問題視される参政党・神谷代表の発言 札幌で何が起こったのか
性的少数者の理解促進や差別解消に取り組む札幌市の複数の団体が、参政党の神谷宗幣代表によるLGBTなど性的少数者を巡る発言を問題視している。札幌市で何が起こったのか。
神谷氏は4月18日、街頭演説で札幌市の大通公園に立ち、聴衆に向けて話した。
「衆院選では北海道と四国だけ議員を出すことができませんでした。次の参院選では必ず議席をとる」
「(中東情勢を挙げ)今回は自衛隊派遣がなくてよかった。基本的に戦争には反対です」
「なんでこんなに北海道が弱くなっているか分かりますか。1次産業とか中小企業を大事にしないからですよ」
「今回の石油不足とか、すごくリスクがある。政府は大丈夫と言っているけど、本当か」
聴衆から合間に「そうだ!」と声が上がり、拍手が起こった。
「問題」の発言とは
演説の後半。複数の団体が問題視する発言があった。
「政府は頼んでいないことばっかりやってますよね。頼んでんのは地方の過疎を何とかしてくれですよね。衰退する1次産業を止めてくれですよ。北海道だったら、どんどん廃線になる鉄道を何とかしてくれですよ」
「そういったところに予算を投じないと、何のために先人が北海道を開拓してきたんですか。原生林から。せっかく開拓してきた北海道の隅々まで、交通も作って人が住めるようにしたのに、それを縮小させるってどういうことですか。なんで開拓の塔を潰しちゃったんですかね。そういう話ですよね」
開拓の塔とは、札幌市内にあった北海道百年記念塔のことだ。北海道の開拓100年を記念して1970年に建てられ、道が2023年に解体した。
この後も話は続いた。
「だからそういった北海道の開拓、開拓してきた方々の歴史、北海道を守った方々の歴史、これをしっかりともう一回、子供たちに教えて、変なLGBTとかどうでもいいんですよ。教えなくてもいいんですよ。あんなもの。それより北海道の歴史を教えてください、子供たちに。その上で農業を守る、地域の町村を守る、人口をどう維持するか。それを考えるんです」
「経済合理性とかだけ言って駄目ですよ。経済合理性だけだったら北海道なんか開拓しない方が良いんだから。そうでしょ。めちゃめちゃお金がかかった。人も亡くなったわけですよ。ここは国の守りの要所で、ここにちゃんと人が住んで、経済活動があることが領土保全になり、国を守ることになると思って、先人たちが命がけでこの極寒の地に街を作ったんでしょ。その思い忘れちゃ駄目じゃないですか」
<主な内容>
・性的少数者支援団体の抗議とは
・参政党が説明する発言の意図
・専門家はどう見たか
複数の団体が抗議
複数の団体が問題視したのは発言のこの部分だ。
「変なLGBTとかどうでもいいんですよ。教えなくてもいいんですよ。あんなもの」
LGBTなどの理解促進や差別解消に取り組む「さっぽろレインボープライド実行委員会」は4月21日、23の団体・個人の賛同を得てX(ツイッター)で共同声明を発表した。
声明は「自分の性のあり方に悩み、誰にも打ち明けられず『自分はおかしいのではないか』と苦しんでいる子どもたちが日々相談に訪れる」とし、神谷氏の発言について「性の多様性について正しく知るきっかけを『どうでもいい』と断じることは、子どもたちの孤立を深めさせる行為。発言を見過ごすことはできない」と意見を表明した。
さらに「公の場に立つ政…
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