また、キャンペーンにより実質的に無料だったとはいえ、5G SAの利用は有料だった。だが2026年5月27日からは無料にすると発表した。5G SAのエリア拡大と利用の促進を同時に進め、4Gにかかる負荷を減らし品質向上を図ろうとしている。
品質改善後も残るイメージの払拭が課題
NTTドコモは、ネットワークの整備に加え、運用面でも様々な改善を進めている。
2023年には局所的な通信品質の低下を適切に検知する仕組みがなく、それが通信品質の大幅な低下につながった。そこで同社は、通信の状況から品質の低下を自動で検知して調整する仕組みを、同社ネットワークに順次導入する予定だ。
AI(人工知能)技術も活用する。利用者1人ひとりの体感品質をAIで分析して数値化し、CNX(Customer Network Experience)指標として可視化する。これにより、設備側のデータだけでは見えなかった顧客体感の悪化を見極め、対策を施す。
さらにそのCNX指標を生かし、品質が改善した場所で何らかのプロモーションを実施したいという。既に同社は、5Gが対応した地下鉄の駅ではポスターを貼るなどして、そのことをアピールしている。通信品質が改善した場所でも、同様の取り組みを進めたいようだ。
通信品質が改善したとしても、「つながらない」というイメージを利用者が抱いている限り、不満や不信感を払拭しにくい。
NTTドコモは基地局の増強などで改善を進めているが、道半ばということもあり、利用者には依然として不満が残っている。それが同社への不信感につながっている。
例えば2026年4月から5月にかけて、同社のオンライン専用料金プラン「ahamo」の利用者から、「ahamoがつながらない」という声がSNSなどで多く上がり話題となった。
だが、NTTドコモは料金で通信速度に差をつける仕組みは導入していないので、ahamoだけがつながりにくいということは考えにくい。こうした声が上がる背景には、利用者の不信感が影響している可能性がある。
通信品質そのものを改善するのは不可欠だが、今後はイメージを変えて信頼を取り戻すための取り組みが求められる。
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