新しい未来へ
次回はカサネルをやるのかどうか……
最近モチベが死んでいるので明日の自分に期待したいところですね。
夢で『全ifルートのナツキ・スバルフィギュア化!!』って言われて「やったあああああああ!」ってなってたのに夢でした。
ぬか喜びさせやがって……
真面目にナツキ・スバルよりナツミ・シュバルツの方がフィギュア化早かったりして……
まだ三期すら終わってないのに四期の放送日を予想してます。
気が早い。
でも、小林さんの名演技で「神様、許してください」が聞きたいんだもん!!!
タイムラインが賑わうことでしょう。
でもなぁ……曇らせのターンで「いいじゃん!!」の気持ちと「スバルくんが何をしたんだ!!!辛い」の気持ちが大戦争起こしちゃうので疲弊してしまいます。
最近残骸くんに思いを馳せていますが、「行ってきますっていえばよかった」が哀れすぎて泣けてきます。
「いってきます」は「行って参りますが、必ず無事に帰ってきます」って意味みたいなのをTwitterで見て、じゃあ言わなくて正解だったんじゃないかなぁと思いましたね。
残骸くんは「自分がいい子じゃなかったから、父と母に誇れる子であれなかったから」みたいなことを言ってましたが、罪を探してもそれしか出てこないあたりいい子ですよね。
春風は「なんでこんな目に遭うんだ……?いっつも学校サボってるからかな」「授業中にイヤホンつけたまま受けたことあったから……?」とか悪行が次々と思い浮かんでしまいますが。
どちらにしても、あれだけ殺されても仕方ないほどのことはしてないと思いますけど。
ただ不登校だっただけでそんな卑下せんでも……とは思いますね。
地の文からスバルくんが自分のこと嫌いなのは分かります。
残骸ターンの時とか顕著でしたよね。
あれがスバルくんの素なのかなぁとか考えたり考えなかったりラジバンダリ。
最近は菜月親子が再会する最終回妄想をしてますが、ハピエン厨の自我が前面に出すぎているので出すのは控えています。
全部幸せにいきすぎていてリゼロ読者の皆様からすれば鼻で笑うようなものなのでね。
根がハピエン厨なので基本的にバッドエンドは苦手なんです。
単発でギリかなぁって感じで……。
リゼロはハッピーエンドって言われてるので今後どんな展開が来てもある程度は受け入れられますよね……。
ハッピーエンドが誰にとってかが言われてないですけど。
サテラが背後霊みたいな感じでスバルくんと話せるようになった妄想ifも書いてます。
やっぱり妄想くらいは幸せにしてあげたいですよね。
原作で散々な目にあってるし……。
なんか長々と語ってしまいましたが、ifルートアニメ化まだですか?
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『――よし、完成した!』
『やっぱり、俺にはこの手の才能がある気がするな。食い扶持に困ったら、エミリアたんと一緒に雪降らして積雪のアーティストとして人間国宝になろう』
『もう、バカなこと言わないの。私、そんなことで雪降らせるの手伝ったりしないんだからね。……でも、すごーく上手』
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「本当に、スバルはおかしなことばかり言って困ったやつかしら。そもそも、何でこんなに雪像ばかり作っているのよ?」
「理由なんてないと思いますけどね」
「適当に決まっていますわ。スバル様はそういう方ですもの」
散々な言い様にエミリアは苦笑する。
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『二人してバカバカと繰り返し……そもそも、この騒ぎの功労者であるところの俺にもっと優しくしてくれてもいんじゃね?俺、労いが足りてないと思うよ?』
『うん、そうよね。私、スバルにすごーく感謝してる。でも、スバルがいない間に頑張ったのは私だから、むしろ私を労ってほしいと思うの』
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「確かに、スバルきゅんの方も苦戦してたけどエミリア様も試練突破して大兎食い止めたりしてたわけだしね?」
「確かに、その心労は計り知れませんね」
クルシュが眉を下げて苦笑する。
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『まぁ、青年団の人が戻ってきてくれて、エミリアたんのやる気に火がついたってのが嬉しい誤算だな。……本当に、助かったわ』
『そんなの当たり前じゃない。なんでもかんでもスバルにやってもらってたら、私たち何のためにいるのかわからなくなっちゃう。スバルは、ちょっと休んでてもいいくらい走り回ってるもの』
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「ほんと、エミリア様の言う通りですよ。ナツキさんは無理したがって本当に困りますから」
オットーが少し眉を寄せれば、エミリアが軽く笑う。
「大丈夫よ、オットーくん。スバルが無理しようとしたら私が氷で固めて止めてあげるから!」
「そこまでは言ってないんですけどねえ!?」
「……何にせよ、スバルが無理しようとしても今はベティーが全力で止めてやるかしら」
ベアトリスが髪を揺らして不敵に笑うものだから、オットーも毒気が抜かれてしまう。
「……うん、やっぱりオットーくんは笑った顔の方が似合うと思うわ」
そうして、エミリアが天使のような笑みを浮かべる。
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『ところで、スバル……あの、ね』
『うん?』
『墓所の中の二人、遅いよね。……うん、遅い』
『え、エミリアたん!?なんかすごい勢いで顔が赤くなってるけど、だいじょび!?』
『だ、だいじょび。全然平気です。それより、その、お話があります』
『は、はぁ、かしこまってますね』
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「……あっ」
エミリアが、銀髪を揺らめかせてぴしりと固まる。
「エミリア様……?」
オットーが視線を送る。
「……ちょっと、みんなに見られるのは……すごーく、恥ずかしいかもしれないんだけど」
言外にあんまり見るなと言われている。
「一体何が……」
「……ああ」
オットーの言葉を遮り、ラムが納得したように桃色の髪を揺らす。
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『あの、ね……スバルがその、私のことを……す、好きだって言ってくれたでしょ?』
『え、あ、はい。言いました。好きです』
『――っ。それは、その、すごーく、すごーく嬉しいんだけど』
『でも、前にも言ったけど、俺はエミリアたんが俺に振り向くの待つし、振り向かせるために頑張るし』
『そ、れは……それも、嬉しいの。だけど、やっぱり、ああやって言ってもらっても、私の中でまだ、誰かを好きになるってどういうことかよくわからなくて』
『…………』
『前の、竜車のときもそうだし、今回の墓所でのこともそう。スバルは私を好きだって言ってくれるのに、私、また何も言ってあげられない。それが、すごーく残酷なことだなって、思って……』
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「……まあ、エミリア様は王選候補って身ですし、スバルきゅんもそこら辺は織り込み済みなのでは?ってフェリちゃんは思うんですけどネ」
「……そうは言っても、何かしらの返事は欲しいかもしれないね。スバルなら何年でも待ちそうなものだとは思うが」
「そんなに急がなくてもいいと思うかしら。スバルだってちゃんと待っているのよ」
「……ぅ」
エミリアが顔を赤く染める。
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『ただ!その、私のお腹の赤ちゃんの話はちゃんとしないといけないと思うの!』
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「……え?」
オットーが発した声を皮切りに、それぞれが目を丸くする。
エミリアは顔を赤くして手で顔を覆う。
ベアトリスは口を僅かに開けてエミリアを見ている。
ロズワールは肩を震わせて笑い、ラムとフレデリカは肩を竦めてため息を吐く。
ガーフィールはエミリアとオットーの顔を見て「?」ときょろきょろしていた。
「……子供……?」
フェリスが首を捻る。
「えっ、そんなことして……ない、よね?」
「してなかった……ですね。」
クルシュが目を丸くして呟く。
「……子供……」
ユリウスがぴしっと固まる。
「……見ている限りでは、そのような行為には及んでいなかったはずだが……」
「……エミリア様と僕たちの間に考え方の違いがあるのかもしれないね」
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『男の子か女の子か、まだわからないけど、どっちでもちゃんと可愛がってあげなきゃいけないしっ!でも、私、全然そういうこと教わったことないからどうしたらいいかわからなくて……こういうことは、お父さんと話をしなきゃって』
『ちょ、ちょ、ちょちょ、ちょ……ま、待って、待って……』
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ガーフィールを除いたほとんど全員が、エミリアとスバルのすれ違い──その原因に気づいた。
「──まあ、エミリア様は森にずっと住まわれていたという話でしたし……そういう知識が欠けていても仕方ないですね」
そして、目を閉じて息を吐く。
「……ナツキさん、驚いただろうな……」
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『エミリアたん。赤ちゃんって、赤ん坊ってことだよね?』
『そ、そうよ。王選の最中にこんなの、大変なことだと思うけど……でも、生まれてくる赤ちゃんは悪くないし、ちゃんと幸せにしてあげたいのっ!この子が、最初に愛されるべき相手にちゃんと愛される子にしてあげたい』
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「……素晴らしい心持ちじゃーぁないの」
ロズワールが笑いに声を震わして言う。
ラムが溜息をつき、長いまつ毛の下にある瞳を微かに瞬かせる。
「……大精霊様の放任っぷりには迷惑をかけられたわ。エミリア様の覚悟はご立派だと思うけれど、まさか自分よりも年上の人間に性教育をすることになるとは」
「うっ……ごめんなさい」
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『エミリアたん……赤ちゃんは、コウノトリが運んでくるわけでもキャベツ畑から回収できるわけでもないよ?』
『でも、男の人と女の人がチューしたら赤ちゃんができるんでしょ?』
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「……し、仕方なかったの!パックはそういうお話してくれなかったから……!」
エミリアが空気に耐えきれず立ち上がる。
オットーはやや同情を孕んだ瞳を向け、
「……そのようですね……」
と、声を絞り出した。
「──まじかあ……」
フェリスが頬を引き攣らせ、ヴィルヘルムはスバルの心中を思い瞳を伏せた。
「スバルきゅんどんまい……」
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『スバル、ひょっとしてチューしたこと後悔してるの……?』
『全然してないし、何回でもしたいけど!?』
『そ、そうなんだ……』
『う、恨むぜ、パック……っ!』
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「この時は本当に驚いちゃった、スバルがもっと子供欲しいって言ったのかと思って……」
本当に驚いたのはナツキさんだと思いますよ、と言いかけてそれをオットーは抑える。
「……驚き、ますね」
そう返すことにした。
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『あァ……やってやったッぜ、なァ、オイ』
『お、おう。せやな』
ロズワールを思い切り殴り飛ばしたガーフィールに、スバルはそう返した。
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「……今考えりゃァ、あッと数発殴るべきだったなァ。今からでも……」
ガーフィールが顔を険しくすれば、オットーが殴りやすいよう体をのける。
「殴ってやればいいのよ、三発までならベティーは目を瞑るかしら」
怒りが再燃する。
「まあまあ、二人とも……いざとなったら、私がやるから平気よ」
エミリアが拳を握る。
「許しているようで真っ当に怒っておりますわね……」
当たり前だが。
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『一発ぶち込んでひとまず許してやるッ分、俺様ァ優しい方だッと思うけどなァ』
『その一発が俺の十発分以上の威力がある場合、優しいって言葉に対して首を傾げたくなっちまうな……』
『悠長なこと言ってんなッよ、大将。ほれ、大将もいってこいや』
木製バットを手渡される。
『……これでどうしろと?』
『さすッがに何発も入れんなァ性格が悪ィからよォ。一発は一発だッけど、これで強力なのぶち込んでやりゃァ誰に文句付けッられる筋合いもねェなと』
『今の見た後で追い打ち入れろっつーんなら、それで十分に性格悪ぃよ!』
『でもよォ、大将がそう思ってても、他の奴ァそうじゃァねェみたいだぜ?』
『え?』
『旦那様、お覚悟――!』
フレデリカがロズワールを殴りつける。
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「もっと思い切りやっても良かったのよ、フレデリカ」
「……今考えれば、もう少し腰を踏み込むべきだったかと迷ってきますわね」
フレデリカの眼光が鋭く。
ガーフィールは腰を浮かせていつでも殴れる体勢に。
「……殴るだけで済ませるあたり、スバルたちは優しいね。僕だったら、もう少しやってしまうかもしれないから」
「ラインハルトが本気出したら死ぬような気がするけど……」
フェリスが苦笑いする。
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『あれ!?お礼参りの流れにみんな賛成な感じなの!?』
『大将、ケジメってなァつけなきゃなんねェんだ。やったことの落し前ァやらなきゃよっぽど後でぎこちなくならァ。別に俺様も治癒魔法かけッてやらねェなんて真似するつもりァねェよ。エミリア様も控えてっしなァ』
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「そもそも、いちばん怒るべきはスバルかしら!あんな目に遭わされて……思い出すだけで腸が煮えくり返る思いなのよ」
ベアトリスが全身から殺気を滲ませてロズワールを睨みつける。
そして、可愛らしい舌から恐ろしい舌打ちをお見舞する。
「……機会さえあれば、また殴ってやるのよ」
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『えー、それでは改めて。一通りのケジメも行ったというわけで、今回の出来事におけるお互いのすり合わせと今後のお話をしたいと思います』
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「これだけで許しちゃうにゃんて、スバルきゅん甘すぎにゃい?大兎の件のお返しとして刃物で腕抉るくらいしてやればいいのに」
「発想が恐ろしいですよ、フェリス……」
「ヴィル爺もそう思わないの?スバルきゅんは甘すぎるって」
「甘いか否かで言えば、甘い……ということになりますな。私が当事者であれば、もう少し強めにやっていたやもしれませぬ」
「それが普通にゃんだよ、スバルきゅんって平和ボケしてるとこあるから」
───────────────────
『もう、決してこの場にいる誰かを犠牲にし、その上で事を成し遂げようと思い上がった手法は取らないよ。――我が師の、その魂に誓おう』
『────』
『それに、ベアトリスに三度も殴られるのは御免なのでね』
『二度目は、お前が戯けたことを抜かした罰かしら。三度目は知らんのよ』
『そうしたいものだね。私も、また全員から仕返しをされるのは避けたい。ガーフィールとスバルくんの容赦のなさに、さすがの私も死を覚悟したよ』
『俺の一撃をアレと同列にするか?そこまで強烈じゃなかっただろ』
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「そうされて当然ッだがなァ。大将はこいつをもっと痛めつけても──その権利があるってのによォ」
ガーフィールがそっぽを向く。
「……まあ、スバルは優しいから仕方ないのよ。だから、スバルの分までベティーたちは厳しくあるかしら」
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『――あのよォ、大将』
『本気ッでこの野郎、仲間に加えたまんまにすんのかよ。正直ッなとこ、俺様ァまだまだ納得しちゃいねェんだぜ?』
『ガーフィール……』
『当たりッ前だろォがよォ! この野郎が、『聖域』と焼けた屋敷に何してくれたと思ってやがる?大将たちがいなけりゃァ、村ァ兎の餌場にされッて、屋敷にいた姉貴も嬢ちゃんたちも腸女に遊び殺されてたんだ!そんな真似しでかすような野郎を囲い込んどいて、またいつ寝首を掻かれるかわかったもんじゃァねェ!』
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「……当然の意見だね。ロズワール辺境伯がやったことを鑑みれば、彼の怒りは至極真っ当──怒りを押えられているスバルの方が余程異質だとも言える」
「……それは僕もそう思うよ。スバルがいなければ、間違いなく悲劇が起きた。それは、スバルが命を落とした数々の世界から見て決定的だ」
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『それでもロズワールの力が、俺たちには必要だ』
『大将……ッ!』
『エミリアが、王選って場所で勝ち抜くにはロズワールの協力が欠かせない。こいつって支援者を失えば、エミリアは王選から為す術もなく脱落だ。落し前を付けさせるのは当然だが……はいさよならってわけにはいかないんだよ』
『家族をッ殺そうとした野郎を、許せってのかよォ!?』
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ユリウスとラインハルトが眉根を寄せる。
「……彼の怒りは真っ当だ。スバルの言い分も、分からなくはないんだけどね」
ラインハルトがそう言い、目を逸らす。
「平行線にしかならないだろうね。これに関しては、すり合わせをするしかない」
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『私は……旦那様を、許しますわ』
『ガーフィールの感情論はひとまず置いておくとして、ロズワール辺境伯が今回のようなことをしでかす可能性……それに関しては、とりあえずないものと思っていただいていいかと思うんですが』
『オットーくんの言う通りだーぁとも。私とスバルくんとの間で成立していた契約の結果、私はスバルくんの方針に逆らえない』
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「…………」
ガーフィールが顔を険しくする。
エミリアはそれを見て眉を下げて俯く。
「契約は絶対。──でも、それだけで全部が呑み込めるわけじゃないのも、わかるわ」
スバルしか知らない世界を知った今では、ほんの少し。
「……難しい」
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『だッとしても、それでやらかしたことが帳消しになるわッけじゃァねェ!もうやらねェ、すいませんでしたで済むっつーなら『ロゴスの復讐は右手だけじゃ足りない』なんてこたァ起こらねェんだ!』
『いくらスバル、様に言われても嫌。旦那様は……ご領主様は、村のみんなにひどいことをしようとしたんでしょ?みんなご領主様を信じてたのに。わたしも、ご領主様のこと、いい人だと思ってたのに……!』
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「……難しい話だね」
ユリウスの端正な横顔に確かな感情が滲む。
「過去は消えない……でも、ロズワール辺境伯がいなければエミリア様は……」
「……私としては、スバルの考え方を優先するべきだと思うのだがね」
「……でも、彼の懸念もわかるよ。僕も、おそらく同じことを言うから」
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『その条件に加えて、二つ約束……いや、『契約』しろ』
『────』
『一つァ、大将がさっき言ってたやつだ。あの条件を守るってのを、この場にいる全員の前で重ねて誓え。もう、ふざけた真似ァいたしませんってなァ』
『……ああ、いいとも。それでもう一つは』
『簡単だ。――それを破ったら、てめェの頭は俺様が噛み砕く』
『いいさ。――その契約も、等しく結ぼう』
『……俺様からァ、ひとまずそんだけだ。嬢ちゃんも、それで納得しとけ』
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「……はあ、本当に、息が詰まるような光景を何度も見るのは疲れるかしら」
ベアトリスがため息を着く。
「……あと、どれくらい」
エミリアが、小さくつぶやく。
その後に首を振って、疑問からは目をそらすことにしたが。
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『ロズワールは、まだ一番大事なことをやってないじゃない。それをしなきゃ、この話し合いを終わるわけにいかないわよ』
『一番大事なこと……?』
『悪いことをしたら、ごめんなさいってしなきゃダメじゃない』
『さっきからみんなして、悪さの反省の証にアレしろコレしろって言ったり、ロズワールももう悪さしないって先生に誓いますなんて言ったりしてたけど、そんなことよりも先に、言わなくちゃいけないことがあるでしょ?ロズワール、一回でもそれをみんなに言ったの?私、聞いてない』
『謝れよ、ロズワール。これからも一緒にやってこうってんなら、人としてそれが当たり前のことだ』
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「……確かに、そうだけど……」
フェリスが呆気にとられる。
「謝るのは、大切ですよね。エミリア様の言う通り……」
クルシュが苦く笑う。
「謝罪か……盲点だった。確かに、当然だ。」
ユリウスが納得したように頷き、ラインハルトはニコリと笑う。
「悪いことをしたら謝る……当然のことだね」
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『私が望むのは、血が通い、魂が宿り、息を吹き返した先生と再び言葉を交わすこと。亡骸を取り戻すことは、段階としては一つ目に過ぎない』
『死んだ人間を、蘇らせる……!?そんなこと……死者蘇生できるような魔法がこの世界にはあるっていうのか!?』
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「……とんだ悪巧みだネ、いっそ清々しいまでに気持ち悪いけど」
フェリスが悪態をつき、クルシュが苦笑いする。
「……ロズワール辺境伯の評価が私の中で急降下していて、少しだけ残念な気持ちですけど……」
「……無理もないでしょう、私とて、彼に対しての気持ちは穏やかではありませんからな」
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『簡単な話だよ。――私は君を、見張り続けることにする』
『――この先、君の周りで君が守るべき誰かが失われることがあれば、私は躊躇いなく残った者を速やかに焼き、私自らも灰になろう』
『君は全てを拾うと決めたんだ。取りこぼすことなどあってはならない。失った世界は未来に続いてはならない。失うことを受け入れた君の未来が、私の望まない未来へ続く可能性がある限り、私はそれを否定する。――福音書が失われた以上、私を目的に誘ってくれるのはスバルくん、君と君の歩みだけだ』
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「なっ……」
オットーが目を見開く。
ベアトリスがロズワールの方を睨み、奥歯を噛み締める。
「……今何を言っても、契約はどうにもならないのよ」
悔しそうにそう言って、眉をつり上げる。
「こんな会話があったなんて、ベティーは知らなかったかしら」
「……スバルくんが話していなかったのなら、そうだろうとーぉも」
「……ふざけたことを」
ベアトリスが床を踏み鳴らすのと同時に、オットーが眉を顰める。
「……どうして、いつも……あの人を」
そこには、確かな怒りと、無力を呪う慟哭が。
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『今日あの場にいたものを、誰一人失わせないのが君の役目だ、スバルくん。誰一人欠けないまま、エミリア様を高みへと連れていってくれ。そうすれば、私もまたそこで目的を果たすことができる。先生と、再会することができる』
『――ベアトリスの殺害を『腸狩り』に依頼したのは私だが、『魔獣使い』による前回と今回の襲撃は私の意図とは無関係の事柄だ』
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「……折角だから、丸く収まって欲しかったんだけど」
エミリアが紫紺の瞳をつり上げる。
「……後出しじゃんけんみたいに、たくさん知らないことが出てくるわね」
手を握りしめ、悔しそうに唇を噛む。
「話して……っていうのは、我儘すぎるから」
銀髪を揺らして、俯く。
「スバル……」
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『スバル。――大事な話があるのよ』
『端的に言ってしまえば、ベティーとの契約を維持するだけで、契約者の精霊使いとしての能力をほぼほぼ使い切ってしまうのよ。だから……その、ベティーと契約しているスバルは、ベティー以外の精霊とは契約できないかしら。微精霊とも、準精霊とも同じことなのよ』
『えっと、ベティーはちょっと、そうちょこっと他の精霊に比べると、精霊としての格が高いのもあってその……ね、燃費が悪いのよ』
『だから、ないのよ。四百年分の貯蔵マナ全部、この間の初陣でぶっ放したかしら。禁書庫の喪失でも結構持っていかれたし……最後のアル・シャマクがトドメなのよ。ベティーが貯め込んだマナは、空っ欠になったかしら』
『ってことは……魔法使えない精霊と精霊使いのコンビが誕生しただけか!?』
『ま、まぁそういう風に言うこともできなくはないのよ』
『それ以外の何とも言えねぇよ!え?嘘、マジで!?』
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「……微精霊とも……」
ユリウスが眉を下げる。
「……それは、大変だ」
「でも、スバルは魔法よりも作戦立てる方が強いと思うから……そんなに気にしなくてもいいんじゃないかなって」
「……ラインハルトからのお墨付きがあったらスバルきゅんも安心だろうけどねえ」
フェリスがため息を着く。
「四百年分……」
オットーが気が遠くなるような顔をする。
「まあ、三大魔獣の討伐ともなれば当然……」
と、その時。
『──以上で、第四幕を終わります。1時間の休憩の後、第五幕が──』
ザザ、とノイズが走る。
「うるさっ……!?」
エミリアが耳を塞ぐ。
「休憩……」
その響きに、エミリアは眉根を寄せる。
「……何も映らないわよね……?」
休憩という名目で違う世界線を映されるのは、正直精神が疲弊する。
「スバル……」