人材派遣大手5社、全国の派遣料金でカルテルの疑い 公取委立ち入り
社員の派遣先に請求する料金でカルテルを結んだ疑いがあるとして、公正取引委員会は2日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで、リクルート傘下など人材派遣大手5社を立ち入り検査した。関係者への取材で分かった。独禁法違反疑いでの人材派遣業界の調査は初めて。
派遣会社が社員を派遣した対価として企業に請求する料金は、人手不足や賃金の高まりなどを背景に上昇が続く。公取委は、5社がその裏で価格調整を全国で行っていたとみて調べる模様だ。
5社はいずれも東京都内のパーソルテンプスタッフ(渋谷区)、スタッフサービス(千代田区)、リクルートスタッフィング(千代田区)、アデコ(千代田区)、マンパワーグループ(港区)。信用調査会社によると、パーソル社、スタッフ社、リクルート社の売上高は業界1~3位。
関係者によると、5社の幹部らは2022年11月ごろ、職種「一般事務」の23年4月以降の派遣料金を協議し、1時間あたり100円弱ずつ上げるカルテルを結んだ疑いがある。
派遣料金は、派遣会社が派遣先企業と個別に契約し、金額は通常、公表されない。派遣各社は地域や職種ごとに金額を定め、派遣先と定期的に料金交渉する。今回はこの料金を、5社で調整し、同額ずつ引き上げた疑いがあるという。
引き上げられた料金は一部賃金に、多くは……
派遣料金は、その社員の給料…
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- 常見陽平千葉商科大学教授・働き方評論家視点
■派遣で働く人が報われる社会を 今回の報道は、単なる独占禁止法上の問題にとどまらない。人材派遣というビジネスが、労働市場においてどのような役割を果たすべきかを、あらためて問い直す契機である。 派遣料金の上昇それ自体を否定すべきではない。
2026年6月2日 17:16