埼玉・越谷市立病院のがん治療女性死亡、和解へ 市が500万円支払い方針発表

埼玉県越谷市立病院で2021年、がん治療薬の投与を継続した結果、女性=当時(66)=が死亡したとして、遺族が市に約6000万円の損害賠償を求める訴訟があり、市は29日、500万円を支払い和解する方針を発表した。市によると、6月の市議会定例会で関連議案を議決し、和解が成立する見通し。

女性は13年から市立病院に通院。乳がんの肺や肝臓への転移を治療するため、20年9月から薬剤「ベージニオ」を投与し、21年6月の検査で肺炎が確認されたが、呼吸困難の症状は見られず同8月まで投薬を続けた。女性は翌9月に死亡した。

死因は薬剤性肺障害とみられる。ベージニオ投与との因果関係は不明という。遺族は22年11月、投薬の副作用について説明がなく、適切な治療を受けられなかったとして市を提訴した。

ベージニオの副作用として肺炎が注意喚起されており、さいたま地裁から「投薬を中止すべきだった」と勧告があり、市は「真摯に受け止めた」としている。

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