5千万円脱税で有罪判決、コンサル男性が明かした「動機」と「悔恨」

中野浩至
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 約5千万円を脱税したとして法人税法違反と所得税法違反の罪に問われたコンサルタント業の男性(39)に対する判決が昨年10月、横浜地裁で言い渡された。男性はなぜ、1円も税金を納めなかったのか。取材に胸中を語った。

 男性は佐野宗吾朗さん=神奈川県在住。判決によると、佐野さんは架空の外注費を計上したり、売り上げを除外したりして2021年11月までの約4年間で計約2億円の所得を隠し、所得税法人税の計約5千万円を脱税した。

 判決は、ほ脱率(実際の税額に占める脱税額の割合)が100%であり、「とうてい軽視できない」と佐野さんを批判。佐野さんと経営していた法人に対し、懲役1年(執行猶予3年)と罰金計1500万円の有罪判決を下した。佐野さんは控訴せず、判決は確定した。

 昨年末に取材に応じた佐野さんは、かつて会社員として働いた時期もあったが、その際は給料から税金分が天引きされるため、「納税している意識すらなかった」と言う。それが自ら事業を起こして初めて「お金が取られてしまう痛み」を強く感じるようになった、と脱税の動機を説明した。

 インターネットで探してきた実在の会社名を使って領収書を偽造したり、「裏」の口座を作って売り上げを隠したりして利益を消滅させていたという。23年2月に東京国税局の強制調査(査察)を受け、取り調べは1年余りに及んだ。調査がいつ終わるかわからない中で仕事も失い、「地獄だった」と振り返った。

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この記事を書いた人
中野浩至
東京社会部
専門・関心分野
税務、独占禁止法、事件・事故