強度行動障害の娘やっと入所できたのに… 衰弱するも病院受診させず死亡、両親が名古屋市のグループホーム提訴
2026年5月31日 12時00分 (5月31日 12時00分更新)
名古屋市守山区の障害者グループホームで2022年12月、入所者の女性が死亡したのは施設側が適切な措置を怠ったためだったとして、両親がホームの運営会社に約6千万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴した。衰弱していたにもかかわらず、医療機関を受診させなかったと訴えている。提訴は3月2日付。
訴状によると、当時20代の女性は自閉症と強度行動障害があり、21年4月にホームに入所。22年12月5日に脱力状態となって救急搬送され、3日後に病院で死亡した。60キロあった体重は43キロにまで減少していた。原告側は「徐々に衰弱し低栄養状態にあったが、必要な栄養摂取をさせなかった」と主張している。
強度行動障害 自分や他人を傷つけたり、物を壊したりする激しい行動が繰り返し現れる状態を指す。重い知的障害を伴う自閉症の人に多く、後天的に生じる。感覚過敏や特定のこだわりがあり、周囲がうまく対応できなかったり、生活環境が合わなかったりして強い不安やストレスを感じることが要因とされる。支援には専門性が必要で、対応できる施設や事業所は限られている。
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