徳島大学で学生死亡 報告書「ドライアイスの危険性認識甘く」
去年10月、徳島市の徳島大学のドライアイスを使用していた部屋で学生が死亡したことについて、大学が設置した事故調査委員会がまとめた報告書が1日、公表され、ドライアイスの危険性に対する認識が甘かったなどと指摘しました。
去年10月、徳島市庄町にある徳島大学大学院 薬学研究科の研究棟にある培養室で、大学院で研究活動を行っていた27歳の学生が倒れて死亡しているのが見つかりました。
学生は、酸素が足りない状態になって死亡したとみられていて、大学は事故調査委員会を設置し、調査結果をまとめた報告書を1日、公表しました。
報告書では、学生が死亡した原因について、当時、計画停電のため、密閉状態の培養室内で使用されていた大量のドライアイスが気化したことにより発生した高濃度の二酸化炭素にさらされ、二酸化炭素中毒と酸素が足りない状況になり、死亡したと推測しています。
主な原因としては、▼ドライアイスの危険性に対する認識が甘く、▼注意喚起の張り紙を掲示するなどの基本的な安全対策が実施されていなかったことなどを指摘しています。
その上で、再発防止策として▼ドライアイスの危険性を教職員や学生に周知徹底することや、▼計画停電時に保冷目的のドライアイスの使用を禁止し、研究や実験などで使用する場合は、張り紙などで明示することなどを提言しています。
徳島大学の河村保彦学長は「二度とこのような事故が起こらないよう、安全教育を徹底するとともに、全学を挙げて安全管理に取り組んでまいります」とコメントしています。