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【コラム】イェラグの現状について

……いや土日に書けよ。
まあほら、『闇散らす火花 the Reader's Theater 』とか行ってたので。
自分の記憶を頼りに書いてるので、詳しい話は設定資料集とか見てください。
過去のイベントも踏まえて書いてたら普通に力尽きそうになったので現状だけ簡単にまとめよう。

雪山と信仰の国:イェラグ

https://youtu.be/8gZt9vtGn-Y?si=4buWVmPrr3affJVx

イェラグ(KJERAG)。テラの文明圏のやや北西寄りに位置する、山に囲まれた小国である。「雪境(ヒーラ)」を自称することもある。
位置関係から言うとテラ文明圏の中央に位置する覇権国家・ヴィクトリアと、その植民地支配から独立を果たした新興国家・クルビアの中間に位置している。また商業国家カジミエーシュとも近接している。

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イェラグとイェラガンド様

峻険な山々に閉ざされたイェラグは外との人の往来が少なく、また天災が非常に少ない土地のため移動都市を作り上げる必要もなかった。雪解け水の育む豊かな水源と森林、また牧畜に適した平野があり、人々は木や石で家を建てて寒さに強い駄獣を飼育し、その乳を料理やお茶に用いている。
人々は自らを生かす土地とそれを見守る山々に敬意を表し、最高峰であるイェラガンド山を「イェラガンド様」と呼びならわし一種の山岳信仰が根付いている。
そのイェラガンドが「巨獣」と呼ばれる理外の存在であること、その巨獣が真実イェラグの地を天災から守っていること、そして巫女の傍使えの侍女ヤエルとして静かにイェラグの人々の間に溶け込み、暮らしを見守っていること・・・それらを知っているのは、ごく少数の者に限られている。

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マフラーを編むのが趣味。エンヤの青いマフラーは彼女の手によるもの。

曼殊院と巫女

イェラガンド信仰を司る「曼殊院」は宗教的儀式によって選出される年若い「巫女」を年功序列によって選出される「長老」とその下の修道士たちが支える形を取っており、巫女様はイェラグの人々にとって精神的指導者といえる。
巫女を選出する儀式は少女たちをほぼ何の備えもなくイェラガンドへ登らせるという極めて過酷なもので、脱落者も多い。生きて帰って来たものは「イェラガンド様に選ばれた存在」として巫女の位を得るが、巫女は経典の解釈など宗教的な役割に専念し、そのほかの一切は長老と修道士が取り仕切るのが長年の習わしであった。
しかし今代の巫女であるエンヤ(プラマニクス)は長老たちの意向を顧みず自らイェラグの人々へ語り掛け、実権を握りつつある実兄エンシオディスとも互角に渡り合う独自の存在感を発している。(『風雪一過』~『銀心湖鉄道』)

「三家」の均衡

精神的支柱である曼殊院の下、「シルバーアッシュ家」「ブラウンテイル家」「ベイルロッシュ家」の三家は互いに牽制し合いながら均衡を保っていた。
しかし現在、その勢力図は大きくシルバーアッシュ家へと傾いている。
武勇をもって鳴らしたベイルロッシュ家は近代装備に身を包んだシルバーアッシュ家のチェゲッタたちに後れを取り、また当主アークトスは事実婚の娘の養育費を滞納している。
知略を誇ったブラウンテイル家もその勢力を大きく減じ、前当主から知略を受け継いだラタトスはオブザーバーに退いている。代わって妹であるスキウースと入り婿のユカタンの夫婦が表舞台に立ち、ラテラーノの「万国会議」に出席するなど、その人徳と姉からの助言で徐々に再興を進めている。
(『風雪一過』~『銀心湖鉄道』)

カランド貿易とシルバーアッシュ家

ロドスと関わりの深いカランド貿易は、シルバーアッシュ家現当主のエンシオディス・シルバーアッシュの立ち上げた貿易会社である。
三家の当主の中で唯一ヴィクトリアへの留学経験を持つ彼は、伝統をないがしろにする外国かぶれと他の二家や伝統を重視する住民から非難されることも多いが、若くして両親を亡くしたこともあってか領民からは愛されている。
「雪山事変」においてエンシオディスは三家から曼殊院への権力の返還を成立させ、また他の二家の権勢を大きく削ぐことに成功した。この過程で発生するはずだった武力衝突を最小の介入で彼の想定よりも小さい規模に収めたロドスの客人に、エンシオディスは大きな関心を抱いている。
(『風雪一過』)
「雪山事変」後、シルバーアッシュ家は整備を進めていた私兵「チェゲッタ」の存在を明らかにし、また権力返還に際して外国からの干渉を防ぐために爆破していた鉄道も再建した。急速に近代化を進めながら、秘密裡に高速戦艦の建造を進めている。巨大イェラガンド像建設もその隠れ蓑を兼ねている。
(『銀心湖鉄道』)

東よりの眼差し:ヴィクトリア

テラ全土を睥睨する覇権国家ヴィクトリアにとって、足元の未開発な小国、それがイェラグだった。しかし「雪山事変」によって旧弊依然とした豪族同士の睨み合いを脱し、急速な近代化を果たしたイェラグは、必然的にヴィクトリアの関心を呼ぶこととなった。
天然の要害に守られ、貿易の中心として急速に発展を遂げるイェラグは収穫に値する果実になったのだ。

カスター公爵の干渉と高速戦艦建造

「雪山事変」後、ヴィクトリアから傷病者の休養を名目に送り込まれたのがハロルド・クレイガボンとその指揮下のヴィクトリア兵たちである。
(読み返したら二千人以上いたらしい。恐喝以外の何物でもない。また歩兵部隊とはいえそれだけの兵を預かるハロルドの地位の高さがうかがえる)
彼らはしばらくイェラグで過ごして地元民の理解を得つつ情報を収集し、物資の流れから怪しいと踏んだ巨大イェラガンド像付近へ踏み込もうとするがデーゲンブレヒャーに阻止され、またカジミエーシュからの代弁者の前で大規模な作戦行動を起こすことはできず、高速戦艦建造の事実にはたどり着くことはなかった。
並行してカスター公爵配下の秘密武装諜報員「グレーシルクハット」が投入され、「イェラガンド」なる謎の存在の実在について調査を行ったが、ハロルドの作戦行動に対してイェラガンドが行動を起こさなかったため、こちらも十分な情報を持ち帰ることはできなかった。代わりにシークレットの駄獣フィギュアを持ち帰ることに成功した。

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カスター公爵がこのような存在を想定したのは、ヴィクトリアにも王家を守護する超常の獣がいることを知っているためだろう。カスター公爵はヴィーナの叔母にあたる人物である。

西よりの眼差し:ライン生命

広大な未開拓の領土と先進的な科学技術を持つクルビアにとって、無知な田舎者が現代的な設備を整えようとする様は滑稽に映りながらも、時代遅れの在庫を売りつける相手として一定の評価を得ていた。
しかしその中にあってイェラグに特に注目の眼差しを向けたのがライン生命である。

クリステンと疎隔層

ライン生命はそもそも、天才科学者クリステン・ライトが自身の目的のために多くの科学者を引き込んで設立した企業である。そこに集った人間が利権に当初の理想を忘れても、あるいはクリステンとは別の理想を追い求めていても、クリステンは自身の理想のために必要な技術をライン生命の中に揃えていった。
そしてクルビア軍部を取り込み、テラ全土の任意の都市を攻撃可能な高エネルギー放射システムの開発を請け負ったクリステンは、開発のための膨大なリソースを自身の目的・・・すなわち、テラ上空を覆う疎隔層の上への到達のために使った。オーバーロードしたエネルギーウェルから放たれたエネルギーは疎隔層に風穴を開け、エネルギーウェルからのエネルギーを中継して目標を攻撃するはずだったステーションはクリステンを乗せたまま、疎隔層の外へと姿を消した。
(『孤星』)

ライン生命とイェラグ

クリステン亡き後、ライン生命はサリアとサイレンスの下で再建を進めることになる。
クリステンの一撃は空への探求心を失っていたクルビア科学界を大きく揺るがし、残された人々の好奇心は再び疎隔層へ歩み始める。
その一環として、標高が高いイェラグにロケット発射基地を建設するプランが持ち上がる。
信仰の対象に手を加える計画に難色を示すエンヤに対して、意外にもヤエルは乗り気な様子を見せるのだった。
(『銀心湖鉄道』)

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楽しそう。

結論

三家の睨み合いによって長らく歩みを止めてきたイェラグ。その均衡を脱し、外部へと門戸を開いて急速に発展を遂げる中、諸外国からの干渉を避けることはできない。
エンシオディスはそれを逆手に取り、ヴィクトリア・クルビア・カジミエーシュから客人を招くことで三国の睨み合いを発生させ、現段階でのイェラグへの決定的な干渉を防ぐことに成功した。
(この点においてサイロを建てたいだけのクルビア、直接の依頼を受けてようやく落ち目の代弁者一人とひよっこ征戦騎士数人をそれぞれよこしてきたカジミエーシュに対して、エンシオディスと直接の面識があったとはいえ彼らに先んじて大部隊を送り込んで来たカスター公爵の先見性は評価するべきだろう)
この時間を活かしてイェラグがどれだけ歩みを進めることができるか、またこの均衡をどれだけ引き延ばすことができるか。新イベントが楽しみですね!

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誤字編纂室note支局支局長代理補佐
【コラム】イェラグの現状について|柊
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