サイコバイオレンス作品への出演の印象があまりない丸山さんですが、このような系統の作品は普段より楽しみますか?
大好き! もう、大好きなんですよ! 割と知られてないですよね(笑)? 好きな作品をあげると、ずっと1位が変わっていなくて、ミヒャエル・ハネケの『ファニーゲーム』です。僕の中でずっとトップ、不動の1位なんです。年上の演劇の友達に言ったら、「シャレぶってんじゃねえよ、この野郎」と言われたけど(笑)。単純に好きなんですよね~。
割と見返したりもしますか?
何回も観ていますし、人にもめっちゃ勧める(笑)。いわゆる胸クソ系と言われているのが好きなのかなと思って。あとは『ミスト』も、ラストがすごーく好きです。結果あのラストにしたから、予算を出してくれる人がいなくなったという噂を耳にして、「厳しい世界だなあ」と思ったのも覚えています。邦画だと『冷たい熱帯魚』も好きですねぇ。「豚肉を使うのね」とか思いましたし(笑)、よくできていますよねえ。
例えば『名無し』で言えば佐藤さんが、やる側ポジションにいらっしゃいますけど、丸山さんもそのような役をオファーされて脚本が好きな場合、出ることに興味はありますか?
はい、ゴリゴリ興味があります! 今回もすごくホンが素敵じゃないですか。例えば『ドラキュラ』、『シザーハンズ』のような作品はモンスター的でも、ちょっとどこかもの寂しげな、悲しげな気配があるキャラクターで、どちらも美しいですよね。けれど、今回はそこまで美しくなく、もっと泥臭い、もっと本質的な人間の中にある恐怖を感じると思うんです。今までの作品とはまた少し違う、オリジナリティのある発明を二朗さんがされたんだなと思いました。いろいろな予感させるものが散りばまっているので、それがすごい発明だなと思っています。
そして、FILMAGAは映画好きが集まるメディアです。作品名をいくつか挙げていただいていますが、丸山さんが最近観て印象的だった作品は何ですか?
最近ですよね。勧めてもらって観て「うわあ!」と思ったのは『罪人たち』です。文化・人種にうまくホラー要素を乗っけて、音楽も国独特の白人音楽と黒人音楽があり、知識が浅くても刺さる作品で、エンタメとしても衝撃的でした。どこかで見たことある設定感が、ここではまた見やすさにつながっているだろうなあと思って。でも見たことないと思わせる表現とかには「いやんっ♡」てなりましたね!