light
The Works "強欲VS英雄" includes tags such as "Re:ゼロから始める異世界生活", "リゼロ" and more.
強欲VS英雄/Novel by 春風

強欲VS英雄

4,926 character(s)9 mins

ラインハルトがスバルへの暴言に怒るシーン大好き。
最近、Twitterでリゼロのリーク垢を見てしまって、何だかすごく申し訳ない気持ちになった。
見たくて見たわけじゃなくても、テスト中に隣の人の答え目に入ったら申し訳なくなるじゃん?
あんな感じ。
あと、妹2に「スバルって死に戻りあるのにあんま死なないんだね」とかほざいていたので、彼女には六章を楽しんでもらうことにします。
「死に戻りあるんだから早く死ね」という人には、四章を思い出して欲しいですね。
まぁ、全員エキドナだと思うことで耐えていますが。
煽られた時はクラピカだと思いながら聞いたり、オタクは穏やかに生きるスキルが高い。

1
white
horizontal

『──スバル!!』
『E・M・Tって感想は後回しにして、結婚式の途中で割り込めたみたいだな?』
『それに見たところ、円満に式が進んでいた様子でもない。どうやら、邪魔者扱いされるようなことはなくて済みそうだね』

『この『龍剣レイド』は、アストレア家の初代から伝わる剣なんだけど、一つだけ欠点があってね。この剣を抜くのにふさわしい敵じゃないと抜けないんだ』
『つまり?』
『どうやらあちらの彼は、抜くまでもないというのが剣の結論みたいだ』

​───────​───────​─────

スバルの顔を見て、エミリアとベアトリスは表情を和らげる。
「全然円満なんかじゃなかったわ、レグルス、人の話を全然聞かないんだもの」
「さすがベティーのスバルなのよ。そんなやつ、早く殺してしまうかしら」
想像以上にレグルスへの怒りを募らせていたベアトリス。
エミリアに好き勝手暴言を吐いた上、スバルを悪く言われたのが嫌だったようだ。

​───────​───────​─────

『剣聖が剣も抜かずに、僕を相手に何ができる。自惚れるなよ、三下。僕とお前じゃ立ってる次元が違う。未完結を言い訳にみっともなく足掻き続けるお前たちと、完結した個である僕とじゃお話にならない。他人と比較することでしか、自分の価値を確かめられない愚図どもが。偉そうに僕を評価するんじゃない』
『なんていうか、お前はアレだな。ブーメランがひどすぎる。完結してるとかどうとか言ってるくせに、他人と比べて優劣を語らなきゃ気が済まないのはお前の方だろ』
『――っ!足りない欠落者が、満たされた僕に説教を垂れるな!』

​───────​───────​─────

「図星だったようね。バルスの援護をするようで癪だけれど、本当に満たされているのなら、他者との比較なんて無意味よ。ラムが他者を気にとめないようにね」
最も、ラムは自分を完成された存在だなんて傲慢な思い上がりをしたりしないが。
「自分に劣等感があるから、そんな風にしたがるのよ。本当に、くだらないわ」

​───────​───────​─────

『今すぐ、私や他の人たちを解放して。みんながそうとは言わないけど、怖いからあなたに従ってる人もきっといるわ。それでもあなたと一緒にいたい人を大事にして、それから……』

『エミリア!ダメだ!それじゃそいつは止まらない!』

『その可愛い顔で、いったいどれだけの男を誑かしたんだろうね。微笑んだらみんなが優しくしてくれたかい?ちょっと声をかけたら男は有頂天になったろう。手でも触れてみせればいくらでも貢いできたはずだ。ああ、ああ、汚らわしい女だ』

​───────​───────​─────

「誑かすだなんて、人聞きの悪いこと言わないでよね。私は、誰かに優しくされたいから笑うわけでも手を繋ぐわけでもないんだから」
エミリアが、不快そうに瞳を鋭くする。
最も、横に座っていたベアトリスと、ガーフィールの方がもっと怒っていたが。
「よくもエミリアの首を……!本当に許さんかしら!」
もう死んでしまっているから、復讐もできないが。
「こいつッ……!!あァ、本当に癪に障る野郎だッぜ……!!」
ガーフィールが殺気を出して、スクリーンを睨む。

​───────​───────​─────

『長い口上は必要ない。それより、要求を聞かせてほしい。それ以上、エミリア様を苦しめられるのは僕も、僕の友人も辛い』
『そうかい。なら手っ取り早く聞かせてあげるよ。――腰の剣を外して、祭壇の少し前にくるんだ』

『ら、ラインハルト……何か、考えがあるんだよな?』
『スバル、約束だ。僕の足りない部分を、君が補ってくれるんだろう?』

​───────​───────​─────

斬撃が放たれる音がして、ラインハルトの体が倒れる。
「──剣聖が……!?」
オットーがその顔に驚きを貼り付け、周りの皆も驚きに包まれる。
「──死んだ……!?なら、また……スバル様が……?」
やり直しをしたのか、と、フレデリカが顔を僅かに青くする。
「ううん、違うの、フレデリカ。ラインハルトはね……」

​───────​───────​─────

『潔かった一人に比べて、君はずいぶんとやかましい上に見苦しいね』
『当方、騎士らしくない騎士って立場に自信があってな!』
『その目は飾りかな?人質がいるの、見えない?』
『――それはおかしいな。君の話だと、人質は解放してくれるはずだよ』

『――『不死鳥の加護』』

​───────​───────​─────

「死んでも生き返ると……そういう事のようだーぁね」
ロズワールの瞳が僅かに伏せられる。
「……こんなの、規格外とかいうレベルじゃないのよ……」
ベアトリスが、半ば呆れたように息を吐く。
「そんな加護があるとは……まあ、そのおかげでエミリア様がご無事だった訳ですから、有難いですけど……」

​───────​───────​─────

『エミリアたん、大丈夫か?』
『こほっこほっ……ん、大丈夫。ちょっと喉が辛いけど……』

『『不死鳥の加護』といって、一度だけなら死んだ状態から蘇れる加護のおかげだ。だから死んだように見えたって君の意見は合ってる。実際、ちょっと死んでたからね』

『だけど、大罪司教の気を引くのにはアレが最善だと思ったんだよ。実際、うまくいった。まあ、もう二度と死ぬのは御免だけどね』
『なんだか、私を助けるために死んでくれたってすごーく罪悪感……』

​───────​───────​─────

「──す、スバルに向けて言ったわけじゃなかったのよ?本当に、私のためにっていうのが申し訳なかっただけで……」
エミリアが、自分の発言にほんの少しだけ顔色を変えたスバルを気遣う。
「──二度と死にたくない、の言葉に嘘は無いけど……スバルの前でこれを言ったのは、少し酷いことだったかもしれないな」
スバルはそんなことで傷ついたりしないとは思うが、ラインハルトは眉を下げてしまう。

​───────​───────​─────

『僕をのけ者にして、和気藹々と楽しい話し合いはできたのかな?それにしても、これだけやっておいて平常心のままとか、人間性がないよね。それともあれかな。蟻か何かでも踏み潰した感覚なのかな?僕を吹き飛ばしたことなんて、虫けらを踏み殺したのと変わらないってことかな?それってさぁ、どうなのかなぁ!?』

『彼の相手は僕がしよう。スバル、君にはあの『無敵』のカラクリの攻略法を見つけてもらいたい。時間稼ぎは任せてくれ』

『――ラインハルト!作戦変更だ!先にI作戦を実行する!』

​───────​───────​─────

「……やはり、彼のことだけは好きになれそうにないな。言っていることが二転三転するし、相手が不快になる言葉を選んでいるかのようだ」
ラインハルトが、珍しくその顔に怒りをのせる。

「──驚いた。ここまで他責思考だとは……。何が彼にそこまでさせているのか、私には理解が出来そうにない」
ユリウスがそう零す。
少しだけ、何かを考えるように眉を顰めながら。

​───────​───────​─────

『勝つのは僕だってのが、君にはわからないのかなぁ。その暴力的で、他人を虐げることしか考えてない力でどれだけうまくやってきたか知らないけど、犠牲の上にしか自分の幸せを築けない奴なんかそこまで止まりなんだよ!君がその力で、どれだけの人の人生を踏みにじってきたのか、その欲深さがおぞましいね』
『――耳が痛い言葉だ。確かに僕のせいで、幸せを手放すことになった人もいる。僕がこうしているのは、その贖罪には違いないな』

​───────​───────​─────

その言葉を聞いて、ヴィルヘルムは目を少し開いて、そのまま、眉を顰めた。
「……お祖父様……」
ラインハルトも、申し訳なさそうに瞳を逸らす。

「レグルスだけには言われたくなんてないわ。ラインハルトは誰かを守るために力を使うし、あなたなんかとは全く違うと思うんだけど」
エミリアが、険しい顔でそう言い放つ。
誰かの悪口を聞くのは、やはり嫌なものだ。

​───────​───────​─────

『なんだよ、自分のことは言われてもいいけど友達はってこと?ますます臭いな偽善者め……まともでない君に、まともな友達なんかいるわけないだろ。強姦魔呼ばわりされる奴が、誰かと友達になんて――っ』
『君とまともに取り合うのはやめだ、聞くに堪えない。――友人の悪口は特にね』

『――池ポチャ作戦、通称I作戦は無事に成功っと』

『あいつが『憤怒』の炎を無効化してた時点で、うっすらそんな気はしてたけど……無敵能力の基本、物理か魔法のどっちか特化って線は消えたか』

​───────​───────​─────

「──全くその通りですね。友人の悪口を聞かされるのは、いい気分ではありません」
傷つけるより傷つく方がいいと、本気でそう思ってしまいそうなスバルが、誰かを害することなどありえない。
それ故に、レグルスの言葉は全て、聞くに堪えない戯言だった。

「スバルらしい作戦名かしら……でも、よくこんなに思いつくのよ。スバルの発想力には驚かされるかしら」
スバルがいたなら、「いや、ゲームやってた引きこもりならだいたい予想つくと思うよ?」などと言っていたことだろう。

​───────​───────​─────

『化け物みたいな目と動きで、砂利や水飛沫は避けてくれたもんだよね。だけど、甘いんじゃないの?本気で僕とやり合うつもりがあるなら、吐息にも気を遣わなきゃダメじゃないか。そこにはさっき、ため息を吐いただろ?』
『息まで……』

『エミリア!今のあいつに何をしてもダメだ!カラクリのわからないうちは、手を出しても届かない!』
『でも!』
『いいから、とにかく今は逃げるんだよ!』

​───────​───────​─────

「息を使って……!──恐ろしいことを致しますのね。剣聖でさえ避けられない即死の罠を、本当にどうにか出来るんですの?」
フレデリカが、眉を顰めて悩ましげな顔をする。
カラクリを解くのが、勝利の鍵のようだが。
「そもそも、砂利や水飛沫を避けられたこと自体がおかしいのですけれど……。息は、想像もしていませんでしたから」

「恐ろしい権能ですね……」
オットーが険しい顔つきになる。
「大罪司教ってのは、こんなんばっかりだなァ。……嫌になるッぜ」
見ているだけで、不快になる。

​───────​───────​─────

『はは、逃げるか。まあ、それも当然といえば当然だよね。状況が状況だし、君たちが僕に敵うはずないんだし、そもそも最初に因縁をつけてきた時点でそのぐらいのことはわかっているべきだと思うけど……逃げたいなら逃げたらいいさ。――ただし、逃げ切れたらの話だけどさ』
『ね、ねえ、スバル……私、すごーく嫌な予感がするんだけど』
『気が合うね。実は俺もだ』
『さあ、避けられるものなら避けてごらんよ。――花嫁失格の売女と、そんな女を後生大事にする精神的強姦魔に僕から贈る、血の雨だ!』
『──スバル!!』
『逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろぉ――!!』

​───────​───────​─────

「──血の雨!」
ベアトリスが、その可愛らしい瞳を見開く。
「水竜を使って……!──本当に、いちいちよく喋るやつかしら。それに……スバルにそんな言い方をするなんて」
ベアトリスの顔に、怒りが宿る。
「大丈夫よ、ベアトリス。私も、スバルもラインハルトも、レグルスのこと、全く許してなんてなかったんだから!」
エミリアが、眉をきゅっと吊り上げて笑う。

「スバル……!」
ラインハルトが、少しだけ眉を下げる。
戻るのに手間取ったことを、申し訳ないとでも思ったのだろうか。

Comments

  • レイラ
    Apr 2nd
  • 小説好き

    まぁ能力使うために早くタヒねって思う人は共感能力が低いんだろうなぁ…って思いますね そういう人はゲームとかのエンタメ楽しめなくて可哀想とも思うけど

    April 11, 2025
  • 頭のネジの外れたガノタ
    March 22, 2025
Potentially sensitive contents will not be featured in the list.
© pixiv
Popular illust tags
Popular novel tags