5月24日に開催された日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナさいたま)は、各種目の決勝が行なわれた。ここでは、シングルス2種目のダイジェストをお伝えする。
【女子シングルス】
この日、2試合目に行なわれた水井ひらり(ヨネックス)と渡邉柚乃(倉敷中央高=写真上)の女子シングルス決勝。渡邉が16本、10本の快勝で栄冠に輝いた。ランサーの全種目を通じて、最年少での優勝。過去に、女子シングルスでは2012年に奥原希望、2014年に大堀彩、混合ダブルスでは2015年に渡辺勇大が、高校生のときにタイトルを獲得しているが、3選手とも当時3年生。現在2年生の渡邉が“ニュー・レコード”をマークした。
水井(写真上)との決勝は、第1ゲームのインターバルまでは「ネット前から押されて」(渡邉)苦戦するも、「もっと大きな展開をつくろうと考えた」ことが奏功。後半にスピードを上げ、ミスを減らして主導権を握った。
そして第2ゲームは、立ち上がりから一気に6連続得点。以降も着々とリードを広げて15-4。そこから水井に我慢強くスマッシュを返されて6連続失点したものの、足元が揺らぐことはなく、歓喜のゴールへ飛び込んだ。
「今日は自分の力を出しきれたら…と思って、コートに入りました。実際に優勝できて、うれしいです」と、素直に喜びを表した渡邊。「インターハイで優勝して、全日本総合につなげたい。将来はオリンピック金メダルをめざして頑張ります」と声を弾ませた。
★決勝(24日)
渡邉柚乃(倉敷中央高)②〔21-16、21-10〕0 水井ひらり(ヨネックス)
優勝◎渡邉柚乃(倉敷中央高)
準優勝◎水井ひらり(ヨネックス)
【男子シングルス】
女子シングルス決勝に続いてコートに登場したのは、高橋洸士(トナミ運輸=写真上)と宮下怜(日立情報通信エンジニアリング)。3年前のランサー・ファイナリストである高橋と、明治大を今春卒業し、強豪実業団の一員となった宮下。それぞれのバックグラウンドを持つ両者のマッチアップは、序盤から見応えあるハードヒットがくり広げられた。
第1ゲームは、速い展開からの一進一退で推移し、宮下(写真上)が18-17でリード。だが、日を追うごとに気力充実の高橋は、まったく引くことなく、キレのあるスマッシュとプッシュで20-18と逆転。そのまま押しきった。
続く第2ゲームも激しい鬩ぎ合いとなり、13オール。ここから高橋が4連続、宮下が5連続と、乱気流の様相を呈したが、19-20と追い込まれた高橋が、スマッシュを叩き込んで20オールに。その後、一歩リードした高橋は渾身のプッシュを決め、ラケットを宙に髙く舞い上げて優勝の喜びを豪快に表現した。
「宮下選手は身長が高いので、どうしても上から打たれてしまう。なので、スピード戦に持っていこうと考えました」と、息を大きく弾ませながら振り返った高橋。続けて「1年半くらい、なかなか上位ラウンドまで勝てなくて苦しかったけど、今日は、年下の選手には負けられないとかは考えず、日本代表(U24)の宮下選手に向かっていきました」と言葉を重ねた。今回のタイトル獲得を機に、ハイレベルなステージに向けてリスタートする。
★決勝(24日)
高橋洸士(トナミ運輸)②〔21-18、22-20〕0 宮下怜(日立情報通信エンジニアリング)
優勝◎高橋洸士(トナミ運輸)
準優勝◎宮下怜(日立情報通信エンジニアリング)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/川口洋邦
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