広陵野球部が全寮制廃止決定 「避けるべき二次被害」不適切発言認定の前監督処分も

広陵高校(外観)=広島市安佐南区

広陵高(広島市)野球部で昨年1月にあった部内暴力問題で、いじめに該当すると判断した第三者委員会の調査報告書提出を受け、高校側が全寮制の廃止を決めたことが28日、分かった。中井哲之前監督ら関係者の処遇については、学校法人の理事会で今後審議するとしている。

暴力問題は昨年1月に発生。報告書が認定した事実やこれまでの高校側の説明によると、部員が暮らす寮で1年生(当時)の被害生徒がルールを破ってカップ麺を食べ、2年生(同)4人が暴力行為に及んだ。

第三者委の報告書は、中井氏が被害生徒に対し、日本高校野球連盟への報告がチームの不利益につながる趣旨の発言を行っていたと認定し、「避けるべき二次被害だった」と指摘。被害生徒は昨年3月末に転校したが、発言が「決定的な契機となった」とした。

再発防止策として、指導体制の抜本的な刷新や寮運営の見直しなどを挙げた。高校側は「部員の自主性を重視した運営を図るとともに全寮制の廃止などを行っていく」としている。

部内暴力は昨年夏の甲子園大会直前に交流サイトで広まり、1回戦勝利後に出場を辞退するきっかけとなった。

広陵高野球部の集団暴力は「いじめ」 第三者委が報告書、閉鎖的指導体制の長期放置も指摘

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