関西学院大の左腕、飯田泰成が「楽しむ」投球で無失点フィニッシュ ラストシーズンへ向けてつかんだ確かな光
「今日は純粋にバッターとの対戦を楽しむという気持ちで試合に臨みました」。今季、5試合目の先発となった近大との1回戦。8回を投げ1失点で今季3勝目を挙げ、飯田泰成(4年、春日)はすがすがしい口調でこう述べた。1年秋のリーグ戦で初登板を果たし、早くから先発陣の一角を担ってきた。ストレートの最速は147キロ。今春リーグ戦の初戦となる京大戦では151キロを計測したという報道もあったが、「たぶん(スピードガンの)誤作動だと思います」と本人は苦笑いする。 【写真】欲しい場面で三振を取れるのもストロングポイントだ
苦しさの先にあった成長
2年春にリーグ戦初勝利を挙げ、そのシーズンは7試合39イニングを投げてリーグ3位となる防御率0.92を残したこともある。だが、本人は「1年生の頃から投げさせてもらっていましたが、(下級生の頃は)投げれば打たれるという感じでした。正直、打たれる未来しか見えなかったですね(苦笑)。マウンドに立つのがすごく嫌だった時期もありました。先輩もいるのに、自分が投げてもいいのかと。だから練習するしかなかったです。自分はやり込む継続力は持っている方なので、地道な練習をずっとやってきました」 福岡県内屈指の進学校、春日高校出身。高校では2年夏からエース番号を背負った。県内ではベスト16が最高成績で「高校の時の真っすぐは最速139キロでした。でも、真っすぐの威力は弱いし、長いイニングを投げると打たれていました」。練習時間は平日で平均2時間ほど。練習環境も限られていたため「いかに効率良く(練習を)やるかを考えていました。短い時間しかないので、休憩時間は作らずに何をやるかを事前に決めて時間を配分しながらやっていました」 プロの世界に進むことはひそかな夢だった。だが、現状ではドラフトで指名される選手とは思えなかった。そのため大学卒業後にプロへ進むことを視野に入れ、当初は関東の大学に進むことも考えた。志望大学を模索していくうちに関学大に興味を持つようになった。「ただ、自分が行きたかった学部(人間福祉学部)はスポーツ推薦だと行けなかったので、指定校推薦で入学しました。関西の大学野球もレベルが高いと思ったので、最終的にはプロを目指して4年間頑張ろうと思いました」