② 昔の写真や手紙

 最も処分に迷うのが、思い出の品ではないだろうか。本人にとっては貴重な人生の一コマだが、昔のアルバムが収納をぎっしり塞いでいるとすると問題だ。思い出のために家賃や固定資産を払っていることになりかねない。

 気力があるうちに、残す写真を取捨選択して、スリム化しておきたい。かつてやり取りした手紙やハガキが残っている人もいるだろうが、家族にも見られたくないものが混じっているかも。簡単に捨てられないものこそ、早めに手を付けたほうがいい。ややこしいことほど先送りは厳禁だ。

「大きくて重いもの」を捨てると健康にもいい

 体力が衰えると、捨てる作業自体が一大事になる。特に大きいものや重いものは手を付けにくい。しかし、あらゆる費用が値上がりしていく時代、処理にかかる費用もさらに上がっていくだろう。通常ゴミに出しにくい次のようなものこそ早い方がいい。

③ 1人では運べない家具や家電

 使っていないのに、自分で運び出せないサイズの家具があったりすると厄介だ。捨てるにも人手が必要だからだ。しかし、そのままにしていると思わぬトラブルのもとになりかねない。

 シニア生活に入った人に聞いたが、部屋に家具や家電が置いてあると躓いて簡単に骨折してしまうのだそうだ。結果、医療や介護に費用がかかることになる。できるだけ部屋にモノを置かないほうが安全なのだが、大物は処分するのもタダではない。

 これが年金暮らしとなると処分費用も気軽には出せなくなる。使っていない収納家具や家電、埃をかぶったままのエクササイズ器具など、一人では運べないような大物は今のうちに業者に頼もう。

④ 重い鍋や大皿

 年齢とともに「重さ」が堪えるようになる。鋳物の重い鍋や、大皿、大サイズのホットプレートを出し入れするのも億劫だ。出番が減っていき、ただの場所塞ぎになっていく。最近使っていないなと感じたら、たぶんその先も使わない。早めに処分して、使いやすいものを揃えたほうがいい。また、身に着ける鞄や靴なども、だんだん重さが気になってくるものだ。重さは体に負担をかけ、ストレスを感じやすくなってしまう。健康維持のためにも、身軽でストレスフリーな生活を心がけよう。

「保有コストがかかるもの」は金食い虫

 現役時代が後半に入り、収入が減っていく時期に差し掛かると、支出の見直しは避けられない。中でも保有しているだけでコストがかかるものは、真っ先にその対象だ。

⑤ 会員スポーツクラブやリゾート会員権、ステイタスの高いクレジットカード

 これら契約しているサービスを十分に活用しているなら、むろん見直す必要はない。しかし「ステイタスのため」になんとなく保有を続けているなら、即刻解約すべきだろう。自治体が契約している保養施設やスポーツ施設で事足りるかもしれないのだから。

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