「家を出すのが早かった」川村葉音被告(21)の母親が出廷で涙「見捨てることはできない」暴行音声に「親としても衝撃」遺族に謝罪するも賠償の見通し立たず

HBC北海道放送ニュース6/4(木)6:00

「家を出すのが早かった」川村葉音被告(21)の母親が出廷で涙「見捨てることはできない」暴行音声に「親としても衝撃」遺族に謝罪するも賠償の見通し立たず

「家を出すのが早かった」川村葉音被告(21)の母親が出廷で涙「見捨てることはできない」暴行音声に「親としても衝撃」遺族に謝罪するも賠償の見通し立たず

北海道江別市で集団暴行を受けた大学生が死亡した強盗致死事件の裁判員裁判で、3日、川村葉音(21)の母親が出廷し、「親として見捨てることはできない」と涙ながらに述べました。

強盗致死などの罪に問われているのは、川村葉音被告(21)と当時18歳だった特定少年、そして当時16歳の少年の3人です。

3人は2024年10月、同じく強盗致死罪などで起訴されている八木原亜麻被告(21)と交際していた長谷知哉さん(当時20)に集団暴行を加え、キャッシュカードなどを奪い死亡させた罪に問われています。

3日の公判では川村葉音被告の母親が出廷し、やったことに対して反省しなければならないです。(刑務所から)出てくるとしても娘は一生娘。親として見捨てることはできない」などと時折涙ながらに証言しました。

以下は証人尋問の内容です。

「乱暴な方だと思う」

法廷での川村葉音被告(27日の法廷スケッチ)

【弁護側の証人尋問】※一部抜粋

Q.遺族へ最初に言いたいことはありますか?
A.被害者遺族へは大変申し訳ないという一言でいっぱいです。(立ち上がり遺族へ一礼)大変申し訳ありませんでした。

Q.この事件を知ってどう思いましたか?
A.信じられないという気持ちでいっぱいでした。

Q.聞いてどう思いました?
A.信じられないという気持ちでいっぱいでしたが、事実ですし、娘が関わっていたのも親として受け止めなくてはいけないという思いです。

Q.親子関係はどうでしたか?
A.普通の一般的な関係だったと思います、メールや会話のやりとりや、送り迎えに電話などしてました。

Q.一緒に出かけたことはありましたか?
A.買い物に行ったり服を見ることがありました。

Q.葉音さん(川村被告)の性格や特徴はどうでしたか?
A.すごく優しい子だったと思います、ただ、思ったことをすぐ口に出すことが多々ありました。

Q.話し方の特徴はありましたか?
A.乱暴な方だと思います。

Q.乱暴な言葉使いは家庭内だとどうでしたか?
A.私も乱暴な方なので、移ったのかと、当たり前だと思ってました。

Q.声の大きさや乱暴さは対人関係に影響を与えたと思いましたか?
A.対人関係にはそこまで影響はありませんでしたが、喧嘩の発端になることはありました。

Q.友達との会話で特徴はありましたか?
A.途中で荒くなったり大きくなったり、親でも心配になることがありましたが、友達も普通なので、これが普通なのかとびっくりしました。

「親として見捨てることはできない」

強盗致死罪などで起訴されている川村葉音被告(視聴者提供)

Q.高校のいじめについては聞いていましたか?
A.孤立していたのは聞いていました。

Q.毎日手紙は届いていましたか?
A.はい。

Q.捕まった最初と内容に変化はありましたか?
A.最初の頃は「申し訳ない」でいっぱいでしたが、考える時間があることで「なんでこんなことをしてしまったんだろう」「償っていかなくてはいけない」という言葉も出てきました。

Q.何がそうさせたと思いますか?
A.とにかく幼稚過ぎました。

Q.具体的には?
A.思ったことをすぐに口に出すので、一拍置いて考えるとか、社会について親が教えることがありました。家を出すのが早かったと反省しています。

Q.将来について母として、親として期待していることはなんですか?
A.やったことに対して反省しなければならないです。(刑務所から)出てくるとしても娘さんは一生娘ですので出てくることがあれば社会に貢献できるような人になってほしいです。

Q.親としてできることはなんだと思いますか?
A.親として見捨てることはできないので、手紙のやり取りとか、出てきてからも一緒に住んで貢献できるようサポートして、これからもずっと見守っていきたいです。

「親としても衝撃だった」

事件の関係図 共犯者は6人

【検察側の証人尋問】※一部抜粋

Q.空気読めないとか、流されやすいとか、友人に合わせるのはいつぐらいからですか?
A.高校生の時です。

Q.犯罪行為、たとえば万引きとか持ちかけられて一緒にやったことはありますか?
A.ないです。

Q.あなたに言ってもね、仕方ないのですか、今回の事件は空気が読めなくてやりましたと言われても、納得できないことです。
A.実際にやっているので、反省しないといけない点だと思います。

Q.録音も聞きましたか?
A.一部分だけ。

Q.どんなものか覚えていますか?
A.え…前半部分…詳しくあまり。親としても衝撃だったので。

Q.被告人の声もありましたか?
A.はい。

Q.どんな言葉でしたか?覚えてますか?
A.その時は…(約5秒の沈黙後)ごめんなさい。あまり覚えてないです。

Q.家庭内で乱暴な言葉が飛ぶことはありましたか?
A.呼び方とかあったと思います。

Q.「オマエ」と呼びかけるなどですか?
A.あります。

Q.憎しみを込めたものではないですか?
A.ではないです。

「娘の名前が載っていた」

中学時代の川村葉音被告(視聴者提供)

Q.あなたに言っても仕方のないことですが、本人も発言を認めている。被害者に向かって「調子乗るな、金払え」と投げかけてるんですよね。日常的に飛び交っていたんですか?
A.ないですね。

Q.「殴ってやるから来い」言い合っていましたか?
A.友達と冗談として、出てくることはあったのですが、本気で喧嘩として言うことはあり得ないと思います。

Q.一度しか面識ない友人の彼氏に対して、「殴るから来い」と言っているのは冗談ではないのでは?家を出すのが早かったと言ってましたが、20歳ですよ。そういう問題ですか?
A.本当に幼かったとしか。

Q.事件を知ったのはどんな経緯ですか?
A.正直、ネットです。

Q.知った時、娘が関わっているとかは?
A.名前が載っていました。仕事中だったのもあって詳しく確認することができなかったです。ただ載っている、何が何だかわからない状況でした。

Q.どう思いましたか?
A.最初はもちろん、何が何だかわからなくて何が起こっているのか。本当にうちの娘なのかと。

Q.で、どうしましたか?連絡しましたか?
A.連絡はその日、事件のあった日、次の日とってました。その後、連絡が取れなくなってしまって、どうしたんだろうと夫と話していた記憶があります。

Q.で、どうなの?
A.まず、ネットニュース見ました。夜に警察から連絡が来ました。そこで娘が事件に関わっていると。直接、警察から聞きました。

「親である私も受けとめなければならない」

川村葉音被告(左)と八木原亜麻被告(右)

Q.面会でどんな話をしましたか?
A.まず、何をしているんだと親として話しました。こちらに情報入ってこないので、こういう事件ありました、娘さん拘束しますとありました。
内容や(事件の)流れが全くわからない状態だったので、何がなんだかわからず、とりあえず、会いにいかないとで会いに行きました。こちらの方もパニックでどうしたらいいかわからない状態で、そこまで記憶残っていません。

Q.今日までの面会で、現在どんな気持ちを持っているのか聞きましたか?
A.今まで手紙もそうだが、大変なことをしてしまった。それは親である私も受けとめなければならないです。自分のやったことを償っていかないとと話をしていました。

Q.事件の音声データ一部を聞いて、耐えられないひどいものと話していましたが、被害者遺族のことどう考えてますか?
A.親としてのことしか言えませんが、子どもがああなると悔しいと思います。

Q.自分の子どもが例えば道端で5〜6人の男女から暴行され、金を奪われ死亡した、これはどう思いますか?
A.耐えられないと思います。

Q.立場になって加害者を許せますか?
A.…なんと言っていいか。

Q.弁償についてお聞きします。遺族に賠償を直接話できてませんか?
A.その通りです。

Q.一応(弁護士に)相談した?
A.弁護士さんからは一応拒否のはなしがあったので、最初の頃聞いたので、そこから一切こちらから聞いていません。

「誠意をもって償っていきたい」

死亡した長谷知哉さん(視聴者提供)

Q.賠償の申し入れを断られるのは理解できますか?
A.もちろんです。子どもが亡くなっている状態ですので、なんとも言えないです。

Q.受け取ってもらえるかわからなくても考える?
A.もちろん。それに対して真摯に話し合いして、誠意をもって償っていきたいです。

Q.あなたを責めるわけではありませんが、一年以上時間が経っていて、少しずつでもお金を貯めて、今日までにもまとまったお金あると思いますが、その用意はありますか?
A.今の時点で厳しいです。

Q.責める趣旨ではないのですが、失礼な物言いですが、借金している状態での賠償は、かなり厳しいのではありませんか?
A.かなり厳しいのはその通りです。

Q.適正な金額は、いくら積まれても許す気持ちにならないですよね
A.はい。

Q.6人のほかの共犯者と協力していく話は?
A.していないです。今後は話し合いの立場があるのであれば、受け止める覚悟です。

「自分で考える力が足りなかった」

川村葉音被告(左)と八木原亜麻被告(右)SNSより

【裁判員の証人尋問】※一部抜粋

Q.家から出すのが早かったと話していましたが、実際どういう理由で早いと思いましたか?
A.幼稚の部分になりますが、自分で考える力が足りなかったというのが1番ですね。教えるのがまだまだあった、これは親の責任です。

【裁判官の証人尋問】※一部抜粋

Q.面会の時、娘に対して事件のこと聞きましたか?
A.最初の時ですかね。何がなんだかわからない状態で、娘もなんでこんなことに、どうしてこんなことしたのか確認しました。

Q.娘さんの気持ちは聞きましたか?
A.どういう考えっていうのは、そこまで詳しく話をしていません。

Q.面会で印象に残っていることは?
A.落ち込んでいるというか、なんてことしてしまったのかと娘的にはあったと思います。

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