大人絵本の会のテーマ【欲】について、色々お話しようと思います。
絵本の会で、参加者さんが
「欲と、願望って一緒ですかね?」と、尋ねてきて、一緒じゃないかなぁ?と、みんなでそれぞれの感想をシェアしたのですが、帰宅後も気になって辞書で定義を調べてみました。
欲とは
「大辞泉」松村明 監修 小学館 1995年
欲とは(慾×)
欲しがること。自分のものにしようと熱心に願い求めること。またその気持ち。
類語
欲望、欲求、欲情、欲念、欲心、欲気、欲得、私欲、我欲、執着、煩悩、意欲、色気、野心、野望、向上心
願望(名)①願い望むこと。②精神分析で、無意識に心の緊張を解消させようとする動機。
ふむふむ。違いとして、【欲】は、自分のものにするかどうかが、ニュアンスとして違いに感じました。願望も、未来に対する期待から湧く気持ちだけど、卑しさが薄くなりますね。
同じ意味だけど、使う言葉で受け取り方も奥行きも変わってくるのは日本語特有の感性なのかしら。
気になったのは、願望の、②です。精神分析で、無意識に心の緊張を解消させようとする動機。
今、ある不安から逃れるために未来にいろんな期待をしてしまう。子育てしていると特に、ね。
誰かに幸せになってほしい、喜んでほしい、と自分以外の誰かのために何かを望むというのは、人間らしい感覚だなぁと思いました。
絵本の会の冒頭に、ヨシタケシンスケさんの「欲が出ました」というエッセイの一部を紹介したんです。私が、「なるほど」と思った【納得欲】。ヨシタケシンスケさんらしい独特の感性と表現ながらも、核心をついてて誰にでも「そうだよね」と共感してもらえるようなエピソード。
【納得欲】。
以下、抜粋引用。
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「わかりたい」「理解したい」という気持ちは、人間だけのような気がします。だからこそ、人間にとって「納得いかない」ことが、非常に大きなストレスになるのではないでしょうか。そして、納得欲は、欲望のひとつなので、当然個人差があります。納得欲の強い人は、理屈や理由を追い求めがちで、納得欲の弱い人は、生きていく上で、あまり理屈を必要としない人なのでは、と。そして、理屈を求める納得欲の対極にあるのが、「あるがままをうけ入れる」という状態なのではないでしょうか。
(省略)
欲望のひとつであるからこそ、そのゴールには「快楽」があひ、快楽の一種であるからこそ、他人と共有、共感ができるのです。
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欲の先にあるのは、快楽。
わからないことをわからないままにしておくことは、知りたい人間にとって、モヤモヤした状態でいるのはストレス。
現代人は、予定をたっぷり入れがち。何かをしていないと不安。子供になにか習い事させないと。公園でたくさん遊ばせないと。家族でお出かけして楽しまないと。早く言葉を覚えないかな。ひらがなかけるようにならないと。
常に何かに急かされて、追われて、誰かと比べて、忙しい。
これは、「正欲」に出てくる最初と最後に出てくる一文に当てはまるのでは。
自分の中に今、多く渦巻く欲は、なんですか?欲という言葉だと、ちょっと卑しいイメージだけど、それを別の言葉に言い換えてみたり。
自分の中にある願いや願望や欲、そのちょっと奥をみてみたら、隠れている無意識な私を見つけてあげることができるかもしれません。
【納得欲】だけでみると、我が家では私はそれが激しく強い。相手がどう思ってるんだろうとか、言いすぎちゃったかな、とか考え過ぎちゃう事が多い。相手の腹の中を知りたい欲が強いんですね。
旦那は真逆。
全くアウトオブ眼中です。(死語)
それでうんざりするくらい子育てで絶望することもあるけど、凸凹夫婦でバランスは良いんだろうなって思う。
言い換えたら私は探究心。旦那は無関心。
【納得欲】が少ないほうが、人間関係はきっと誰とも程よく距離は保てるし、考える脳の容量も少ないからバッテリーの持ち良さそうだな、とか。
自分だけじゃなくて、旦那、我が子の今強めな欲ってなんだろう?って考えるのも面白いかもしれないですね😊