国旗柄が包んだレタス 「国旗損壊罪」で思い出したデンマークの光景
日の丸を公然と傷つける行為を罰する、自国国旗損壊罪を導入する動きが自民党内で進む。「国旗を大切に思う国民の感情」を守る、という。
国旗を大切に思うとは、どういうことなのか。傷つければ犯罪とすることに問題はないのか。
社内で議論をしていたとき、記者(26)は大学時代に留学した、ある国のことを思い出した。
北欧デンマークだ。
赤地に白い十字が入った国旗「ダンネブロ」は、世界最古の国旗の一つとして知られる。
現地を歩き、その浸透ぶりに驚いた。
日常生活に根づいた国旗
教会や市役所には平日でも国旗が掲げられ、スーパーには国旗を描いたパーティーグッズのコーナーがあった。
レタスやキュウリが「ダンネブロ柄」の包みにくるまれて売られているのを見たときは、思わず写真を撮った。「国産」であることのアピールらしい。
8歳の時から23年間にわたってデンマークで暮らし、いまも現地と交流を続ける旧知の建築家・小林一英さん(68)によれば、誕生日ケーキにはろうそくとともに小さな国旗が立てられ、クリスマスツリーは国旗をひもでつなげたガーランドで彩られる。
「親しい友人が家に遊びに来てくれた日」「仕事や試験がうまくいった日」などにも国旗が登場するという。
小林さんに聞くと、日常生活のなかで感じる「ちょっとおめでたい気分」を表現するアイテムとして、暮らしの中に国旗が根づいているのだという。
なぜそれほどまでに、国旗が愛されているのか。それを突き詰めたくて、以前から知っている、あるデンマーク人に会いに行った。
みんなダンネブロが好き、でも…
店頭にはデンマークの国旗「…
お気に入りのニュースサイトをGoogleで優先的に表示できます。今すぐ「朝日新聞」をかんたん登録