阿部慎之助監督を現行犯逮捕 巨人激震、監督代行は“野村ID野球の頭脳” 次の監督は誰だ
■橋上監督代行は今季限りか 阿部監督辞任の緊急事態を受け、橋上氏が監督代行に任命されたが、この後、巨人の監督はどうなっていくのか。スポーツ紙記者は「橋上さんは、阿部監督に招聘されてコーチに就任した経緯があります。責任感の強い性格なので火中の栗を拾う覚悟で監督代行を引き受けたと思いますが、来年も監督を続けるイメージはわかない」と語る。 そうなると、気になるのは来季の監督人事だ。 「松井秀喜さんの監督待望論が強いが、この状況で指導者経験がない松井さんにチームを預けるのは荷が重すぎる。球団の内部事情を把握している点から考えると、かつて監督を務めた高橋由伸さん、原辰徳さんの復帰が考えられます。チームの体質をガラッと変えるなら、ソフトバンクの監督で黄金時代を築いた工藤公康さんも有力候補になるのでは」(前出のスポーツ紙デスク) 高橋氏は16年から3年間指揮を取り、リーグ優勝は達成できなかったが、岡本和真を不動の4番に育てた功績がある。原氏は言わずと知れた球史に残る名将だ。1次政権から3次政権まで計17年間指揮を執り、リーグ優勝9度、日本一3度を達成。巨人の歴代監督で最多の1291勝を挙げた。巨人の監督と兼務で日本代表監督を務めた09年には、WBCで大会2連覇を飾っている。ただ3次政権の21年以降は3年連続でリーグ優勝を逃し、2年連続4位に終わった23年オフに、3年契約の2年目と任期半ばで辞任した経緯がある。チームの緊急事態で、4度目の監督就任は実現するだろうか。 新たな風を吹き込む百戦錬磨の指揮官として、巨人の生え抜きではないが、実績は申し分ないのが工藤氏だ。ソフトバンクの監督を15年から7年務め、3度のリーグ優勝、5度の日本一と黄金時代を構築。巨人は工藤監督率いるソフトバンクに19、20年と日本シリーズ史上初の2年連続4連敗を喫した苦い記憶がある。攻守にスキのないチームを作る一方で、千賀滉大(現メッツ)、甲斐拓也(巨人)、周東佑京など育成出身の選手を主力に成長させた。勝利と育成を両立したチーム作りは、他球団のお手本になった。 ただ、巨人OBはある懸念を口にする。 「阿部監督がこういった形で辞任し、橋上コーチが指揮を取ることでシーズンがどういう結果になるか分かりませんが、次期監督には大きな重圧が掛かる。今の巨人は投打で核となる選手が少ない。常勝軍団を取り戻すには時間が必要です。長期的ビジョンでチームを立て直す姿勢が必要な中で、監督オファーを出しても首を縦に振るとは限りません」 シーズンの戦いは続く。衝撃を受けながらも、選手たちは目の前の戦いに集中するしかない。 (ライター・今川秀悟)
今川秀悟