東海大学は11月28日、高輪キャンパス(東京都港区)で企業からの広告費で学食を無料で提供する「0飯(ゼロめし)プロジェクト」を実施した。食堂では、長崎名物の「トルコライス」が学生ら先着200人に振る舞われた。
「0飯プロジェクト」は、学食内を広告スペースとして企業や団体に提供し、出資した広告主からの広告費を使って、学食の一部メニューを無料化して学生に還元する取り組み。国内の大学では初めてという。プロジェクトには、同大情報通信学部の田畑智章准教授(46)が行っている起業志望の学生を対象とした勉強会に参加する学生約20人が参加した。
アイデアを昨年3月の研究発表会で発表したことがきっかけ。参加企業として、ソフトウエア開発を行うジャステック(本社・港区)が名乗りを上げた。学生は、今春からジャステックや学食を提供する食堂と協議を開始。メニューは、同社の担当者が長崎出身だったことから、豚カツやナポリタン、サラダなどの料理を皿に盛り合わせたご当地グルメのトルコライスに決まった。
広告は11月の1カ月間の契約で、学食内のテーブルや柱に広告を掲出。広告には、企業情報サイトにつながる二次元コードが印刷されている。
今回のプロジェクトに中心となって取り組んだ情報通信学部4年のモハメッド麻夢(あさむ)さん(22)は「企業と食堂、学生の3者を満足させるような企画にするところが難しかった。仲間同士でアドバイスを出しながら協力して取り組んだ」と振り返った。
用意していた200食は1時間ほどで売り切れに。トルコライスを味わった同学部2年の後藤魁友(かいと)さん(20)らは「ボリュームがあってよかった。知らなかった企業の情報も得ることができる」と話した。
プロジェクトに関しては、今回の結果をアンケートなどを行い検証し、来年度も参加企業を募って実施していくという。【丸山仁見】