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「世界樹の響き」あいミスBGMコンサートレビュー

世界樹の響き

※注意

2026年1月17日に行われたあいりすミスティリア!BGMコンサートについての記事ですが、本記事にはえむえむじぇみにの率直な感想が含まれております。
コンサートの配信をこれから視聴しようとする方につきましては特にご注意ください。

あくまでも個人の感想である旨、予めご了承ください。
※昼公演の感想です。夜公演では印象が異なる可能性があります。


あいりすミスティリア!としては初となる音楽系イベントであり、また、コンサートイベントとしては2017年開催のトラベリング・オーガスト3以来となる開催となります。
2018年以降、ライブ主体のイベントはありましたが、旗色が異なるためここでは扱いません。

開場は、銀座にある王子ホール。
コンサートイベントの会場としては決して大きい場所ではないですが、立地は良く、有名なコンサートイベントが数多く解されてきた場所であります。

今回のイベントは、あいミスの世界観に則した楽器を使って、BGM中心のアレンジを行ったコンサートイベントでした。
ストリングス、ティンホイッスル、バグパイプのほか、手回しオルガンという一風変わったオルガンもあり、ファンタジーの世界観を出すには申し分ない楽器が揃っていました。
今回は壁際の席で、お世辞にもいい席ではないですが、コンサートイベントを生で体験できること、特にストリングスを生で聴くことについては久しぶりとなります。

全体を通じて

ストリングスやバグパイプ・ティンホイッスルなどの笛の音は、ホールの残響を纏って心地よく響きました。特にストリングスはバイオリン・ビオラ・チェロが1本ずつの編成にもかかわらず、豊かな響きを醸していました。
ストリングスも笛もアレンジが良く、中でも「KaleidoRoads」のストリングスアレンジは、まさかこの曲を生のストリングスアレンジで聴けるとは、その想いで体の中から震えるほどでした。
また、オーケストラではまったくお目にかかることのない手回しオルガンについては、独特の機構とコミカルな音で、ファンタジーの世界観を存分に語っていました。

しかし、ドラムセットのドラムがとにかくやかましいの一言。

せっかくストリングスや笛が主旋律を奏でているのに、スネアやシンバルの音で瞬間で搔き消えてしまう…とくに「Puzzle Attack」ではストリングスや笛が代わる代わる主旋律を奏でているにもかかわらず、度々鳴らされるシンバルにかき消され、収拾がつかない音の塊になってしまうほどでした。
コンサートでドラムセットを用いるのは、クラシック限定でなければ珍しいことではありません。
ただ、あまりにも叩き方がロックだったり、コンサート会場が大きくないこともあり、全体で演奏した時の7割ぐらいをドラムで持って行ってしまうほどでした。はっきり言って音量バランスが悪すぎです。主旋律が何をやっているのか聴こえません。
また、座席の位置が悪かった影響からか、演奏中、笛の演奏者が手回しオルガンの筐体の陰に隠れて一切見えませんでした。どんな表情で、どんな仕草で笛を吹ているのか窺い知ることができません。
そして、プログラムの前半では、楽曲がぶつ切りで終わってしまうことが多かったことも残念でした。まるでゲーム中でループさせることを前提に制作したBGMをループやフェードアウトもなく流されるような印象です。せめて楽曲間をメドレー形式でつないだり、ある程度体裁を保って弾き終わるようなアプローチはできなかったものでしょうか。

ただ、それ以上に思ったことについては…

後半の中盤でコラボイベントのアレンジを出したこと

これは正直要らないと思いました。

確かにコラボイベントはあいミスのコンテンツには含まれますし、他イベントでもコラボキャラが来たことを挙げたりと時間軸に絡んでいることはうかがえますが、正直言って今回のあいミスコンサートはよあけななどの自社タイトルを持ち込まず、あいミスというタイトルの中で完結させてほしかったの一言です。
せっかくのKaleidoRoadsの余韻が台無しにされました。
しかもその割に、大図書・千桃/ユースティア・FAは片方の公演のみの演目と言う矛盾でした。

あいミス以外の自社作品を扱うのであれば、同じコンセプトで、それこそトラベリング・オーガストのタイトルを踏襲してやるべきだったと思います。
もしあいミスがオーガスト自社作品への流入を狙うためのインタフェースを担うとするのであれば、2023年以降一切オーガスト自社コラボイベントが開催されないことと矛盾しています。自社コラボイベントというつながりで無理やり自社作品をねじこんできた、という思惑しか感じ取れません。たとえそれが、2023以降もコラボイベントが開催され、菜月を始め、推しのオーガスト他作品のヒロインがあいミスコラボで実装されたとしても、同じ意見だったでしょう。

イベントを終えて

あいミスのコンサート、特に世界観を重視したコンサートを企画、開催したことは評価できますし、そこに行くことができたことは、大変喜ばしく思います。
しかしながら、だからこそ、バランスを崩すドラムや、世界観を壊す自社コラボ作品のねじ込みについては大きな失点と言わざるを得ませんでした。
今回、終了後にアンケートが行われましたが、今回のコンサートイベントの評価は、★2/5とさせていただきました。ドラムの音量が大きすぎるとだけあれば★3で踏みとどまって、そこは改善してほしい、といった程度で終わらせることができましたが、無理やりあいミス以外のタイトルをねじ込んできたことについては評価できず、更に星を下げたと言わざるを得ません。

楽譜

オーガストの最新作である「あいミス」こと、あいりすミスティリア!
よあけなを始めとする過去のタイトルの威を借りることなく、そのコンセプトを頑なに貫いてほしかった…そう思わずにいられません。
ただ、これを機に、コンサートイベントを開催すべきではない、と言及するものではありません。
むしろ、先に挙げたように、あいミスに限定を掲げるのであればあいミス限定で、そうでなければトラベリング・オーガストのタイトルを冠して、改善すべきを改善して、以降のイベント開催につなげてほしいと思います。
大規模なオーケストラ編成でなくても、室内楽編成やストリングス+ピアノ+αの小編成でも問題はありません。

・ストリングスや木管楽器、ピアノ、パーカッションに限定し、クラシカルな世界観を維持すること
・自社コラボを頼らず、あいミスだけで堂々と勝負すること


今回のイベントを踏まえて次回以降に要望することは、この2つです。

そして、あいミスの世界観をより一層引き立てるコンサートが行われること、あいミスより前の作品のコンサートイベントが再開されることを、願ってなりません。

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