旧三木里小に音楽拠点 尾鷲、文化活動楽しむ場に 三重

【音楽室で楽器演奏などを楽しむ地域住民ら=尾鷲市三木里町の旧三木里小学校で】

【尾鷲】平成31年度末に閉校した旧三木里小学校(三重県尾鷲市三木里町)に16日、地域の音楽愛好家らの活動拠点「三木里音楽室」がオープンした。音楽以外にもさまざまな文化活動に門戸を開き、誰もが活動を披露し合える「オープンマイク」の場づくりを目指している。

旧三木里小は、市地域おこし協力隊の黒川陽介さん(32)=埼玉県出身=や三木里地区会が、発災前から防災対策を講じる「事前復興」の拠点として、平時・災害時を問わず利用できる方法を探ってきた。その一環で昨年度に、楽器の放置された音楽室を再生する取り組みを始めた。

音楽室には、開校当初からあるピアノや木琴、鉄琴などの楽器はもちろん、地元住民やSNS(交流サイト)で募った協力者から譲り受けたギターやベース、ドラム、アンプ、バイオリンなども運び込んだ。地域向けのカラオケ利用のほか、イベントでの一般開放も想定している。

16日は、地域住民らが一芸を披露する「三木里余興会」(黒川さん主催)が同所で開かれ、町内を中心に約15人が歌や演奏を楽しみ、親睦を深めた。紀宝町を拠点に活動する夫婦ユニットも参加し、リクエストに応じてフォークソングを披露するなど、会場を盛り上げていた。

次回の「余興会」は、6月21日午後3時から。誰でも参加でき、楽器演奏や漫談、手品などを披露できる。黒川さんは「文化活動を気軽に楽しめる『入りやすい拠点』づくりがしたい。活動の輪が広がり、三木里に来てくれる人が増えるようになればうれしい」と話している。