【潜入】「直球8割」破格の真っ向勝負!独特フォーム、筋肉質の1メートル82から放たれる剛球武器に
記事と動画を連動させてアマチュア野球の有力選手をリサーチする「スポニチ調査ファイル」。第4回は、近畿地区にいるプロ注目の大型高校生右腕を調査する。最速145キロの滝川二(兵庫)・藤本絆那投手(3年)は、長身から投げ下ろす直球に自信を持つ。そこで、NPBスカウトを魅了する剛球を投げられる要因を調べに向かった。 【写真】背番1の経験ゼロでもプロ注目。楽天・坂井を輩出、滝川二に現れた「直球は兵庫No.1」の原石【調査ファイル】 (河合 洋介) 15年夏を最後に甲子園から遠ざかる兵庫の私立校で、背番号1をつけたことはない。それでも、藤本はNPBスカウトから高い関心を集める。その理由は、真っ向勝負を挑み続ける投球スタイルにある。「配球の8割が直球です」。いかに球威のある直球かは、この一言が的確に示しているだろう。 最速145キロ、投球回転数はNPB投手の平均を少し下回る「2200」。ただし「ズドンといく」と思い描く直球は「伸び」よりも「強さ」をまとう。 1メートル82、81キロの筋肉質な体が球に力を与える。「筋力は元からありました」とウエートトレの数値はチームの投手陣でトップだ。筋力強化は高校入学後に着手し、ベンチプレス85キロ、スクワット185キロ、握力68キロと高校生投手では上出来といえる数字を計測する。加えて、投球フォームは左手を極端に上げる独特な形だ。体全体を使って勢いをつける投げ方も身に付き、自己最速は中3時の130キロから15キロ上昇した。 兵庫・淡路島出身で、中学の軟式野球部は自身を合わせて同学年2人しかいなかった。捕手は不在で、ひたすらネットスローを繰り返すしかなかった。この恵まれなかった環境こそが原点だ。「中学から直球ばかり投げていた。それでコツをつかめたのかな」。背番号ではない。直球を一目見れば、その器の大きさが伝わってくる。 【バロメーター】 球速=4 制球力=3 スタミナ=3 真っ向勝負=5 ◇藤本 絆那(ふじもと・きずな)2009年(平21)1月24日生まれ、兵庫県淡路市出身の17歳。小4からいざなぎ少年野球クラブで野球を始めて捕手などを務める。一宮中軟式野球部で投手転向。滝川二では1年秋に背番号20でベンチ入りし、2年秋は背番号10。50メートル走6秒1。1メートル82、81キロ。右投げ右打ち。 動画編はYouTube「スポニチドラフトチャンネル」にて公開。