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プロローグ:不思議の国へ/Novel by 茉莉花

プロローグ:不思議の国へ

2,260 character(s)4 mins

 不思議の国のアリスのパロディ。えっちなお話詰め合わせ。性癖ごった煮。
 何でもいいからエロをよこせって人向け。ある意味バカエロ。

 なろうに以前投降したものを此方にも投げています。続きはまた気が向きましたら。
 導入部分であるプロローグのみエロ無し。以降はキャプションをよくお読みの上お読みください。
 読んでからの苦情は受け付けません。

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不思議の国へ


 大学生にもなって家族旅行に出かけると言う事実は、私にとって照れくささと面倒くささが入り混じった複雑な気分を湧き上がらせていた。
 どうせならば友達と出かけたほうが楽しい。そう思う気持ちはあるが、久方ぶりの旅行を楽しみにしていた両親に対する遠慮があって口にすることも出来ず。
 同時にロッジを一つ丸ごと借りると言う新しい体験に対する期待もまたあって、口では友達と出かけたかったと言いながらも悪い気分はしていなかったのだ。

 辿りついたロッジは近くに管理人が住む建物があって、バーベキューをするならその建物に行けば準備と後片付けは管理人がしてくれるし、レストランも入っているので普通の料理もそこで食べられる。
 どうやら両親は面倒な部分を受け持ってくれる旅館とアウトドアの良いとこどりをしたようなパッケージプランを申し込んでいたらしく、非日常を味わいながらも面倒な準備などはしなくても良いプランらしい。面倒が少なくていい、と思ってしまう私はアウトドアに向いていないのだろう。

 私の部屋だといって割り当てられた二階の一室はカントリー調のそこそこに可愛らしい部屋で、何故かぬいぐるみがたくさん置いてあった。私が両手で抱えてもまだ足りないくらい大きな胴回りのテディペアまである。多分床に寝かされていたら私が乗れるんじゃないか。
 もう少し幼い年齢の子供向けの部屋かと思ったが、ローチェストの上に置かれている陶器でできたウサギの置物などは一つうん十万もする高価なものらしく、壊さないようにと念入りに言い聞かされた。
 赤と黒の格子模様のジャケットを羽織り、シルクハットを被ったしゃれたウサギの陶器だ。そんなもの置いておくなよ、と思ったこの部屋を使うことになった人間はきっと私だけではないだろう。
 でも一回のリビング部分には大きな暖炉があって、非日常に浸るには充分すぎる環境だった。

 母と女子トークをしながらロッジの周辺を散歩し、父が焼いてくれたバーベキューでおなかを満たし、なんだかんだ言いながら旅行を満喫しているとあっという間に夜になった。
 天井に窓があるお風呂で夜空を満喫しながらじっくりと檜風呂を堪能したあと、あくび混じりに酒を飲んでいる両親に就寝の挨拶をして割り当てられた部屋に向かう。
 電気をつけずに入った室内で部屋の隅に置かれている大きなテディベアにびくっとしてしまったが、所詮ただの人形だ。陶器を壊さないようローチェストから距離をとって歩きながらベッドにもぐりこんだ私は、旅の疲れもありあっという間に夢の中へと旅立った。

 それからどれくらい眠っていたのだろうか。ふと目を覚ますと、しんとした室内はまだ暗く夜が明けてないのが見て取れた。
 特段喉が渇いたと言うわけでもなく何故目を覚ましたのか解らずに目をこすりながら上半身を起こせば、視界の端で何かが動いた気がして暗い室内を見渡す。
 何が動いたのだろうか。電気もつけずに目を凝らしていると、ローチェストの上の陶器のウサギがもぞもぞと動いているようだった。自分の見たものが信じられなくて、もう一度目を擦る。

 「……うそぉ」

 寝起き特有の少しかすれた声で思わず呟く。
 見間違いかと思ったが、陶器のウサギは間違いなく動いていた。最初こそもぞもぞとかすかに身じろぐ程度だったが、私が見ている中その動きはどんどん大胆になっていく。同時につるりとした表面はふさふさとした毛皮に代わり、ぬらりとした目玉は光を反射する生きた瞳へと変化していった。
 最終的に二本足で自立するウサギへと変化しきったそいつは、まるで犬か猫のように身震いをしたかと思うとジャケットの中から懐中時計を取り出し、遅刻だ!!と叫んでからローチェストの上からぴょんと飛び降りる。
 そして誰も触れていないはずなのにカチャリと音を立てて開いたドアの向こうへと姿を消してしまって、想定外のものに出会って思考が停止していた私は呆然とそれを見送ることしかできなかった。

 「……うそぉ」

 同じ言葉を繰り返す間抜けな私だったが、不意に気づく。もしあのウサギが帰ってこなかった場合、盗難か紛失を疑われるのでは?と。
 その嫌な想像に冷や水をかけられた気分になった私は慌ててベッドから転げ降りると、カーディガンを引っ掛けながらウサギの後を追うために部屋から飛び出した。

 「ああ、ああ! 遅刻する!!」
 「待って!」

 階下から聞こえる声を頼りに階段を駆け下りる。
 小さなウサギはぴょんぴょん跳ねながらリビングにあった暖炉の奥へと消えていって、私は暗闇が広がる暖炉のまで呆然と足を止めてしまった。
 火の入っていない暖炉の中には昼間見たときは観葉植物が入っていた筈だが、今は闇夜によって暗い影が落ちている。少し迷ってから暖炉の前に膝をつき、中を探るように手を突っ込む。
 見えないだけで観葉植物が置いてある筈だと思ったし、そこに陶器のウサギが隠れていれば回収して終了する筈だったからだ。

 しかしその直後、私は横着をせずに電気をつけて探せば良かったと後悔した。
 だって冷たい石床に着く筈だった掌は空を切り、私はそのまま暖炉の中へと落ちる羽目になったのだから。

 「うそおおぉおーーーー!?」

 落下する時特有の浮遊感を全身に感じながら、私は暖炉の中へと落ちる。
 そこがワンダーランドへの入り口だったのだと、私はようやく知ったのだ。

Comments

  • yuriiiiii

    理解できなかった…

    September 15, 2024
  • Revaide

    その日は、十五夜だった? うさぎ うさぎ なにみてはねる …

    August 12, 2024
  • ゆう

    どういうこと?

    March 24, 2024
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