Q
15歳と13歳の娘がいますが、けんかが多くて困っています。原因は「私物を断りなく使った」「先にドライヤーを使用した」などささいなことばかりで、つかみ合いはしませんが、大げんかに発展することもあります。けんかを収める際は、母親の私まで大声になる場合もあり、巨人・阿部慎之助前監督のニュースを見て、私もいつか近所の人に児童相談所に通報されるのではと心配にもなります。姉妹げんかのよい仲裁方法はありますか。
A
児童相談所での令和6年度の児童虐待の相談対応件数は、警察からのものも含めると22万件を超えています。児童虐待に対する社会の目は年々厳しくなっています。あなたの不安も分かりますが、少なくとも暴力沙汰(ざた)になっていないなら、そこまで心配する必要はないですよ。
さて、けんかが起こったときの仲裁方法ですが、それが兄弟か姉妹かで変わるとは、私は思いません。わが子がけんかをしているときに最も気を付けないといけないのは、親までが興奮しないようにすることです。大声で2人を叱りたくなる場合もあるかもしれませんが、子供は新たな敵を迎えた気分になります。仲裁に入る際は、「あらあら、どうしたの」と、むしろ吞気(のんき)な感じで関わっていくと、空気が和らぎます。
どちらが悪いと決めつけることも厳禁です。悪者にされたほうは、さらに興奮し気持ちが荒れてしまいます。最もよいのは、まず2人の言い分を聞き、それぞれに共感し、「それは困るよねえ」「そう言いたくもなるよね」と理解を示すこと。人は事情を聴いてもらったり、理解してもらったりするだけで興奮をかなり抑えられます。
子育てはどんな場面でも、まずは子供の気持ちを理解し、おっくうがらずに丁寧な対応をすることでうまくいくことが多いものです。(こどもコンサルタント)
原坂一郎
はらさか・いちろう 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。
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