売上は伸びた。成果は出した。でも、家に帰ると誰もいなかった。幸せの85%は人間関係で決まる。研修で気づいた、まず隣にいる人を幸せにすること。順番を間違えると、夢は遠ざかる
研修の翌朝、夢の中で「敵」と戦っていた。
目が覚めて気づいたのは、「味方」の存在だった。
夢を叶えたければ、まず隣にいる人を幸せにすること。
順番を間違えると、夢は遠ざかる。
── 人口4万人の港町で、毎日5件以上、年間1,200件の経営の相談を受けている、荒川健生です。
今回は、少し個人的な話を書く。
昨日、研修に参加した。
そこで得た気づきが、翌朝の夢にまで出てきた。
普段ほとんど夢を見ない自分にとって、それだけでもう、相当な衝撃だった。
■ 研修明けの朝、夢の中で起きたこと
昨日は、周りの人から大切にすると研修で学んだ。
そして、研修の翌朝。
目が覚める直前まで、やけにリアルな夢を見ていた。
身に覚えのない罪を着せられる。
反射的にやり返す。
気づけば、周りの全員が敵に見えている。
誰も信用できない。
何をしても裏目に出る。
「これはきついな」と、夢の中の自分が思った。
でも途中から、少しだけ変わった。
仲間と思える方から、声掛けを頂いたこと。
そして「やり返す」のではなく、「信じる」という選択をしてみた。
すると、さらに仲間の存在が見えてきた。
最終的に、誤認逮捕されずに済んだところで目が覚めた。
起きてすぐ思ったのは、嫌な夢だったなと(笑)
そして「あの仲間、誰だったんだろう」ということだった。
顔は覚えていない。
でも、たぶん、いつも隣にいる人たちだった。
チームのメンバー。
家族。仕事のパートナー。
普段、当たり前にそこにいてくれる人たち。
夢の中でさえ、その人たちが自分を引き戻してくれた。
■ 「敵」を作る人と、「味方」が残る人の違い
夢の話を、少しだけ仕事に寄せる。
相談の現場でも、似たような構図を見ることがある。
競合にお客さんを取られた。
取引先に裏切られた。
そのとき、「やり返す」方向に動く人がいる。
気持ちはわかる。
実際に私も反射的に、夢の中でやり返した。
でも、やり返すと、敵が増える。
敵が増えると、味方が減る。
味方が減ると、一人になる。
一人になった人は、もっと攻撃的になる。
悪循環だ。
逆に、うまくいっている事業者には共通点がある。
敵を作らない、のではない。
味方を大事にしている。
違いは、そこだけだ。
攻撃されたとき、反射的にやり返すのか。
それとも、隣にいる人のほうを向くのか。
たったそれだけの違いで、流れが変わる。
■ 夢を叶える順番を、ほとんどの人が間違えている
研修で一番大きかった気づきは、ここだった。
「自分の夢を叶えるには、まず身近な人の幸せが土台になる。」
言葉にすると当たり前に聞こえる。
でも、実際にできている人は少ない。
自分も含めて。
「自分が何を成し遂げるか。」
多くの人が、ここからスタートする。
自分もそうだった。
でも、本当に大事なのは、その前にある。
「誰と実現するのか。」
「その過程で、誰を幸せにするのか。」
順番が逆なのだ。
パートナー。家族。一緒に働く仲間。
その人たちの想いや価値観を理解すること。
一緒に未来を描くこと。
それが土台にないと、どれだけ大きな夢を掲げても、足元がぐらつく。
逆に、土台がしっかりしていれば、そこから地域へ、社会へと、価値は自然に広がっていく。
夢の「大きさ」ではなく、夢の「順番」。
まず、隣の人。
そこからだ。
■ 幸せの85%は、人間関係で決まる
ハーバード大学が、約80年にわたって人の幸福を追いかけた研究がある。
対象は700人以上。
子どもの頃から老年期まで、何十年もかけて追跡した。
結論は、シンプルだった。
人の幸福度の85%は、人間関係で決まる。
年収ではない。
肩書きでもない。
どれだけ大きな事業を作ったか、でもない。
「誰と一緒にいるか」「その関係がどうか」。
それが、幸せのほぼすべてを決めている。
この話を聞いたとき、相談の現場で出会ったある人のことを思い出した。
その人は、一代で事業を大きくした方だった。
売上も順調に伸びていた。従業員も増えた。
でも、相談に来たときの顔は、暗かった。
話を聞いていくと、こんな言葉が出てきた。
「家族との時間を削って、ここまで来ました。」
「気づいたら、家に帰っても誰とも話さない日がある。」
「売上が上がっても、喜びを分かち合う相手がいないんです。」
売上は伸びた。
でも、隣に誰もいない。
仕事は回っている。
でも、一緒に喜んでくれる人がいない。
それは「成功」だろうか。
まだ満足のいく数字を出していないものの
いつもその葛藤が横にいる。
数字だけ見れば、成功だ。
でも、本人がむなしいと感じているなら、それは成功とは呼べない。
お金を稼ぐために、身近な人を犠牲にする。
一人で成り上がる。
その先にあるのは、達成感ではなく、静かなむなしさだ。
逆のパターンもある。
売上はまだ小さい。
事業もこれからという段階。
でも、パートナーが応援してくれている。
家族が理解してくれている。
仲間と「次はこうしよう」と話せる関係がある。
幸せなことではないだろうか?
そういう人は、表情が違う。
目の前の数字がどうであれ、前を向いている。
85%が人間関係で決まるなら、やることは明確だ。
まず、隣にいる人との関係を大事にすること。
稼ぐのは、その後でいい。
■ 一人では変われない。でも、隣に誰かがいれば変われる
今回の研修には、立場も仕事も年齢もバラバラな人たちが集まっていた。
共通点は、ほとんどない。 でも、だからこそ、刺激があった。
真剣に向き合う姿勢。
挑戦する姿。
その姿に、何度も背中を押された。
「決意すること」
「人に伝えること」
「まず動くこと」
それぞれ大事だと頭では知っている。
でも、一人でやろうとすると、だいたい続かない。
変われるきっかけは、自分の中にはない。
隣にいる誰かが、それを持っている。
夢の中でも、そうだった。
自分を引き戻してくれたのは、自分の意志ではなく、仲間の存在だった。
■ まず、隣の人を幸せにする
「自分の夢を叶えたい」と思ったとき。
最初にやることは、事業計画を書くことでも、目標を立てることでもない。
隣にいる人の顔を見ること。
その人が何を考えているのか、聞くこと。
その人の幸せを、自分の幸せの中に入れること。
それが、夢の土台になる。
もし、あなたが今、何か大きなことを目指しているなら。
一度、立ち止まって、隣を見てほしい。
あなたの夢を一緒に叶えてくれる人は、たぶん、もうそこにいる。
追伸
昨日の夜、研修の帰り、新幹線で寝過ごした。 富山で降りるはずが、気づいたら金沢にいた。
研修では「まず身近な人を大事にしよう」と心に誓ったのに、帰る場所を寝過ごすという。
順番の話をあれだけ熱く語った翌日に、自分が一番順番を間違えている。まず自分の降りる駅を覚えることから大事にしないと。。。
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「夢の大きさではなく、夢の順番」 という言葉が、 とても心に残りました。 成果や数字を追いかけるほど、 “隣にいる人”が 見えなくなってしまうことって ありますよね。 でも、 一緒に笑えたり、 帰る場所があること自体が、 本当はすごく 大きな土台なんだと改めて感じました。 …
せいらさん、読んでくださってありがとうございます。 「夢の順番」、自分自身もまだまだできていないなと思いながら書いていました。 成果を追いかけるほど、隣が見えなくなる。本当にそうですよね。目的は幸せになることなのに、見えなくなるんですよね。。 最後の追伸の寝過ごしまで拾っていた…
はじめまして。 〝まず、隣の人を幸せにする〟 〝それが夢の土台になる〟 素晴らしいお話をありがとうございました✨😊
かみつれさん、はじめまして。 読んでいただきありがとうございます。 そしてコメント嬉しいです。わたし自身、今日も書く力になります。ありがとうございます!!
良いお話をありがとうございます。 自分も間違って無かったのだと少し感じる事が出来ました。 定年前のお仕事最終日に読めて感慨深いです
コメントありがとうございます。そして、定年前の最終日に読んでいただけたとのこと、それだけで胸が熱くなりました。 「間違って無かった」と感じられたのは、ずっと、隣にいる人を大事にしてきた証拠だと思います。お疲れさまでした。 そして、これからの日々も、どうか楽しんでください。