熊本市が医師の診断手続き怠る オンブズマンが不備指摘
熊本市政に対する苦情を中立の立場で調査する市オンブズマンは4日、2025年度の運営状況を発表した。特別障害者手当の認定業務を巡って、寝たきりで病院の診断書を提出できない人に対し、医師に診断してもらう手続きを怠るなど不備2件を指摘した。
特別障害者手当を受給中の妻がいる人が再認定を申請したところ、病院の診断書提出を求められた。妻は寝たきりだったため、「かかりつけの病院から『診断書を書けない』と言われた」などと伝えたが、市は再び提出を要求。妻は診断書を提出できずに受給資格を失い、その後死亡した。
オンブズマンは「妻が介護認定の『要介護5』の状態で寝たきりであると市は認識していた。法律は市が医師に診断させることを求めている」と批判。市は同様の事例に対して診断する指定医を案内する運用に変えた。
大型車両に通り抜け禁止を求める看板設置を巡っても不備を指摘。市は住民の要請を断った後に、市議らの要望を受けて設置していた。市は「担当者が前任者に確認して対応の誤りに気付いた後に、市議から要望を受けた」と釈明した。
市オンブズマンでいずれも弁護士の三藤省三氏(73)と藤田光代氏(67)がこの日、25年度の報告書を大西一史市長に提出した。申し立て件数は過去最少だった24年度から3件減り、36件だった。(中島忠道)
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