WiLL2026年7月号。相変わらずの高市礼賛でうんざりするが、表紙に「愛子天皇」じゃダメなんですというタイトルがあって、「誰だ、こんな不敬なやつは」と思ってめくってみたら、竹内久美子だった。
相も変わらず妄言を垂れ流している。
ここ最近のマスメディアの愛子天皇待望論をくさし、的外れな文句をブツブツ言いながら、こう綴る。
悠仁さまがいらっしゃるにもかかわらず、なぜ一部のマスコミがこれほどまでに愛子天皇にこだわるのか。それは、現代においては女性天皇さえ実現すれば、皇統を滅ぼし、ひいては日本国をも滅ぼすことができるからである。
なんで国民の象徴である天皇が女性だと、日本が滅びるのだ?
そもそも滅ぶってどういう意味だ?
日本という国が消滅するのかね?
我々は日本人じゃなくなるのかね?
じゃあナニ人になりますかね?
その後も期待を裏切らない、無知のオンパレード。
旧宮家からの養子案は皇統を男系男子でつなぐためになくてはならない策である。我が国の皇統は初代神武天皇から今上陛下まで百二十六代にわたり、皇統に属する男系男子でつないできた。
(中略)
室町時代に初めて天皇家の分家として伏見宮家ができ、男系男子が途絶えないようにするためのバックアップ組織ができた。
(中略)
戦後GHQの政策により、十一の宮家が皇籍離脱を余儀なくされ、今日の皇統の危機を招く結果となった。
すべてひっくるめて超訳すると、「私は男系の血を信奉しているので、一切のアップデートはいたしません」だ。
カルットるね〜。
そればかりか、「女系天皇は皇統に属さない。だから皇統が滅ぶ」といった主旨の一文が、リードも入れると7回も出てくる。
女性天皇の実現は皇統を滅ぼし・・・云々
女性天皇が誕生すれば、女系天皇も自ずと現れるので皇統を終わらせることができる云々
愛子さまから女系天皇を出現させることで皇統を終わらせ・・・云々
女のミソジニーか。
中継ぎ説も、「未亡人が生涯独身を通すことで皇位継承に影響が出ないようにしていた」という意味だとか、勝手に解釈してるし。
その頃から「男系・女系」の概念があったとでもいうのか。
歴史感覚が欠如していると、こういう愚かな思考にハマる。さらに自分を客観視できないと、思い込みは信仰になる。
カルットるね〜。
冒頭で「よくもまあこんな稚拙な議論と詭弁を並べられるものだ」と、愛子天皇待望論の識者をけなしているが、その言葉、そっくりそのままお返しするよ。
話はさらに深みにはまっていく。
愛子天皇待望論は国内の反日勢力がやっていることで、さらに外国勢力、とくに中国が最も力をいれている。
皇室を滅ぼそうとしているものの正体が、外国、そして外国と手を組んだ反日勢力であることに、普通の日本人は気づかなければならない。云々。
違う。
女を閉め出し、男の血のみを信奉し、男系カルトとなった自称保守派こそ、天皇・皇室の権威を揺るがし、「国民と共にある」という天皇のありようを否定し、天皇を戴く国家という「国体」を崩壊させようとしているのだ。
カルットる人には何遍言ってもわかるまい。
うんざりして次のページをめくれば、今度は櫻井よしこ・門田隆将の対談「中国が仕掛ける皇室破壊工作」だ。
はああ、やれやれ。
ここでは門田が竹内を上回るほどのカルトっぷりを発揮しているが、女性皇族の身分保持案に対して門田が反対していることに、閣僚経験者から「保守派を分断するな」とか「どれほど自民党が苦労したか」とか、クレームが入っているらしい(本人談)。
本人は「女性皇族の身分保持案を認めてしまう自民党には失望しかありません」などと語っていて、かつての百田尚樹を彷彿とさせるが、要するに極端すぎて面倒くさがられているのだろう。
それがわかったことだけが収穫だった。