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DAN KOE氏の「人生を1日で立て直す方法」が神ポストすぎた(ので備忘録書いておく)

Xで非常に話題になっているDan Koe氏のこちらのツイート。

なぜ年初に立てた目標を毎年実行できずに終わってしまうのか。
その答えが明快に示されていたので、自分用の備忘録がてら、noteにも綴っておきます。

このポストでは「人生を1日で立て直す方法」について7つのメッセージが記されていたので、僕なりにどう解釈したかとか、自分ができていたこと/できていなかったことを踏まえながら書いてみます。

①行動を変えるより、まずはアイデンティティを固めよ

1つ目に書かれていたのが

You aren’t where you want to be because you aren’t the person who would be there

直訳すると「あなたが望む場所にいないのは、あなたがそこにいるべき人ではないからだ」と書いてあって、直感的にピンと来ない感じがするのですが、そのあとの説明は非常にわかりやすくて

  • 目標に向かって進むために行動を変える(重要度が低い)

  • 行動が自然に続くよう、自分自身を変える(最も重要)

と書いてあります。

要は、行動ではなく自分像(=アイデンティティ)が先ということです。
これは似たようなことを、僕も以前書かせてもらいました。

これは、「本を毎日30分読むぞ」と先に行動を変えようとするのではなくて、まずは「自分は好奇心旺盛な読書好きである」とアイデンティティを固める。
で、自分ってこういう人間なんだよな、と何度も自分のなかで唱えたり、周りの人に言ってみたり、SNSで発信してみたりする。
すると「自分は好奇心旺盛な読書好きである」と本気で思えてくるんですよ。

で、その状態になると、読書をしないこと自体がとっても気持ち悪く感じるんですよね。
何というか、食後に歯磨きせずに過ごすのって気持ち悪いじゃないですか。
あの「やっていないと気持ち悪い状態」になれると、習慣って続くんですよね。

ちなみに、元々は文章を書くのが嫌いだった僕ですら、今ではnoteを月10万字くらい書く状態になったので、そこに行きつくまでの過程とか、習慣化の方法をなるべく再現性を持たせる形で↓のnoteに書いております。こちらも興味を持ってくださった方は、よろしければ。

②全ての行動には「隠れた目的」がある

2つ目に書かれていたのが

You aren’t where you want to be because you don’t want to be there

直訳すると「あなたが望む場所にいないのは、そこに行きたくないからだ」とのこと。

これは『嫌われる勇気』でいう目的論の話ですね。

この本の最初に出てきますが、引きこもりは過去のトラウマが原因なのではなく、「外に出たくない」という目的を達成するために、不安とか恐怖の感情を作り出しているのである。この話を真っ先に思い出しました。

  • 子どもに怒ってしまうのは、子どもがおもちゃを片づけないからではなく、自分が子どもに怒りたいから、怒りという感情を作り出している

  • ダラダラとしてしまうのは、疲れているからではなく、失敗して傷つくことから自分を守りたいから

このような「自分が無意識に恐れていること=隠れた目的」を逃げずに言語化することが、目標達成とか習慣化をするにあたって序盤にやるべきことだったりします。決していい気分にはならないので、嫌なんですけどね。

ちなみに僕の場合は、大学生の頃まで読書が苦手でした。
本を読みたいのに、本が読めない。

で、当時は「本を読めないのは、自分の国語の点数が悪いからだ」と思っていました。原因となるトラウマは、浪人したのに国語のセンター試験の現代文で30/100点だったこと。古文と漢文が95点とかで、何とか踏みとどまりましたが、、、当時の絶望は今でも覚えています。
センター試験の自己採点を国語から順番にやっていって、現代文(評論→小説)→古文→漢文の順に点数つけていくじゃないですか。
それで現代文がさっきの点数なんですから、絶望しまくりです。

・・・と、過去のトラウマを「やらない原因」として扱うのが、原因論。
でもアドラー心理学でいう目的論は「読書をやらないのは、本を読解できずに傷つく自分を守るためだ」と考えます。
改めて言語化すると、何とも格好悪い文字面ですが、まずはこの格好悪い自分と向き合わねばなりません。

おかげで、今は『投資としての読書』のような本の読み方の本を書くくらい読書が好きになったので、自分が置いておいた格好悪い「隠れた目的」をちゃんと言語化することの意義については120万パーセント同意です。

③変化への恐怖は「生存本能」である

3つ目に書かれていたのが

You aren’t where you want to be because you’re afraid to be there

直訳すると「あなたが望む場所にいないのは、そこにいることが怖いからだ」とのこと。

そして、その続きが、

Here’s how you’ve become who you are today, and how you will become who you will be tomorrow. This is the anatomy of identity:

1.You want to achieve a goal
2.You perceive reality through the lens of that goal
3.You only notice “important” information and ideas that allows you to achieve that goal (learning)
4.You act toward that goal and receive feedback that you are progressing toward it
5.You repeat that behavior until it becomes automatic and unconscious (conditioning)
6.That behavior becomes a part of who you think you are (”I am the type of person who...”)
7.You defend your identity to maintain psychological consistency
8.Your identity shapes new goals, restarting the cycle, and if that identity is disadvantageous toward a good life, this gets bad very quick

The unfortunate reality is that you must break the cycle between steps 6 and 7, but this process starts when you are a child.

アイデンティティが確立される過程は

  1. 目標を達成したいと思う

  2. その目標というレンズを通して現実を見る

  3. その目標を達成するにあたり重要な情報だけを選んで認識する

  4. その目標に向かって行動して、前進している手応えを得る

  5. その行動が無意識でもできるようになるまで繰り返す

  6. その行動が「自分はこういう人間だ」というアイデンティティの一部になる

  7. 心理的な一貫性を保つべく自分のアイデンティティを守る

  8. そのアイデンティティが新たな目標を作り出し、また1に戻る

それで、もし、そのアイデンティティが良い人生を送るにあたって不利なものである場合、↑の8つのサイクルが悪化してしまう。
このように元の投稿には書かれていました。

・・・ああ、これだ。
僕が何度も何度も英語を学ぼうと思っては挫折した理由が、全部このサイクルに凝縮されていました。

というのが、↑の6のところで「僕は英語を話すのが苦手だ」という自己認識があるんですよね。読むのは得意なのですが、話すのが本当に苦手なんです。
で、この自己認識でスタートすると…

  • 1の目標は「これ以上、自分の無能さをさらけ出さないこと」になる

  • 2は、外国人を目の前にしたりすると、それを「コミュニケーションの機会」ではなく、「自分が裁かれる恐怖の場」「恥をかくピンチ」として認識してしまう

  • 3は、たまたま単語が通じたり、聞き取れたりしても、「まぐれだ」「相手が察してくれただけ」と感じる。あるいは、文法を一つ間違えたり、単語が出てこなかったりすると、「ほら! やっぱり自分は全然ダメだ」「僕だけ何もわかってない」という情報だけを強烈に記憶してしまう

  • 4は、恥をかきたくないので、次の行動をとるようになる

    • 声が小さくなる(=で、モゴモゴ話すので余計に通じない)

    • 目を合わせない

    • 間違いを恐れて発言しない

  • 5は、「英語を話そうとしたら、気まずい思いをした」という経験が繰り返され、「英語ハ、苦痛ダ、恐怖ダ」という回路が脳に焼き付けられる

  • 6の「自分は英語を話すのが苦手だ」という思い込みがよりマッチョに強化される

  • 7は、もし誰かが「今の発音、すごく良かったよ!」と褒めてくれたとしても、それを否定してしまう。なぜなら、褒め言葉を受け入れると、「英語が苦手な自分」というアイデンティティが崩れてしまい、心理的な一貫性が保てなくて気持ち悪いから

・・・と、ここまで言語化できると、不思議と冷静になれるものです。
個人的には、ここを言語化できたのが、DAN KOE氏に一番感謝を伝えなきゃいけないところだなーと。

④自分がどの精神レベルにいるのか、現在地を把握してみる

4つ目に書かれていたのが

The life you want lies within a specific level of mind

直訳すると「あなたが望む人生は、特定の心のレベルの中にあります」とのこと。

そのあと、自我が発達する9段階が解説されていて、僕なりに表現してみると

  1. 衝動的:感情と行動が直結しており、本能のままに泣いたり怒ったりする「幼児」の状態

  2. 自己防衛的:世界は敵だと思い込み、怒られないよう自分の身を守るためにズルや嘘を覚える状態

  3. 順応的:「みんなと同じ」が絶対の正義であり、集団のルールや世間体に盲目的に従う優等生の状態

  4. 自覚的:世間のルールと自分の本音のズレに気づき、「自分は本当は何がしたいのか」と悩み始める状態

  5. 誠実:自分で決めた目標や哲学に従って自分を律し、成果を出すことに喜びを感じる「自立した大人」の状態

  6. 個人主義:自分の目標や価値観すらも「親や環境の影響」だったと気づき、一つの正解に固執しなくなる状態

  7. 戦略的:自分の考えの偏りすら計算に入れ、複雑な社会システム全体を俯瞰して動かせる状態

  8. 構成概念:人生や肩書きはただの「役割(=ゲームの設定みたいな)」だと見抜き、それを客観的に面白がって演じている状態

  9. 統合的:自分と世界の境界線が消え、仕事も遊びも生きることも全てが一つに溶け合っている「悟り」の状態

この段階の中で、自分はどの段階にいるのかを自覚しておけると「あ、現在地はここだから、次はここを目指せばよいのか」とモヤモヤがだいぶ軽くなります。

なんかこれ、成人発達理論とも似ているなと感じました。
これは僕のnoteでも何度も登場している『リーダーシップと出会う瞬間』で語られている成人発達理論を1枚にまとめると、↓な感じでして。

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この発達段階において、自分の現在地はどこで、次の段階に行くまでに何をしなければならないか。
この問いの答えがわかったからこそ、僕は管理職に挑戦しようと踏み切ることができましたし、そのあと管理職を退く判断も迷いなくできました。

てことで、もう少し精神レベルとか成人発達理論とか学んでみたいなと感じた方は、こちらの本オススメです。

⑤知性とは修正能力である

5つ目に書かれていたのが

Intelligence is the ability to get what you want out of life

直訳すると「知性とは人生で望むものを得る能力である」とのこと。

その続きで、次の方程式が紹介されていました。

成功=主体性×機会×知性

で、知性というのが、次の5つのサイクルを何周も回し続けること。

  • 目標を持つ

  • 目標に向かって行動する

  • 現在地を知る

  • 目標と現在地を比較する

  • フィードバックに基づいて、行動を修正する

この中でも、低い知性の特徴は「失敗から学べないこと」だと元の投稿では書かれていました。

なので逆にいうと「意図的に失敗しにいって、失敗から吸収して修正する」をひたすら繰り返して入れば、知性たっぷりな人生が送れるということ。
これ、僕の中では「KPIを累積赤面数と置くと、成長速度がマシマシになるよね」と言語化してまして。

赤っ恥をかくような経験を自ら取りに行くと、例年よりも刺激的な一年を送ることができるんじゃないでしょうか。

⑥アンチビジョンとビジョンを作ってみる

6つ目に書かれていたのが

How to launch into a completely new life (in 1 day)

直訳すると「完全に新しい人生を始める方法(1日で)」とのこと。
これは、アンチビジョン(=絶対に絶対に避けたい未来)とビジョンの2つを書いてみよ、ということでした。

まずは、アンチビジョンを書いてみる

書く目的は、「今のままじゃ絶対にヤバい」という危機感を作ること。
己の危機感をマックスまで持っていくために、「現状維持の成れの果て」を、気持ち悪くなるくらいリアルに書くことがコツです。

アンチビジョンを書くときのポイントを僕なりにシンプルに整理したみたのが

  • 5年後・10年後を想像する

  • 失敗した未来ではなく、「何も変わらなかった未来」を書く

  • 五感を刺激するようにリアルに描写する。 お腹のたるみ具合、部屋の散らかり様、通帳残高を見た時の動悸、鏡を見た時の失望感など、リアルに、リアルに

次に、ビジョンを書いてみる

そのあとは、ビジョンを書くのですが、ポイントは非現実的な夢ではなく、「理想的なんだけど、地に足のついた平日の状態」を書くこと。

  • 3年後を想像する

  • バカンスの日ではなく、「普通の火曜日」を書く

  • アイデンティティに焦点を当てる

一部やったことあって、本当に効果ありました

アンチビジョンを書くのはやったことがなかったので、これは後でやってみようかと。

一方で、「理想的なんだけど、地に足のついた平日の状態を書く」は、まさに7年前にやったことがあったんですよ。
7年前に何を書いていたかというと、

  • 東京とか横浜ではなく、福岡に移住していること

  • 週休3日になっていること

  • 朝は目覚ましをかけずに自然に目を覚まして、ランニングしたあとで仕事をスタートしていること

  • 仕事は、自分が選んだプロジェクトだけに関わっていること

  • 夜は本を読んだり、ブログを書いたりしてのんびり過ごしていること

  • 不労所得(=自分は働いている感覚がないのに、収入が発生している)だけでも、切り詰めずとも生きていける状態になっていること

「いつまでに」とかは特に書いていなかったですし、時間もかかりましたが、今では割と近しい状態になることができました。

なので、一部ではありますが、元記事のメソッドをやってみた本当に効果を痛感しております。
ただ、次の3年後の未来は全く言語化できていないので、このあとアンチビジョンと一緒に書きます、やります。

⑦人生をゲーム化する

7つ目に書かれていたのが

Turn Your Life Into A Video Game

これは、人生をRPGみたいに設計しましょうということで、

  • 敗北条件:アンチビジョンが実現しちゃっていること(=つまり現状維持の慣れの果てになっちゃっている)

  • 勝利条件:ビジョンが実現していること

  • クエスト:日々のやるべきこと、プロジェクト

  • レベル上げ:スキル習得

これらの要素を、自分なりにちゃんと言語化しておくといいそうです。


あとは、「人生をゲーム化する」の別の意味合いもあると思ってまして。
これは僕の勝手な解釈なのですが、ゲーム化ができると、メンタルを病みにくくなると思ってます。
ゲームをやっていて主人公が敵に倒されても、別に自分が責められた気分にならないじゃないですか。
あの感覚で毎日の仕事も過ごせばよくて。

  • 「もとやま」という名前のキャラクターを操作している。フィールドは職場

  • 「中ボスの〇〇さんに提案を承認してもらう」というクエストに挑戦したけど、クエスト失敗

  • 今度はクエスト成功するために、能力値のXXと△△をレベル16まで上げてから挑戦しよう

・・・みたいに捉えてみると、自分というキャラクターを、もう1人の自分が俯瞰している感覚になるんですね。
そうすると、仮に職場で上司にクソめっためたに怒られたとしても、それは「A職場のゲームでプレイしている、もとやまというキャラクター」がやられているのであって、
それ以外の「Bという自分の法人を経営するゲーム」とか「自分の家族と一緒に過ごすCというゲーム」とか「友人と飲みに行ったり遊びに行ったりするDというゲーム」とかには、1つも影響はないわけです。

こういうモノの捉え方ができるのも、ゲーム化のメリットだと思います。


ということで、年初からすごすぎる投稿と出会ってしまい、つい雑に備忘録をとってしまいました。
やれていないことも結構あったので、早速試してみます!

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株式会社Shikumuというコンサル会社(データ活用、マーケティング、生成AI活用をお手伝い)の代表。 元PwCコンサルタント。 グロービスで論理思考・データ分析の講師してます。 会社員と自営業を兼ねた「自由気ままな働き方」を発信します。 『投資としての読書』著者。 福岡在住。
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