異色の左腕…直球一本で抑え込む「ヤクルトの守護神」に他球団の打者の反応は
投球フォームに変化をつけて
開幕から12試合連続無失点。12イニングを投げて17三振と驚異的な奪三振能力を誇るキハダの投球は現代野球で異質だ。150キロ台中盤の直球が投球割合の90%を占める。球種を絞れれば、打者有利に見えるがそうではないことが奥深い。クイックやゆったりとした間合いで投げ込むなど投球フォームに変化をつけていることで打者はタイミングが取りづらい。さらに、適度に荒れていることもコンタクトを難しくしている。 対戦した他球団の打者は「高めの直球は速いだけでなく、ホップするような軌道なので見慣れない。データ上は直球が来る可能性が高いと分かっていても、『スライダーやチェンジアップが来るのでは』とよぎってしまう」と明かす。 異国の地で大切な存在も大きな支えになっている。5月2日のDeNA戦(神宮)で同点の9回に登板。一死二塁のピンチを招いたが無失点で切り抜けると、直後の攻撃で武岡がサヨナラ適時打を放ち、来日初勝利を飾った。キハダは「本当にずっとこれからのキャリアもここで過ごしたいくらい大好きなので幸せです」と試合後のお立ち台で語ると大歓声が上がり、「(ウイニングボールは)すごく特別なボールで、今日は妊娠している妻が球場に見に来ているので彼女に渡したい」と愛妻のいるスタンドに向けて手を振った。 抑えが安定しているチームは強い。うなりを上げる剛速球で相手打者をねじ伏せる。 写真=BBM
週刊ベースボール