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今回の件で、娘さんが相談・通報したことを責めるのは明確に二次加害である。家庭内暴力を疑って外部に助けを求めた人を責めれば、次に同じ状況に置かれた子どもや若者は逃げ場を失う。 また、家庭内暴力や虐待疑いの初期対応では、被害者と加害者を分離することが重要である。逮捕は法的要件に基づくべきだが、暴行など犯罪の嫌疑がある場面で、警察が迅速に身柄確保を行うこと自体を「異常」と見るのは適切ではない。むしろ、介入不足によって子どもが死亡した過去の虐待事件から学ぶべきである。 一方で、逮捕は有罪確定ではない。前科もまだない段階で、社会が一斉に断罪し、職業的・社会的制裁を加速させることには慎重であるべきだ。 さらに、家庭内暴力が疑われる事案で、被害者側の手紙や撤回的発言を公に扱う場合は極めて慎重でなければならない。過去には、虐待した親が子どもに「虐待は嘘」と書かせ、その後に死亡に至った事件もある。 最大の問題は、娘さんの相談でも、児相や警察の初動でもない。報道とSNSが過熱し、被害申告者を責める空気を作り、次の子どもたちの相談行動を萎縮させることである。