中国“ニセ一蘭”もぬけの殻 本家は「法的措置も」
福岡|
05/25 16:00
福岡県民なら誰もが知る人気ラーメン店「一蘭」に酷似した店が中国・北京に現れ、物議を醸しています。
ロゴや店名までそっくりなこの“ニセモノ”疑惑の店。
現地取材班が店舗を直撃すると、意外な光景が広がっていました。
福岡が誇るソウルフードを巡る一連の騒動の顛末を追います。
■「本日一蘭拉面」!? 福岡の人気店にそっくりな店が中国に
中国・北京の商業施設のラーメン店。
その看板には「本日一蘭拉面」の文字と、福岡の人気ラーメン店「一蘭」に瓜二つのロゴが掲げられていました。
本家「一蘭」のロゴと比較すると、ローマ字表記が「ICHIRAN」ではなく「ICHRAN」になっている、「昭和35年創業」が「建国65年創業」という謎の表記に変わっているなど、細かな違いはあるものの、一見しただけでは見分けがつきにくいほど酷似しています。
現在、アメリカや香港、台湾に9店舗を展開する一蘭ですが、中国本土には出店しておらず、この店が全くの無関係であることは明らかです。
■「Iがない!」「こんなトッピング見たことない」地元福岡のファンも困惑
この“ニセモノ”疑惑の店の写真に、地元福岡のファンからは困惑の声が上がっています。
ある大学生は、ロゴの「ICHIRAN」の「I」がないことに気づき、「Iがない!」「一蘭じゃない」と驚きを隠せません。
また、別の20代の男性は、ラーメンの写真を見て「全然違いますね」と、本物との違いを見抜きました。
多くの人が指摘したのは、そのトッピング。
本家の一蘭にはない、ゆで卵やメンマ、ナルト、さらにはコーンのようなものまであり、ファンの目には明らかな違和感として映ったようです。
■デリバリーサイトでは酷評の嵐「まずくて食べられない」
この店は、中国のフードデリバリーサイトでも営業していました。
価格は42.1元(日本円で約980円)。
サイト上のラーメンの写真は、本家の写真とネギやチャーシュー、秘伝のタレの位置までが不自然に一致しています。
しかし、実際に注文した客からのレビューは散々たるもの。
「まずくて一口で食べるのやめた」「出された肉は酸っぱくて 怖くて食べられず吐いた」「麺もまずいしスープも全然コクがなくていまいち」といった酷評が投稿されていました。
■現地店舗を直撃すると…もぬけの殻だった
ニセモノ疑惑が浮上する中、取材班は北京市内にあるというその店を5月20日に直撃。しかし、店はもぬけの殻で、厨房には調理器具やデリバリー用のスープの袋などが散乱したまま。人の気配は全くありませんでした。
近くの店の店員は「きのうはまだいたんですが」「ただきょうは姿が見えないんだよね」と証言。大々的に掲載されていたフードデリバリーサイトからも、店の情報は削除されていました。
福岡が誇る人気ラーメン店のブランドを悪用した今回の騒動。本家の一蘭はKBCの取材に対し、「本件につきましては弊社側でも把握しており、現在法務部にて対応を進めております」とコメントしています。