。
そういうとこ羨ましいよ。
いいなー。ヒョン。
嫉妬を隠すように
グラスに注がれた一気に
アルコールを飲み干す。
冷たくて美味しい。
喉がなる。
スンミナにグラスを差し出して
ボトルを促す。
いい飲みっぷりだったから
私も飲みたくなってきたわ。
乾杯。
グラスから口を受ける
勢いあまり
口端からアルコールが漏れる。
気にせず飲み干した。
吐息と共に口を手で拭う。
と、スンミナの視線が私を刺している。
なんてエロい飲み方するんだこの人
無意識なのかな。
元々綺麗な顔。
節目がちに飲み干し
長いまつ毛と
揺れる後毛
湿る唇と流れる雫は
彼女をより艶めかした。
何より魅力的な
唇が艶かしい。
あの唇から目が離せない。
スンミナ 何かあった?
私の顔に何かついてるかしら?
何か惚けてるけど?
もしかして酔ったの?
その少しとろけてる顔
…かわいいわね。
だめよ。その表情。
私の好きなタイプ。
可愛がりたくなるから。
私も酔うはずないけど
体が勝手に私は
スンミナの耳元に顔を近づけた。
それは罪よ。
私のことを誘う顔。
ぐっと唇をかみ
顔を背ける。
見てた。見てないなんて嘘。
目が離せなかった
言われて気づいて離したけど
まずい。
囚われる。
今度はそらしたスンミナの顔を覗き込む。
不貞腐れたように言葉を紡ぐ。
からかってるのよ?
ふふ ちょっと楽しい。
スンミナの顔
あら、
ほんとに
顔が
熱ってる。
それは
お酒のせいよね?
照れてる顔に鼓動が早まる。
私の顔も
熱を帯び始めた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!