【雑記】ギャンブルに強いという話
私はギャンブルに強い。
どのくらい強いかというと、ヴェネチアのカジノで華僑のお金持ちたちにナイスと声をかけられるくらいに勝ち、カジノの裏から見張りのおじさんが追加で2人でてきたくらいには強い。
パチンコも収支をプラスにする程度には強いんだが、もうやっていない。だって東京では勝てないんだもの。
ギャンブルに強いと、自分が剛運だと根拠もなくはっきり思えるので、いいことだと思っている。運が強いな~と思っていると、いいことあるっていうじゃない?
でも、本当のところ、運がいいというよりも、私はギャンブルの場の、人の気持ちとか流れが人より多少わかるからギャンブルに強いんだろうなと思っている。
ヴェネチアカジノで思ったのは、落ち着いていれば勝てるし、浮足立てば負ける。平常心であれば、人の気持ちの流れとか、運の流れが良く見える。私がやっていたのはブラックジャックで、だいたいブラックジャックは統計上勝てるし。
パチンコはその場所を設定した人が、毎日何を考えているのかを、ざっと数日場を見回ればなんとなく流れがわかる。これがわかればあんまり負けない。
ちなみに、田舎のパチンコ屋さんでは設定が緩め、東京で勝たせようという場はほぼない。ので私は東京でパチンコはやらない。
だって私がギャンブルをするのは、勝ちたいからなんだもんね。
しかし、私はこういうことができるから占い師もやれているのだろう。占い師とギャンブルはよく似ている。見えない心の流れをいかに察するかなのだ。
私は就活には失敗したので、ろくな人間がいない職場によく存在していた。
あるとき、どうも怪しい家庭教師の会社にいたとき、同僚が
「俺スロットで生計立ててるんだよね」
といった。
私は、
「へー、だから車にあんなに謎の偽メダルがあるんですか」
と言った。
怪しい会社ではあったが、そこは一応家庭教師の会社であったので、その人は某有名大学の数学科であった。
「数学科の人とかって、ブラックジャックも計算して勝ちますよね。スロットでもプロができるとは。すごい」
と、私は心から言った。まぁブラックジャックが勝てるなら、スロットも勝つ方法があるんだろう。何より私がパチンコで勝っているし、しかも数学科ときたもんだ。私は一ミリも疑わずにそのように相槌を打った。
彼は
「俺には師匠がいてね」
と営業的スマイルを見せた。張り付いたような営業的スマイルで笑う人だったのだ。
「師匠に教えてもらってプロになってるんだけど、今はもう昔みたいにいい感じには勝てないね。法律が変わってさ」
というので
「爆勝ちできないからここにいるわけですね」
というようなことを私は述べた。
後にその家庭教師の会社は不法行為で派手に爆散するんだけど、それはまぁ別の時に書こうと思う。
さて、数年がたって、私は芸能事務所の受付のお姉さんになっていた。
そしてそこで、先輩受付のお姉さんに仕事を教えてもらっていた。
先輩受付のお姉さんは、パソコンで仕事を教えてくれながら
「私の彼氏、パチプロなんだよね。スロットで」
といった。
いつかの家庭教師の営業的スマイルを浮かべる数学科の彼が頭に浮かんだ。
スロットで生計を立ててる人間に会うのは二人目だが、一人目のことを考えると、
「へぇ、それはさぞ頭がいいんでしょうね。私、スロットで生計を立ててる人っていうのを見聞きしたのはこれで二人目ですが、一人目は数学科の人でしたよ」
と心から言った。受付のお姉さんは
「確かに私の彼氏は頭がいいと思うよ」
といったような気がするし、その後あった彼氏は爆裂歌がうまくて頭がよく、その後士業になるんだけどまぁそれはそれとして。
その受付のお姉さんとは、そこから仲良くなったんですよ。
そして今でも面白い友達なんですけど、私がギャンブル強くてパチンコで採算が合うって確信を持ってなかったら、スロットで生計を立てる話をきっとハナから疑っていたので、お姉さんと友達にならなかっただろうなーよかった、ギャンブル強くて。面白友達が一人増えたぜ。
と思ったという話でした。
おしまい。
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