ルビオ米国務長官かたる人物、他国外相らに接触 AI使い声などまねる
【ワシントン=芦塚智子】ルビオ米国務長官をかたる人物が、メッセージアプリなどを通して他国の外相や米国の連邦議会議員、州知事らに接触していたことが分かった。米メディアが報じた。人工知能(AI)を使い、ルビオ氏の声や筆致をまねてメッセージを送っていたという。
米紙ワシントン・ポストによると、音声やテキストのメッセージは6月中旬から、携帯電話やメッセージアプリ「シグナル」を通じ、少なくとも外相3人と州知事、議員それぞれ1人ずつに送られた。
背景は不明だが、政府の情報やアカウント情報の入手が目的とみられる。
国務省のブルース報道官は8日の記者会見で報道をほぼ事実と認め「問題を監視し、対処している」と述べた。「国務省は情報保護の責任を真剣に捉えており、再発を防ぐためにサイバーセキュリティーの体制改善の措置を引き続き講じる」と表明した。
事件を調査中として詳細は明らかにしなかった。
米国では5月末にも、ワイルズ大統領首席補佐官の携帯電話がハッキングされ、ワイルズ氏になりすました人物が上院議員や州知事らに電話をかけたりテキストメッセージを送ったりしていたと報じられた。
アプリ「シグナル」を巡っては、3月に国家安全保障担当の大統領補佐官だったウォルツ氏が米政府幹部のグループチャットにジャーナリストを誤って招待し、イエメンでの武力攻撃の情報が事前に外部に漏洩した。米メディアによると、政権は同アプリの使用を制限したが、個人レベルではまだ使用されているという。