DeNA・中川虎大が明かす尾形崇斗の向上心 合流直後からフォーク談議「いい意味で変態」
【球界ここだけの話】2人が意気投合したのは、必然だったのかもしれない。DeNAで尾形崇斗投手(27)とチームメートになった中川虎大投手(26)は、かねて同学年の右腕に注目していた。「同じ育成出身というのもあって、もともと投球をめちゃくちゃ見ていたんです」と声を弾ませる。 その姿を動画でチェックするのはもちろん、打席の真後ろから見たこともあった。自身の登板機会がなかった宮崎県での秋季教育リーグで球場のバックネット裏にある席に足を運び、ソフトバンクで腕を振った剛腕に目を光らせた。 最速159キロを誇る尾形は、5月にトレードで加入した。救援で実績を積んできたが、新天地では潜在能力の高さを買われ、先発として起用される。飽くなき探求心の持ち主は、1軍合流直後の練習から中川虎に声を掛け、幾度となくフォークボールについて助言を求めてきた。 安定感のある投球でブルペンを支える中川虎は、言わずと知れたフォークの使い手。落差のある伝家の宝刀でバットの空を切り、打者を手玉に取る。尾形は「すごいフォークを持っている」と舌を巻き、ボールを挟む人さし指と中指それぞれの圧のかけ方や回転について言葉を交わした。 中川虎は尾形と同じく自己分析力にたける。いわく「フォークは、いかにバックスピンをかけないか。たとえバックスピンがかかっても、回転数を落として軸を傾けさえすれば落ちる。ただ、空振りを取れる決め球にするのであれば、僕はバックスピンがない方がいいと思っている。そういう話をしました」と熱っぽく語った。 尾形が肌身離さない手書きのノートには、自己流の練習メニューが記されている。2024年からの進化の足跡でもあり「年間通してのプログラムとメニューが確立してきている。それをひたすら遂行してブラッシュアップする」と向上心をのぞかせる。 中川虎はそんな尾形を「いい意味で変態です」と評した。「すごく真面目で自分の体に詳しい。自分の投球フォームを具体的に言語化できるんですけど、それはフォームを理解しているからですよね」と一目置いている。 統計学を用いた分析手法「セイバーメトリクス」の指標で対戦打者に占める奪三振の割合を示す「K%」を共通の話題にしている。「K%のライバルでバトルしています。そういう話ができる選手が入ってきてうれしい。考え方とか似ているなと。話していて面白いですね」。新たなチームメートについて語る表情は、生き生きとしていた。(鈴木智紘)