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【デデデデ】「絶絶絶絶対聖域」の歌詞を考察したらクソやばいんだけど。ワラ

私にとって「THE FIRST SLAMDUNK」は大好きな「スラムダンク」という漫画とバスケとロックバンドの10-FEETとThe Birthdayが組み合わさった史上最高の映画であり、今後これほどの神映画は現れることはないと思っていた。

「デデデデ」を見るまでは。

原作はあの「ソラニン」を生み出した浅野いにお先生、W主演&主題歌はanoにYOASOBIの幾田りらと今を彩るアーティスト、作曲は大好きな凛として時雨TK、しかもベースはあのキタニタツヤとあり得ないほどのてんこ盛り。

長年サブカル女子をやってきた私にとって、ベクトルが違うだけでこれまた「THE FIRST SLAMDUNK」に匹敵するレベルの神コラボである。

何よりも歌詞があのちゃんが書いたという衝撃だ。

キャラクターの声の先入観を持ちたくないので原作未読のまま見に行き、時雨のTKのファンということで事前に「絶絶絶絶対聖域」を聴き込んだ状態で行ったのだが、ストーリーと歌詞がだんだんリンクしていく感覚がたまらなく快感で、映画自体は早くも今年No.1と言ってもいいほどクソ面白かった。

そして映画を観た後に歌詞を解釈すると出てくる出てくる情報量の多さ。あまりにもあのちゃんが書いた歌詞が凄いので、自分なりにまとめたいと思う。

歌詞考察

今回は前章の主題歌のため、前章のみの情報から引っ張りたい。

絶絶絶絶対聖域 危機 地球オワタ 不可抗力。ワラワラ

突如東京に襲来した巨大母艦。「地球滅亡フラグ立ってんだけど(笑)」と言うニュアンスかもしれない。

帰宅即オーバーキル 浴びるディストーション

「帰宅即オーバーキル」=門出とおんたんがやっている戦争ゲーム

帰宅即オーバーキル=戦争ゲームと仮定すれば、ディストーション=歪み。”歪み”がテーマとしてある作品のため、「現実と妄想の境目が分からなくなっている」ことを示唆している可能性がある。

また自衛隊員が宇宙船を追撃する際、PSのコントローラーのボタンで発射するため、余計に現実世界なのか仮想空間なのか曖昧になる。この描写で”実際に起こっている現実世界の戦争”も含めることが出来る。

ニュースで犯人が事件を起こすと「容疑者はアニメやゲームが好きだった」と報道されることがあるが、実際「アニメやゲームなど仮想空間にのめり込むと犯罪に走るのだろうか?」と考えることがあるが、現実世界でそう報道されるのはおそらく「ゲームの世界と現実世界の区別がつかない」と言う”報道”のくせに短絡的すぎる理由だろうが、これも皮肉っているとも思う。

リストリクト=立ち入り禁止

此処はリストリクト 自問自答だって

リストリクトは「立ち入り禁止」の意味を持つ。

巨大母艦の襲来によって放射線による健康被害や小型宇宙船の落下による死亡事故、侵略者による犯罪など危惧され、主にネットでは東京都は危険と言われ続けているため「立ち入り禁止=巨大母艦が襲来した現在の東京」と読み取れる。

門出の母は特に放射線を気にしているのか、室内でも常時メガネとマスクをし続け、また門出父も仕事に出てから帰ってこないこともあり、陰謀論者に洗脳されている描写がある。

結果的に母は似た考えを持つ人と再婚して東京を離れ、門出は高校卒業のタイミングで1人東京に残り母と別居する。

ここでは「自問自答だって」は「科学的確証の無い陰謀論に対して疑える脳があるか?」と劇中内では親子の食い違いを描き、これは間接的に私たちへの大きな問いにもなっていると思う。

ねぇ聞こえる? 全部知ってる
今 don’t stop 行くよ

飛行物体が近くに落下したとニュースが入り、野次を飛ばしにおんたんが1人で現場に向かった時、ちゃっかりテレビ中継に映り込みハンドサインを送る。

門出が片想いしてる担任教師の渡良瀬の家に上がりこんでいるところ、偶然テレビに映ったニュースを見た門出が渡良瀬の家を飛び出し、おんたんに会いに行くシーン。

I wanna be with you
理解者は被験者に混ざってる

門出が塾の合宿先でいじめられていた侵略者を救出し、そのまま合宿先から連れて帰ってきた侵略者と門出が会話をした時に「その正義が正しくないと思ったことは?」と問われた門出は「考えたことがない」と返答。

(既に門出は人間が強者、侵略者は弱者だと考えているため正義を振り翳して救出したと考えられる)

このときまだ門出は人を助ける=絶対的な善意が正義と考えており、善意が悪になった場合のことを考えたことが無いのだ。

門出は侵略者を拾ってからひ●つ道具をもらい、妊婦さんを助けるためコントロールを誤って電車の脱線事故を起こして死亡者を出し結果的に門出が人を殺してしまったり、おんたんの好きなアイドルのコンサートを中止に追い込んだり、”おんたんのため”が段々と過激になっていく。

「正義は無意識下で悪でもある」と言うことかもしれない。

I wanna be with you
君を衛るに正論はno

おんたんと門出が歩道橋で喧嘩をした発端が門出が「世界中の悪者をこの手で潰す、それなら人類が絶滅してもいい。だけどおんたんだけは衛る」と言い切ったとき、「そんなのおかしい!」と意見の食い違いから始まった。

I wanna be with you
永久不滅も脆弱するの

いつも学校では5人でつるんでいた彼女たちだが、いつめんの1人であるキホが中型宇宙船の墜落による事故で死亡してしまう。永遠だと思っていた友情が欠けてしまったシーン。

I wanna be with you
歯車狂う さぁ運命はどう?

先ほどの妊婦さんを助けるつもりが誤って電車の脱線事故を起こしてしまい、老人を事故死させてしまった門出の歪みのはじまり。

しかし、元を辿れば門出とおんたんの出会いも歯車の狂い始めでもある。

絶絶絶絶絶絶対世界 がクソヤバイ つか戦力外ワラ。

「ワラ。」は前章では正体不明の男・大葉のこと(後章ではキーマンになりそうな存在)。

ねぇ見えてる? 愛しあえる
今本当の愛 触れて

ここは渡良瀬に片想いしている門出とも思えるし、キホのこととも思える。

キホが彼氏の小比類と喧嘩するシーンが印象的なのだが、ネットの情報を鵜呑みにする小比類に「みんなが言ってるから危ない」とキホにアドバイスしたことに対し、キホは「みんな言ってるのみんなって誰?もっと自分(キホ)のことを見て欲しい。自分のことは自分の頭で考える」とブチ切れ、キホは彼氏の元を離れ、結果的に2人は別れることとなる。

あげる僕の絶対聖域を もう怖くないよ
無防備でもボロボロでも美しいから

門出とおんたんは共依存に近い友情を持っているため、「絶対聖域」は彼女らのテリトリーとのことだろう。

小説の「絶対聖域」

ここで一旦「デデデデ」から外れる。

「絶対聖域」は造語であり、同タイトルで香納諒一先生の小説がある。いくつかリンクしそうな点が挙げられるのだ。

【あらすじ】

刑務所に一般市民を招くオープンデイ。盛況に沸く中、元受刑者の首吊り死体が発見され、会場は瞬く間に騒然となった。

路頭に迷っての自殺を有力視する刑務官たち。しかし、現場に居合わせた警視庁の花房らは疑問を抱く。死んだのは弱者を食い物にしてきた男なのだ。自ら命を絶つとは考えにくい。

捜査陣の介入に刑務官たちは頑なな拒絶を貫こうとする。彼らは何を守ろうとしているのか―?花房の目は事件の綻びを見逃さない。

下記2点が大きなポイントである。

 ① 犯罪者を収監する刑務所内で強者が不自然死していた
 ② 刑務官は事件の捜査に介入させようとせず何かを隠している

①の場合、強者=侵略者からもらったひ●つ道具で莫大な力を得た門出
(しかし門出は弱者を食い物にして自分の正義の承認欲求を満たしているとは微塵も思っていない)と捉えることが可能だ。

②の場合、門出とおんたんが拾ってきた侵略者に話を聞けば「目的は侵略とも言える」と曖昧な答えが返ってくるのだが、侵略者が本当の目的を隠しているとも考えられる。

また1人の自衛隊が侵略者を駆除した際、仲間に「侵略者は何か喋っており、仲間が亡くなったら悲しんでおり感情もあった」と打ち明けるが、機密ミッションのため事実を秘めることとなる。自衛隊員Aは”隠し事”を持つ当事者となった。

地球が壊れたよ二人で空飛ぼう 離さないよ

「空を自由に飛べたらどうする?」という台詞や、イソベやんに扮した侵略者から●コプターのような空を飛ぶ機械をゲットして2人で空を飛ぶシーン。

またね クソ平和な未来

おんたんが描く「世界中の武器を弾をマシュマロに変えて地球上をマシュマロで埋め尽くす」未来

病める時も健やかなる時も 君とふざけていたい

「病める時も 健やかなる時も」は結婚式の誓いの言葉の引用である。曲のタイトルにもなっている「絶対」よりも愛が重く感じる。

デデデデストラクション||デデデデシクレイション

デデデデストラクション
デデデデシクレイション

この曲の一番の醍醐味である彼女たちの渾身のシャウトが聴けるこのフレーズ。

「デストラクション(destruction)」=破壊、「デシクレイション(desecration)」=冒涜と言う意味だ。

デストラクションは「デデデデ」の正式タイトルの1単語なので割愛するとして、「冒涜」は主に「宗教における神など神聖なものに対して馬鹿にする」と言った意味合いで使われるが、「デデデデ」には宗教と呼べるものはほぼ登場しない。

では、「何の信仰を対象に馬鹿にしているのか?」と言う話になる。

門出母の過度な放射線汚染に対する嫌悪感は陰謀論による洗脳、小比類のようにネットの情報を鵜呑みにするSNSの洗脳、門出は「悪者はこの手で全員潰す」と言った自分の考えが"絶対"と言う正義からの洗脳がパッと挙げられる。

個人としては「此処はリストリクト 自問自答だって」の意味合いと似て非なると思っており、「デデデデ」における”デシクレイション”は特定の宗教信仰ではなく、科学的根拠の無い情報や価値観に対し”洗脳されている”と気がつかない人間に対しての冒涜では無いだろうか?と考えている。

「:||」「||」

ねぇ聞こえる?:||ねぇ見えてる?
全部大丈夫||全部知ってる
僕は君の||:君は僕の
絶対だから

ラストのフレーズのこの「:||」「||」の記号だが、おそらく意味は下記3つ。

①「:||」→譜面では反復記号。リピートの意味を持ち、||: :||←この間のフレーズを繰り返すと言う指示

②「:||」→外国の顔文字。横から見ると目が2つに口があり、無表情のように見える

③「||」→譜面において複縦線と呼び、変調や拍子が変わる合図。

④「||」→プログラミングで使われる論理演算子。「どちらの計算も成立する(またはのor)」と言う意味

歌詞では:|| ||: と逆になっており譜面としては一見成立しないが、譜面通り読めば下記のような構成になる。

ねぇ聞こえる?:||

※一番最初の「デデデデストラクション」まで戻る

ねぇ見えてる?
全部大丈夫||全部知ってる
僕は君の


※ここは繰り返さない。
「||」は楽譜においては変化の合図、プログラミングの記号としては門出とおんたんの考えはどちらも正しいと解釈可能

||:君は僕の 絶対だから

※この2フレーズを繰り返す

「ねぇ聞こえる?:||ねぇ見えてる?」「僕は君の||:君は僕の」で2人は歌詞を分けて同じ旋律を歌うのだが、譜面通りに歌詞を読めば歌い分けと歌詞の意味がチグハグである。

ただでさえ情報量が多い「デデデデ」と言う作品でこのラストの歌詞は様々考えられると思うが、歪みや思想の食い違いを表現したのでは無いだろうかと思う。

【後章を見てからの追記】

後章を見て、このリピート記号の意味がはっきりと分かった。

おんたんの時軸の歪みだ。

1回目のおんたんと言うべきか、元の時軸である門出がマンションの階段から飛び降り自死を選んだ時のおんたんは、内気で弱気な性格だった。

侵略者におんたんはどうしたら門出が生き返ることが出来るか相談を持ちかける。そこで侵略者は「死んだ人間を生き返らせることは出来ない。だが門出が自死する前の時空にタイムスリップすることなら出来る」と提案をする。覚悟を決めたおんたんは、タイムスリップを実行する。

おんたんは当時の記憶を失うこともなく、無事門出が生きている世界線にタイムスリップすることに成功。新しい時間軸のおんたんは、私たちの知るちょっと様子の可笑しく陽気なおんたんになっていた。

ラストのフレーズの「ねえ聞こえる?」を記号通りに読むと一番最初に戻るのだが、これはおんたんにとって第2回目の人生、つまりストーリー上での門出との出会いに戻るのだ。

ここで答え合わせをすると

ねぇ聞こえる?:||
※一番最初の「デデデデストラクション」まで戻る

劇中ではおんたんが別時空に行くことに成功し、最初に門出と出会った時に戻る。

ねぇ見えてる?
全部大丈夫||全部知ってる
僕は君の

個人の考えとしては2つ読み取れる。

  1. タイムスリップしたことによって生じたおんたんと門出の会話や出来事の違い

  2. 最初の内気なおんたんと2回目の陽気な別人格のおんたん

リピート記号ではこのフレーズは繰り返さない。また楽譜における複縦線の「||」は楽曲の変化を合図するため、おんたんと門出の運命が変わっていく過程を表現。

||:君は僕の 絶対だから

※この2フレーズを繰り返す

「僕は君の||:君は僕の」は2人で一緒に歌い、最後は2人同時の「絶対だから」で締めるのだが、「僕は君の||:君は僕の」のパート分けとしては合っているものの歌詞の意味としてはズレが生じている。

ここはだんだんと歪みが無くなってく過程を表現しているのだと思う。

そしてラストの「絶対だから」で、おんたんと門出が絶対的な存在と確定した=人格・時空共におんたんの歪みが無くなったことを示唆しているのでは無いだろうか?

"TK"と言う侵略者

ここからは凛として時雨クソガチ勢として、曲の観点から語りたい。

後章の主題歌である「青春謳歌」は門出役の幾田りらが作詞曲を担当したため、今回TKが唯一"侵略者"として外来からの参加となる。

TKの曲はTKと言われなくても「TK作曲」と分かることが多く、この曲も例外では無いのだが、浅野先生の可愛らしくノスタルジックな画風に寄せたのか、TKが産み出してきた従来の曲に比べてかなり懐かしさを感じるポップ要素が強い曲調である。

①パート分けがユニゾンなのはほぼ初

TKが凛として時雨で345さんとも、TKfrom凛として時雨名義のソロでゲストを呼んでコラボしても、今回のように楽曲をプロデュースとしても、一緒に歌うとなると意外とはっきりとパート分けをしており、お互い掛け合いやハモリが多く、ユニゾンはあっても1〜2フレーズくらいと意外と少ない。

ユニゾンとは?
=音楽の専門用語で、2人以上で同じ旋律を歌うこと

あのちゃんのソロパートやコーラスはあるものの、「絶絶絶絶対聖域」においては逆にハモリがないというのがこの曲のコアである。

あのちゃんといくらちゃんのパートをユニゾンにさせることで「おんたんと門出はいついかなる時も”絶対”」という強い意志を感じる。

②シャウト

なんと言っても醍醐味は2人のシャウト。透明感と懐かしさを感じる声質のいくらちゃんからシャウトを引き出したTKは本当に恐ろしい。

③”歪み”がテーマなのにギターでは歪み系の音を使っていない

よくギターを聴いてみると時雨サウンドの醍醐味とも言える歪み系のエフェクターを使っていないのだ。

もともとTKのギターは最初から歪んでいるように音作りがされているが、下の動画のようにあからさまには歪ませてはいないのだ。ここでもまた”歪み”が生まれている。

↓私の主観ではこのくらいがTKのギターの歪みだと思っている。

④3:33秒

この曲の秒数は「3:33秒」と意味深なゾロ目である。

この数字の"3"において、全く別の作品ではあるが「大豆田とわ子と三人の元夫」に関する興味深い考察記事をシェアしたい。当時この記事を読んで「面白い!」と思ったのだ。

このドラマにおいて「3」という数字は、ループする円環構造をなす最小単位であると同時に、その安定や調和の輪からはみ出そうとする不安定や未完成といったいびつさの象徴なのではないだろうか。

"3"と言う数字がの絶対的なキーワードとして登場するのは"3"年前の8/31に巨大母艦が襲来ぐらいなので、とりわけ重要視されている訳では無いことを考慮すると、「デデデデ」においては先述の通り「歪みと歪つ」の表現として3:33秒にしたのでは無いだろうか。

起承転歪

後章をようやく見たことと、先日DPFに行き生であのちゃんといくらちゃんのコラボをこの目で見たのが未だに忘れられず、追記した次第である。

ikuraちゃんがあのちゃんを「作品を落とし込む力に長けている」と評していたが本当にその通りだと思う。

特に反復記号を使って作品を歌詞に表現したのは、おそらくあのちゃんが史上初では無いだろうか。

この記事読んでくれた時点でデデデデは絶絶絶絶対刺さるから、クソいっぱい聴いて欲しい。まじで観ないとかありえないんだけど。ワラ


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