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君は友達/Novel by 春風

君は友達

4,101 character(s)8 mins

死に戻りがバレて街の人から「死んでくれよナツキ・スバル……俺の家族を助けてくれ」って刺殺される話を書こうとしています
正直死に戻りが話せないのはサテラの優しさな気もしてきました
話せたら絶対に殺されますよ
だってスバルくんが死ぬだけで自分の大切な誰かを助けてもらえるかもしれないんですから
エミリアたちも「お前らはいいよなぁ!ナツキ・スバルに気に入られているってそれだけで、絶対に死ななくて済むんだから!」とか言われたりしてね

……どうして鬱展開の小説しか書けないんだろう……
一応ハピエン厨なのに

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『おーい!ぱ、パトラッシュちゃん、ちょっと……待って……!ひい、ひい……。も、もし逃げられるようなことがあったら、僕は大変なことに……あれ?』
『ナツキさんじゃないですか。こんなところで、何をしてるんです?』
『見りゃわかるだろ、月光浴だよ。お前の方こそ、こんな夜更けに何をしてたんだよ。場合によっちゃ、ガーフィールのとこに突き出すぞ』
『なんで僕が何かやらかしたこと前提なのかわかりませんけど、僕がこんな時間に額に汗してるのはナツキさんも無関係じゃないんですからね』

********************

「オットーくん!」
「オットー兄ィ!」
エミリアとガーフィールがきらきらとした視線をオットーに向ける。
「うん、オットーくんが絶対に来てくれるって私信じてたから!」
「なんでそんなに評価が高いのか謎ですけど...覚えてる会話ですね」
「! じゃあ...!」

********************

『パトラッシュ……』
『お前が、俺を墓所から引っ張り出してくれたのか?』
『俺を連れ出すためにお前、そんなケガまでしたのかよ……』
『どうして、そんなバカな真似……俺は別に、目が覚めりゃ普通に中から出てきて、それで……それだけのことで。お前がそうやって、傷付いてまで慌てて引っ張り出す必要はなかったってのに……』
『オットー』
『と、なんです?今、いい雰囲気の様子だったのであれでしたらお邪魔にならないようにどっかいってますけど……』
『パトラッシュがどうして、俺を助けようとしてくれたのか……聞いてくれ』
『正直、気が進みませんね、ナツキさん』
『そう言わずに、頼む』
『今のパトラッシュちゃんへの呟きから察するに、ナツキさん、この『試練』がどーとかいう墓所の中にいたんでしょう?昼間とさっきでナツキさんが『試練』を受ける資格があるのは薄々勘付いてますけど、その有様ってことは失敗したんでしょ?』
『……ああ、そうだな』
『そんなことした理由も予想はつくっちゃつきますが……バカをしたもんですよ、ナツキさん。おまけに中で手痛い目にあって、挙句が愛竜に心配かけて今の様です。パトラッシュちゃんの勘働きがいいから、ナツキさんに何かあったのに気付いたんでしょうよ。それで僕を吹っ飛ばしてここに駆けつけて……傷だって、無関係じゃあないんでしょう』

********************

「……スバル、本当に分からないの?」
「そのようですよ、エミリア様」
「スバルはエミリアのことを言えないくらい鈍感かしら」
「? 私は鈍感じゃないわ、ちゃーんとパトラッシュちゃんの言いたいことは分かるもの」
「微妙に論点がズレてるところがまさにそれかしら」

********************

『ナツキさんが思うほど、僕の加護は万能じゃないんですよ。意思の疎通ができるといっても、翻訳されるわけじゃないんですから。僕にははっきりと伝わりますけど、僕を介して誰かに伝えようとしたりするのはニュアンスの問題で難しいんです』
『それでもやれって目ですね。いいですけど……やる意味、あるのかな、これ』
『終わりましたけど……うーん、やっぱりうまく伝えるには言い方が難しいですねえ。感情表現の仕方から人間とは違うわけで、僕だけが理解してる内容をどう説明したものか……』
『焦らすな。頼むから、教えてくれ』
『焦らしてるわけじゃ……あー、これホントに困るなあ!っていうか、これを伝えるのってすごい変な気遣いいるんですけどねえ』
『そう、ですね。それじゃあ、たぶん、一番近いだろう言葉を選びましたんで』
『ああ……パトラッシュは、なんて?』
『えーと、『そんなこと、言わせないでよ』じゃないですかね』

********************

「スバルは乙女心がわかってないかしら」
「全くその通りですよ。ほんと、人からの愛情に鈍いというか、変なところでズレてるんですから……」
「スバル様は天性の人誑しですわね」

********************

『その人が窮地にあると知るや否や、いてもたってもいられずに飛び出して、自分が怪我するのもいとわずに手を貸してあげて、目が覚めるまでずっと側についていて、目覚めたのを見てホッと安心して笑いかける――こういうことをする相手をどう思ってるかなんてのは、人間だろうと地竜だろうと変わらないと僕は思いますけどね』
『そりゃ、パトラッシュちゃんでなくても『そんなこと言わせるな』ってなりますよ。こんだけ態度で示されて、気付けないなんて鈍感通り越してませんか。幸せもんですね』
『そ、っか……お前、俺のこと、好きなのか』
『好きで、いてくれんのか、そっか』

********************

「べティーの方がスバルのことを好きかしら!」
「いやッ俺ッ様だァ!」
「どこで張り合ってるんですか……」
スバルがループを突破するとわかった瞬間安心したように喋り出すのだから、本当にわかりやすい。
「……ガーフィールは分かりますけど、ベアトリスちゃんは400歳なんだよなあ」
「何か言ったかしら?」
「別に……」

********************

『地竜に懐かれてるのを自覚して泣くって、ナツキさん……』
『違っ……今のは、違くて……ただ、ちっとばかしタイミングが噛み合いまくったせいで……クソ、ちょうどそのあたりの実感に乏しかったところに、急に答えが飛び込んできやがったから心の準備が……』
『まさか、最初にお前から教わるとは思わなかったけどな。――ありがとよ、パトラッシュ』
『パトラッシュちゃんとの絆が再確認できたところで、ナツキさん大丈夫ですか?』
『ああ、助かった、ありがとよ。……大丈夫ってのは?』
『そりゃ、体とか頭ですよ。中の『試練』ってけっこうしんどいんでしょう?人恋しさで泣いちゃうぐらいなんですし、エミリア様もあのご様子でしたからね』

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「スバル様……まさか泣いてしまわれるとは」
「スバルきゅんって意外と泣き虫だったりするのかにゃ?フェリちゃんの前ではあんま泣いたことないけど」
「スバルはいつも私の前で泣くの。弱みを見せてくれるって言うのは……すごーく変なんだけど、ちょっとだけ嬉しかったりもして」

********************

『ナツキさんにお付き合いするのは、メイザース辺境伯と良好な関係を保ちたいからです。そこに問題が生じるようであったり、そもそも僕自身に危険が及ぶようなことがあれば、すたこらさっさと逃げさせてもらいますよ。そこだけは覚えておいてください』
『自分の身が危うくなったら、すたこらさっさ……か』
『ええ、もちろんです。当たり前じゃないですか。僕にそこまでナツキさんや他の人たちに義理立てする理由はありませんよ。命あってのモノダネってやつで……』
『お前は逃げないよ』
『──え』
『――お前は、俺を置いて逃げないよ、オットー』
『オットー。――お前は俺の、友達だからな』

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「友達……うん、そうよね。オットーくんがそう言ってたもの!」
エミリアが嬉しそうに手を結ぶ。
「何ともまあ、照れくさい話ですけど……」
「照れることなんてないわ。私、オットーくんがスバルのお友達ですごーく嬉しいのよ!」
「純粋な瞳が眩しい……」

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『『聖域』の解放、これは第一の『試練』が終わってる俺がやるべきだ。エミリアにこれ以上の負担を負わせる必要はない。っていうか、プレッシャーがかかりすぎるとエミリアの精神状態が大変なことになるからダメだ』
『試練のクリアを俺の問題とすると……次に気になるのは第二の『試練』か。かなり堪えたけど……そもそもあれって、俺はクリアしたことになってるのか?』
『まずは、『試練』の確認だ。第二の『試練』が始まるならそれもよし、終わったことになってて第三の『試練』が始まるならもっとよし、だ』
墓所の入口に立ち、薄闇の向こうに見える石造りの通路を前に息を呑む。
中に入って『試練』が始まれば、またありうべからざる今と向かい合わされるかもしれない。あの光景はスバルにとって、決して何度見ても慣れるものではない。
だが、無視することも忘れることも許されないものであることはわかっている。
逃げられないのなら、挑むしかないのだ。
スバルは深呼吸、それから息を止めて、足を前へ。
墓所の中に踏み込み、『聖域』を解放するための『試練』に挑もうとし――、踏み込んだ直後、ふいに頭蓋を殴りつけるような感覚がスバルを揺るがした。
脳に直接、針が突き刺さるような痛みがあり、目の前に光が散ったかと思った瞬間に足下がおぼつかなくなる。ぐらりと上半身が揺れて、とても立っていられずにスバルはその場に崩れ落ちていた。
猛烈な吐き気が込み上げ、胃の中身を絞られるような痛みに胃液がこぼれる。咳き込み、しかし繰り返しても体がいっこうに楽にならない。

********************

「……試練の資格が……!」
ユリウスが静かに瞳を開く。
「……なぜ急に」
「強欲の魔女の契約を断ったからじゃないかな?彼女が管轄しているようだし……」
「……そんなことが……」

********************

『あの、性悪……っ』
『せっかく見えた光明が……っ!』
『資格の剥奪とか……聞いてねぇぞ、エキドナぁ!!』

********************

「そ、そんなに簡単に消せちゃうものなの?」
「分かりませんが……バルスは魔女と面会しています。多少の無茶も許されてしまったのでは」
「そんな……」
「……ロズワール、おかしなことをしたら許さんのよ」
ベアトリスの声に、ロズワールは微かに瞳を細め、誰にも聞こえない程度に返事をした。

Comments

  • レイラ
    Mar 30th
  • シン
    May 19, 2025
  • らにたそ(サラダに見えるポテト

    キャプションの話書いてください!! めちゃくちゃ見たいです!

    April 5, 2025
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