福井県敦賀市の市立敦賀病院は5月26日、慢性副鼻腔(ふくびくう)炎と鼻茸(はなたけ)(ポリープ)の治療で昨年1月に手術を受けた市内在住の70代男性が、術後に右目を失明する医療事故があったと発表した。損害賠償金500万円を支払うことで男性側と和解し、市は関連経費を6月補正予算案に計上した。
野ツ俣和夫病院事業管理者、新井良和病院長らが記者会見し説明した。
病院によると、男性は昨年1月10日、耳鼻咽喉科で鼻の内視鏡手術を受けた。手術翌日に右目の視力低下を看護師に訴え、同14日に院内の眼科を受診し、失明と診断された。
病院側は、視力障害が発症した直接的な原因の特定には至っていないとしつつ、鼻の奥は視神経に近接しており、手術中の出血を抑える電気凝固やスポンジによる圧迫止血が視神経に影響を与え、失明に至った可能性が否定できないとした。手術翌日から土日祝日と3連休に入り、主治医から眼科医への連絡が術後4日目となった点も連携体制に問題があったとした。
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病院は、手術を行った主治医と診療部長を厳重注意とした。会見で野ツ俣病院事業管理者は「特定の医師個人の問題ではなく、病院としての管理体制に課題があった。重大な結果を招き、心より深くおわび申し上げる」と謝罪した。
再発防止に向けて、リスクが高い患者について関連大学に手術を支援する医師の派遣要請や耳鼻咽喉科における手術支援機器の導入、時間外や休日の入院患者の管理体制強化といった対策を講じた。



































