『ラストピリオド』の10周年が形になるまで。制作スタッフインタビュー
2026年5月10日に10周年を迎えた『ラストピリオド』。
今回は、10周年プロジェクトを形にした仕掛け人たちにお集まりいただき、ここでしか聞けない舞台裏をたっぷりと語っていただきました。
制作陣の熱い思いがたっぷり詰まった本インタビューを、ぜひ最後までお見逃しなく!
ーー10周年を迎えた感想を聞かせてください。
T:めちゃくちゃ嬉しいですね。というのも、サービスが終了してからも、ユーザーの皆さんがSNSなどで『ラストピリオド』の話をしてくださるのを見かけてて。それを受けて開発の方でも「10周年の企画やりたいね」とずっと話していたんです。今回、こうして皆さんに本プロジェクトをお届けでき、喜んでいただけて幸せな気持ちです。
S:自分はサービス開始当初から『ラストピリオド』に携わっていたんですけども。この10年を振り返ると「あっという間」のように感じつつ、当時はそれこそ大変濃く働いていたので、今でも鮮明に思い出せることが大量にあって……非常に感慨深い気持ちです。
O:自分はサービス終了後に入社した、いちピリオドでしたので、こうして運営の皆さんと一緒に記念すべき日を迎えられて大変光栄です。今回更新されたシナリオも、いちユーザーとして涙を流しながら読み進めさせていただきました。
準備期間は”1年半”。2人きりから始まった10周年プロジェクトへの挑戦
ーー10周年プロジェクトをやることになったきっかけは何だったんでしょうか?
T:最初に話が出たのは『ラストピリオド』のサービス終了の頃ですね。その頃、弊社のコンテンツ『あんさんぶるガールズ!』が10周年企画をやっていて。
T:それを横目で見ながら、元『ラストピリオド』のライター仲間で「10周年プロジェクトやりたいね」と話していました。
S:自分にとっても、10周年は「なんか気になる存在」としてずっと心にあり続けていました。
実際に動き出したのは1年半ほど前ですね。2024年秋の社員旅行でたまたまTさんと同じ部屋になって、そこで初めて具体的な話をしました。
T:そうそう、同じ部屋でしたね! そのときに相談して、経験豊富なSさんに支えていただきつつ、自分が音頭を取って進める形に決まりました。
ーーかなり早い段階から動き出されていたんですね。
S:『ラストピリオド』から離れて別チームで活躍されている方々の手を借りることになるので、社内の中長期的な動きを見据えてなるべく早めに動き出しました。また、サービス期間中はギリギリ進行で各所無理を聞いていただいていたので……「今回こそ余裕を持って進めたい!」と、そんな贖罪の気持ちも少しありました。
T:早め早めに手を付けたことで、全体の7割方は想定通りうまく進行できましたね!
S:いや、半分くらいじゃないですか?
T:まぁ……そうかもしれないです(笑)。でも運営当時からすると、めちゃくちゃ早いです。あの頃は切羽詰まりすぎて「明日のリリースに間に合うのか……」と冷や汗を流したことも多々あったので……。今回は本当に誇れる進行だったと思います!
ユーザーと一緒に見たかった「皆が笑顔で迎える超絶ハッピーエンド」
ーー今回のプロジェクトは、既にサービスを終了しているアプリとしては規格外のボリュームです。当初やりたかったことは全て実行できましたか?
T:はい! 企画を立てた当初にやりたかったことは、ほとんどやりきることができました。
S:コスト面で削った部分や、技術的にどうしても難しかった点以外は、すべて望ましい形で叶えられたと思います。私は今回、制作物の進行管理を基本Tさんにお任せしていたのですが……新しいクリエイティブが上がってくるたびに、正直「まだあんの!?」と驚きっぱなしでした。思っていた倍以上の物量がありましたね。
T:イラストは運営期間中をベースに換算すると、およそ2か月分の量になりますからね。企画期間中はとにかくめちゃくちゃ幸せでした。クリエイティブが上がってくるたびに感動して……。できあがったイラストはほぼ毎日見直してましたね。「あぁ……やって良かったな」と。
最終的にはシナリオライター、イラストレーター、他にもエンジニアやアニメーションデザイナー、グラフィックデザイナー、サウンドエンジニアなど、たくさんの方に多大なご協力をいただいたおかげでこの形になりました。本当にありがたい限りです。
ーーストーリーの面でも、非常に読み応えがありました。今回のストーリーは本編完結の1年後の話ですが、この設定は最初から決めていたのですか?
T:はい、最初の段階から決めていました。執筆担当のライターに依頼する際、ひとつだけ「『ウィンター』と『ラビュリントス』をもう一度会わせてあげてほしい」とお願いをしたんです。本編の結末は素晴らしく、納得できるものではあったのですが、最終的にふたりは離れ離れになってしまったので……今回のイベントでは、その先にある「皆が笑顔で迎える超絶ハッピーエンド」を、ユーザーさんと一緒に見てみたいなと。そのお願いさえ守られていれば、あとは自由に書いていいよ、とお任せしました。
ーー実際に上がってきたシナリオを読まれていかがでしたか?
T:感激しました! 「こいつ、またこんないい物語書いてやがる」と……! 運営当時の記憶が鮮明に蘇りましたね。
実は運営後期、メインストーリーはライター数名でリレー形式で執筆していたんです。みんながどんどん面白いストーリーを書いてバトンを渡してくるので、毎回「こんな面白いの書いてどうするんだよ、僕は次に何をすればいいんだよ!」って言いあってました。それでも、毎回最高到達点を更新できていた。良いチームワークで回せていたと思います。今回はそんな記憶も蘇ってきて、感慨深かったですね。
自分はずっと「『ラストピリオド』のシナリオライターをしていて一番の役得は、生まれたストーリーを一番最初に読めること」だと思っていたので、それを10周年という節目でもう一度体験できたのは良かったです。今回も『ラストピリオド』のシナリオの面白さをさらに更新できたと思いますので、まだ読んでいない皆さんは、ぜひ読んでいただければと!
10周年プロジェクトに携わりたい。元「ピリオド」が込めたグッズへのこだわり
ーーグッズについても、豊富なラインナップとなりました。どのように制作が進んだのでしょうか?
T:グッズについてはOさんの方から声をかけていただいたのが始まりなんです。
O:はい。私は最初に申し上げた通り、『ラストピリオド』のサービス終了後に入社したいちピリオドだったのですが、Happy Elementsに入社したからには『ラストピリオド』の10周年プロジェクトにぜひ関わりたく、私からTさんに「何かグッズを作りましょう」と声をかけさせていただきました。
T:ありがたいお申し出でした。そこからOさんに制作するクリエイティブを共有して、どんなグッズを作るか相談していきました。
そういえば当初のアイデア段階では、『ラストピリオド』の魅力である太ももを活かした「太ももマウスパッド」なんて案もありましたね。
O:大変気に入っていたのですが、泣く泣く没になりました……(笑)。ですが最終的には、皆さんに使って喜んでいただけるラインナップになったと思います!
ーー特におすすめのグッズがあれば、ぜひご紹介ください。
O:どれも本当におすすめなのですが、まずは「イラストブック」ですね!
今回制作したイラストはもちろん、この本でしか見られないファン必見の設定画も収録されていて、私自身も制作に携わりながら「わ~、最高!」となっていました。紙で美しいイラストを楽しんでいただける1冊になっていると思います。ファンの方にはぜひ手にとっていただきたいです!
T:ちなみにイラストブックにも載っている「10周年お祝いイラスト」は、社内有志で立候補いただいた方に描いていただいたんですけども。実は、Oさんにも描いていただいているんですよ。
O:僭越ながら、自分も描かせていただきました。「有志」と伺ったために立候補してみたら、他の方が全員イラストレーター職種の方たちで、恐縮しながら仕上げさせていただきました……!
O:また、「つながるアクリルキーホルダー」はTさん熱望のアイテムの一つでしたね。
T:ミニキャラで描き下ろした子たちは、運営後期に登場したため、どうしてもグッズ化することが叶わなかった子たちなんです。「この機会にみんなをグッズ化してあげたい」と、ライター陣の間でめちゃくちゃラインナップを精査しました。絞りに絞ったつもりが、最終的には33人もの大所帯に……! 快くご対応くださったイラストレーターの方には感謝しかありません。
O:見事にツボを押さえた面々という感じで、いちピリオドとしても大納得のラインナップです! 過去のコミックマーケットで発売した「つながるアクリルキーホルダー」の仕様を引き継いでいますので、お好きなキャラを繋げて楽しんでいただきたいです。
O:あとは、同じくミニキャラを使用した「フォンタブ」はスタッフからの熱望で商品化させていただきました! 日常的に使っていただきやすいと思います。
……そしてここだけの話、一番イラストが大きく見えるのは「クリアファイル」です。美しいイラストの迫力も楽しめるので、ぜひ集めていただきたいです!
サービス終了後も残る「ラストピリオド」らしさ
ーー今回の10周年プロジェクトでは、イラストコンテストも大盛り上がりとなりましたね。
S:そうですね。運営当時よりも短い約1ヶ月という開催期間でしたが、これまでよりも桁外れに多くの作品をご応募いただきました! 参加型のコンテンツは自分たちでコントロールができないため、不安要素もあったのですが……その心配は杞憂となり、ほっとしています。皆さん、本当にありがとうございます。
T:周年の間に発表された新衣装をすぐに描いて投稿してくださった方もいらっしゃって、「公開されてから1週間しか経ってないのに!?」と運営もどよめきました。
どれも素晴らしい作品ばかりで、選定の際は嬉しい悩みの連続でした。気持ち的には、送ってくださった皆さん全員に賞を差し上げたいです!
ーーユーザーの皆さんからの素直な喜びの声も、SNS等で続々と届いていると思います。
T:「サ終アプリで前代未聞の企画規模」とのご感想をいただいて、「せやろ?」と思いました。
S:(笑)。
T:やっぱり驚かせたいですからね。サービスは終了してしまいましたが、僕たちスタッフはまだまだ『ラストピリオド』を想っているので。今回、その気持ちが皆さんに通じたなら良かったなと。
S:そういった素直な反応をいただけるのは、ユーザーの皆さんにただただ感謝するばかりです。4年前『ラストピリオド』の最後の生放送に出演した際、「もし嬉しいニュースがあったときは、できれば素直に受け取っていただけると大変嬉しい」といった話をさせていただいたことがあって。
今回、それを覚えていてくださったユーザーさんが当時の話に触れつつ、「素直に嬉しいって言おうと思う」と書き込んでくださっているのを拝見しました。発信者として、大変ありがたく感じています。
ーー1年以上かけて、ここまでのプロジェクトを実現させた原動力は何なのでしょうか。
S:やっぱり、『ラストピリオド』が大好きだからじゃないですか!
T:間違いないですね! あとは、リリースから10年経っても『ラストピリオド』の話をしてくださっているユーザーさんに対して、やっぱり返したいものが運営としてはあって……本当にその気持ちを糧に、10周年プロジェクトを形にしました。
S:ただ、会社として取り組みやすいタイミングだったという幸運は間違いなくあったでしょうね。今後もいろんなタイトルで切りの良い記念日はやってきますが、この規模の企画が毎回出せるわけではないと思います。そういう意味では、「チャンスを最大限に活かす」という意識も原動力になったかもしれません。
ーー素晴らしい10周年プロジェクトになったと思います。最後に、ここまで応援し続けてくださったユーザーさんたちにメッセージをお願いします。
T:今もずっと、『ラストピリオド』を話題に出していただいてありがとうございます。僕たちが大好きな『ラストピリオド』のことを忘れないでいてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。
僕はサービス終了してからも時々SNSを見ていたのですが、皆さんが全然なんでもないときに、「あのときのあのイベントよかったな」「あのキャラめっちゃよかったな」とポツリと呟いてくれて、それに対して誰かが反応して……という流れを、個人的にとても『ラストピリオド』らしい、『ラストピリオド』がコンテンツとして望む形だなと実感していました。これからも、あの頃のことを思い出していつでも喋ってほしいです。引き続き『ラストピリオド』をよろしくお願いします。
S:基本的に、運営期間中も今回もずっと、「全力投球」でやらせていただいていました。つまり後々の苦労は考慮せずにやってきた。今回も、「10周年プロジェクトを1年かけて全力で準備したらどういうものが出せるんだろう」という思いだけで走ってきました。
ぜひ皆さんも、全力で楽しんでいただければいいなという気持ちです。そしてこの10周年が思い出に残るだけじゃなく……もし次の形があれば、また全力で臨ませていただこうと思っております。そのときはよろしくお願いいたします。
O:運営期間中、いちユーザーとして『ラストピリオド』を楽しんでいた者として、今回こうして運営の皆さんとユーザーの皆さまとともに10周年を迎えられたことが大変ありがたく、感激しております。
一部グッズはHappy Elements SHOPでも店頭販売を予定しております。ぜひ、グッズも思い出の一つとして手にとっていただければと思います。そうしてふとグッズが目に留まったときに、『ラストピリオド』のことを思い出し、これからも作品を愛し続けていただくための一助になれば幸いです。
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