庭がまちを守る!大雨をゆっくり地中へ浸透‥浸水被害を防ぐ「雨庭」 試験的に導入 名古屋
メ~テレ(名古屋テレビ)
大雨による浸水被害が全国で相次ぐ中、被害を減らす新たな対策として、「雨庭(あめにわ)」が名古屋でも試験的に導入されています。 各地で6月の観測史上最大となる大雨をもたらした台風6号。 東海地方でも三重県を中心に河川が増水し、田畑や住宅街が水に浸かるなどの被害が出ました。 これから本格化する梅雨や台風シーズン。 短時間で大量の雨が降るケースも増え、特に都市部では「内水氾濫」への警戒が高まっています。 内水氾濫は、大雨などで水路や下水道に処理能力を超えた雨水が流れ込み、正常に排水できない水によって、地上が水浸しになる現象です。 去年は、三重県四日市市で大きな被害が出ました。
名古屋の官庁街の道路脇に
水害被害を食い止める手がかりにできないかと、名古屋市は5月、ある試験的な取り組みを始めました。 名古屋市中区三の丸の官庁街の市道脇に整備された広さ約140平方メートルのエリア。 市が2600万円をかけて5月に設置した「雨庭」です。 市によると、「雨庭」とは道路や広場に降った雨を下水道へすぐ流さず、一時的にためながら地中へ浸透させる植栽空間のことです。 流れ込んだ水は、下水管に直接送られるのではなく、土が敷き詰められた空間に一時的にためられます。 さらに、下にある石の層が水を受け止め、ゆっくりと地中へ浸透させていきます。 実際に水を流してみると… 「この穴から、雨水が雨庭に浸透していく?」(西尾菜々美アナウンサー) 「そうです。しみ込んでいってくれています。もう雨水はなくなりました」(名古屋市 環境局 伊藤英太 課長補佐) この雨庭は、最大で30立方メートルの雨水をためることができます。 風呂の浴槽約150杯分にあたる量です。 「台風6号ではどのような効果が?」(西尾アナウンサー) 「7センチ程度の水がたまっていた。その1時間後ぐらいに確認したが、水はなくなったので、蓄えられた水がしみ込んでいったのかなと」(伊藤さん) 市は、この他にもパロマ瑞穂ラグビー場と名城公園など市内7カ所で「雨庭」を整備しています。 「今後雨庭がどのように活用されたらいい?」(西尾アナウンサー) 「道路に降った雨は下水道にすぐ流れてしまうので、道路で雨庭を増やせばより効果を発揮するのでは。市民の方にも知ってほしいので、家庭でも設置してもらえるように、頑張って普及啓発に努めたい」(伊藤さん)