逆転の巨人!セ唯一の交流戦貯金 8回泉口が決勝二塁打で橋上監督代行初の同一カード3連勝
◇交流戦 巨人2―1オリックス(2026年6月4日 東京D) 巨人は4日、オリックスを2―1で下し、同一カード3連勝を飾った。1―1の8回に泉口友汰内野手(27)が決勝の左越え適時二塁打を放った。3連戦は全て逆転勝ちで、14度目はセ・リーグ最多。交流戦は6勝3敗でセ球団で唯一の貯金チームとなり、2位・阪神に1ゲーム差に迫った。 巨人軍たるもの、簡単に試合を諦めたりはしない。不振に陥りながらも、もがいてきた泉口が決めた。 「チャンスだったので積極的に振っていった。(お立ち台は)久しぶりすぎて、どういう顔したらいいか分からないです」 初対戦のエスピノーザに、3打席目まで無安打、2三振に抑えられていた。2回に同点とし、1―1で迎えた8回1死二塁。2球目を捉え、左越えの決勝二塁打だ。昨季はリーグ2位の打率・301をマークも、5月は打率・122と低迷していた中での一打に「Hランプがつくことが一番薬になる。状態的にはだんだん良くなってきている」とうなずいた。 4月21日。長野での中日戦前の練習で打球が顔面に直撃し、救急搬送された。「死に関わるような事故だった」と振り返り、直撃した時の記憶はほぼない。だが、復帰へのプログラムを順調に消化し、1週間後にボールを使った練習を再開。改めて野球ができる喜びをかみしめた。 1軍復帰後も毎日、早出の打撃練習は欠かさなかった。打撃フォームを少しずつ見直しながら模索する日々。「ほぼ毎日のように連絡している」という、オフに合同自主トレを行ったブルージェイズ・岡本の存在も支えになった。岡本も5月は打率・210と苦しみ「傷のなめ合いじゃないけど“まだ5月だし、頑張ろう”と連絡していた」と励まし合い、力に変えた。 今季の1点差試合は13勝5敗、勝率・722を誇る。さらに、今季14度目の逆転勝ちはリーグトップ。指揮を執ってから初の同一カード3連勝を飾った橋上監督代行は「泉口に懸けていた。本当に期待に応えてくれた」。アクシデントを乗り越えた不屈の男が、“逆転の巨人”の中心にいた。(田中 健人)