少子化の原因について ワイなりの採点早見表
添削バイト史上最エグい答案きた。
— Tochuca (@totsuka_reborn) December 15, 2025
「少子化問題の対策を論じなさい。」
解答→「女性が社会的な力を持ちすぎたために晩婚化が進み、出産にも消極的になった。ベビーブーム時、女性に社会的力はこれほどなかった。よって、女性から社会的な力を奪うべきである。」
初めて倫理点0つけたわ
少子化の解決策について、塾で出した回答に関する感想のようであり、その内容についてツイートしたものだ。
正直、内部事項をこうやって公開するのはどうなのかという疑問はあるが、正直この論者の模範解答を試しに出してもらっても、おそらく「どこかで見たことがあるような、従来の少子化対策を批判している内容も書けないだろうな」という感想をいだいた。
こういったものを見るに、まだまだ少子化論については、対策どころか原因すらも碌に語ることが難しいのだなと思う。
と同時に、ふと思ったのだ。
「私なら、どんな感じで採点するだろうか」
少子化論は書いたことはあるが、他人の祭典をしたことはいままでなかった。
では、どんな風ならこれくらいはあると言えるのか?
ちょっとだけ気になってしまった。
そこで、ちょっとした参考として、下記の早見表を作ってみた。
とりあえずこんな感じでまとめてみた。
まあ、ざっとこんな感じでまとめてみたのだが、もう少しだけ内容を解説しよう。
Aランク
このレベルまで書かれているのなら言うことなしというレベル(むしろこっちに教えてください)。
国内外のデータや論点などを把握しており、複数のデータ分析、原因把握もよくできている内容。
通説批判、矛盾の理解などはもちろんのこと、細かい部分にまで触れられていれば素晴らしいと言える。
原因も複数に触れており、単に少子化に直接かかわるような内容だけではなく、一見すると関係ないような情報もうまく取り入れていれば、ハイレベルの答案と言えよう。
解決案も、たとえわからないというものや解決は難しいというものでも(むしろこう書くべき)、データなどを見た現実をかなり正確に捉えられている内容なら高得点。
論文もあれば引用しても構わないが、なくても上記レベルなら十分。
Bランク
Aランクに近いレベルで複数の視点を持ち出しており、平均より上に行ける材料は揃えている。
基本的な統計理解もあり、こちらが指摘しなくてもいいレベルの内容は揃えていて進めやすい。
ただ、もっと視野を広げて欲しい、もっと国内外の細かい点に触れて欲しい。
というレベルになってくると考えられるため、もう一歩あればさらに理想に近づくというところ。
しかし、このレベルでも十分に良く見えていると言えよう。
Cランク
少子化論で良く目立つ内容であり、このレベルならわざわざ読む気にはならないなというような、どこか陳腐でなおかつ現実を見ていないような内容のレベル。
どこかで聞いたレベルの内容であり、女性の社会進出や金銭問題、子育て支援など、従来のありきたりで効果も疑問符なものが、そのまま書かれている。
しかし、それらの論点はBランク以上のレベルからすれば、既に批判済みの内容といえよう。
また、特定の理論に決め打ち的な問題があるという語りも、よくて平均レベルという印象を与える。
複雑な事情を捉えられておらず、それだけでは本当かどうか言いきれないにもかかわらず、そうだと思い込んでいる。
相関と因果がどこまではっきりしているのか、少子化論では実に悩ましいところなのだが、おそらくその理解に乏しい面があると言えよう。
読んでいても非常に退屈に感じる内容だ。
上記のようなレベルでも、複数要因を挙げられていることや、一定の論理的な一貫性(あくまで通説レベル程度だが)があるのなら、平均レベルをあたえられるだろうかと思える。
従来の説を真正面から批判する言論というのは、メディアやアカデミシャンからはなかなか出してこないものであり、知らない可能性もあれば、知っていても信じないこともあるのは致し方ないだろう。
※表にある例外については、Dランクに記載
Dランク
このレベルになると、そもそも読むに値しないレベル。
例を挙げるなら少母化、貧困を理由としたものだけならこのランクである。
少母化について
前者は、原因ではなく結果であり、そこに至る過程を聞きたいのに結果と原因を取り違えているのか?とも思われる。
また、数が少なければ減るというのも当たり前すぎる内容であり、提示されたところで評価は高くなりえない。
もっと内容を深堀してほしいのだが、これを原因を書かれると内容に深みを感じないだろう。
貧困を理由とするもの
こちらはなぜこれを書いてしまうのかというレベル。
発展途上国、後進国の出生率や都道府県別の出生率など。
明らかにこれとは違うのではというデータが目の前にあるにもかかわらず、年収別の結婚率に拘泥しており、基本的なデータを見ていない、分析もしていないという話にならない内容である。
本来なら、経済発展や生活環境の向上など、逆に少子化の原因にならないだろうか(ここがCランクに挙げた例外事項 内容次第ではBランク以上も)と考えるべき論点である。
ほぼほぼ例外のない統計データなのだから、ここくらいはどうにかして欲しい。
せめて、「先進国では」程度の留保があれば、まだもう少しだけ読む余地はあるが、やはり矛盾したデータをしっかりと扱う姿勢があるか疑問に思われる。
ちなみに、上記2つの原因を主に取り上げて、少子化の専門家をry(以下自粛)
旧来のフェミ論点
分かっている人にはもう書くまでもないだろうが、フェミニズム的な主張だけ書かれている場合は、基本的に論外である。
いまだに現実すらも見据えられていないものが多く、他国ですら既に反するデータを掲げられていても、まだ懲りずに書くのであれば、残念ながら私からすれば評価に値しないと言えよう。
データもあり、批判も展開され、すでに対抗しようもないレベルのものを持ち出し、それらに対する非難にも耳を傾けてすらいない。
その上で、Cランクレベルになるほど他の視点も描かれていなければ、落第点と言えよう。
更にひどいものになれば、明らかに現代の出生率は過去に比べ低いにもかかわらず、昔の出生率が高いデータを持ち出して「昔も女性が働いていたのだから、女性の社会進出は少子化に有効」などという、頭を抱えるレベルの牽強付会な内容には閉口せざるを得ないものだった。
そもそも論として「女性が働いていた」のに、なぜ現代と過去で数値が異様に違うのか?すらも検討できておらず、「なぜ今とはここまで数値に差があるのですか」という疑問を完全に無視した内容となっている。
また、他の要因に触れていないだけではなく、自分のいい内容に無理に結論を合わせるというのは、曲学阿世という態度であり、まったくもって話にならない。
そういったものは問答無用で0点答案であり、「顔を洗って出直して来い」というレベルだと言えよう。
以上により、個人的な総評をまとめる。
倫理だとかそういった内容は今回省いており、少子化に対してどれだけデータを見ているか、分析をしているか、論理的に書けているかを中心に絞った。
もし、よろしければ過去に書いた「少子化論と矛盾の渦」シリーズを読んでいただければ、ここに書かれている内容もある程度理解の手助けになるかもしれない。
といったところで、今回のnoteは締めさせていただく。


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