映画『名無し』丸山隆平「嫉妬する」俳優業への熱意とプライド、そして愛を語る【ロングインタビュー】

映画のインタビュー&取材漬けの日々是幸也

赤山恭子

映画『名無し』で、人の目には見えない狂気の力を持つ“名無し”の少年時代に出会い、名付け親となる警官・照夫を演じた丸山隆平さんにロングインタビュー。

邦画だと、やっぱり『爆弾』はちょっと観終わった後……複雑な感じになってしまいましたね。「めっちゃ面白かった!!」と、言えなくなっていました。それぐらい、役者としては嫉妬する作品で。「なんで俺、ここにいないんだろう」と思いました。作品では本質的なところとエンタメ的なものがちゃんと握手していて、偏りすぎていないバランスに唸りました。監督の腕、役者さんの引き付け、撮影部、照明部など全部の技術が結集した作品やと思うんです。「ああ、映画っていいな」、「いつかこういう映画に参加したいな」と思いましたし、そういう作品はやっぱり映画館で観なきゃなとも思いました。

『爆弾』のキャスト勢しかり、先ほどもMEGUMIさんや佐々木さんの演技を手放しで褒めていらっしゃいましたが、作品を観るときにはかなり情報量が多くなる頭でご覧になるんでしょうか?

お芝居も本当に好みだと思うんです。「こういう気配が出せる役者さんが好き」とか、ただそれだけなので。例えば…、好きな食べ物があったとして、いろいろなお店で食べ比べするじゃないですか。平均はみんな絶対取ってんのよ。ただ「ここの店の味なんなんやろ!?」と、自分の好きな食べ物でもトップオブトップがある。そんなときに意識するという感じかな。だからずっとくまなく「この人の芝居どうだろう、ああだろう」と観ているわけではないんです。名店のそこでしか出てこない味みたいなものを感じたときに、「ああ、MEGUMIさんってこういう芝居するんか」とか思うんです。この役がフィットしているとか、いわゆる“当たり役”と周りに言われたりすることもあるじゃないですか。本人としてはその作品の一部としてまっすぐされていることだけかもしれないけど、そうやってフィットしたときに、すごくドキッとするんですよね。

取材・文:赤山恭子
ヘアメイク:NOBU(HAPP’S.)
スタイリスト:袴田能生(juice)

映画『名無し』は、2026年5月22日(金)全国ロードショー

原作・脚本:佐藤二朗
出演:佐藤二朗 / 丸山隆平 MEGUMI / 佐々木蔵之介
監督・共同脚本:城定秀夫
公式HP:https://774movie.jp
配給:キノフィルムズ

(c)佐藤二朗 永田諒 / ヒーローズ (c)2026 映画「名無し」製作委員会

※2026年5月18日時点の情報です。